2006年 11月 30日
チョン靴
「チョン靴」とはスリッパと普通の靴の間ぐらいに在る。安くて手軽な引っかけ靴とでもいおうか。私はほとんどこれを履く。軽いし着脱は楽だし、底が薄いので車の運転もしやすい。但しフォーマルな場所には合わない。痛んだらすぐ捨てて新しいものを使う。大事にしようとも思わず、いわば使い捨てである。
こう云っちゃあなんだが、当たり前の靴も5足ほどある。だがどうも馴染まない。特にピカピカの黒靴などは、もう10年以上は履いていない。そのくせモヒカン仕様のぺったら靴は気に入っていて、底に穴が開いているが雨以外にはよそ行きに未だに使っている。チョン靴との差別は歴然である。
着る物にも同様のことがいえる。セーターはここ5,6年新品は買っていない。カミさんがなにかというと「買え買え」とうるさいが、その都度「いらないいらない」を繰り返している。毛玉があろうが袖口が広がっていようが5着を回し着し、そのほころびを楽しむ気持ちさへある。
愛着とは違う。よく分からないが、メンドクサイのだ。たかが身にまとう布ではないか。それで人格を判断したければすればいい。無頓着も人には迷惑なときもあり、たまに反省
するが、やはり基本は変わらない。
そんな中で唯一、チョン靴だけは惜しげもなく履き替えている。どうしてだろう。
気楽なのだ。田んぼの畦道でも石ころだらけの川原でも、熱したアスファルト道でも早朝の凍りついたところでも、平気で踏みしだいて痛みつけて底を減らしている。雨の日靴下まで水がしみ通っても平気だ。限界が来たら
ポイと捨てる。
自分を写しだしているようで愛しい。今日もペッタラペッタラ歩く。敬意を表してかかとだけは踏まない。
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登録日:2006年 11月 30日 18:11:27
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