右足ブラり散歩ー夜行バスelegy

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まさにエレジー。
悲歌は解釈次第ではコメディになり得る事を会得した出来事だった。
本人が真剣に悩み苦しんでも、脇から見ると
笑ってしまう。今回は自分を嘲笑うという情けなさである。
事の発端は、兄からの電話だった。「横浜の姉が亡くなった。明日夕方から葬儀があるがどうするか。遠いから無理しなくていいよ」という主旨である。他家に嫁いだとはいえ3人兄弟のひとりで、今では兄と二人きりになった。ならば行かずばなるまい。しかし、新幹線にしろ飛行機にしろ往復費用やホテル代などを考えると、年金暮らしには苦しいものがある。それならと、試みに長距離バスを申し込んでみた。
博多ー東京間1100キロを14時間25分で夜間に走り抜ける、その名も「博多号」。値段は15000円で、ビデオ2本上映かつパンとお茶の朝食付き。座席が3列でフラットに近いリクライニングシートときた。すべての条件からすれば、そう悪くはない。夜7時に出て、翌日朝9時半着の予定だ。電話で予約を済ませ、天神のバスセンターに向かった。
時間通りに出発した。シートは思ったより幅が狭く、居心地は決していいとは言えないが、それより前の爺さんが座った途端にシートを思い切り倒したことだ。いい年をして「ちょっと倒しますよ」との挨拶もない。前の背もたれに雑誌や小物を入れたのだが、まったく取り出せる状態ではない。目の前にその先端が来る。年令に関係のない気遣いのなさの典型だ。嘆かわしい。そんな中、昼飯に買った「バス弁」を食べた。駅弁空弁船弁に続くネーミングだが、幕の内系の一種類しかない。旅に出ると食欲が出る傾向にあり、今までの最多で新幹線6時間内に駅弁4つという記録がある。多分みんなそうだと思うが、胃の腑が大きくなるわけではなく不思議な現象だ。
夜10時半頃、横にカーテンが引かれて就寝状態になる。ここでみんながそろって背を倒すわけだ。短い足でも伸ばしきれず、タイヤの回転音や振動が思ったより感じる。朝6時半のカーテンオープン時間までに2時間は目を閉じただろうか。右に左に身をよじり、ビールを飲んでも眠気は来ない。本の用意もできなかった。今のデパートでは本のコーナーがないらしい。百貨店の名が泣く利益優先文化退化の風潮はこんなところまで来ている。
翌日、1時間遅れで10時半頃西新宿に着いた。小雨混じりの中、降り立ったはいいが、長時間座っていたせいか右足の調子が悪い。突っ張りが効かないのだ。つまり、ブラブラの右足ブラり散歩の始まりである。
大した内容ではないのがエレジーとも知らずに・・・。

カテゴリー[ エッセイ ], コメント[1], トラックバック[0]
登録日:2007年 02月 25日 20:02:06

コメント

旅行って本当にいいものですけど
夜行バスだと腰が痛くて年寄りにはきついです><

夜行バス @ 2009年 08月 21日 18:11:02

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