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古神

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古代マヤは
「この世界は13バクトゥンが
完了する日に滅び去るだろう」
と予言した
1バクトゥンは14万4000日
《この世界は西暦2012年12月21日の金曜日に滅び去るだろう》

遠くを見ながら
陽を浴び雲を被り
小さな像は
『チラム・バラムの聖なる予言』に従い
白人のアメリカ大陸到来を予言した
だから
13バクトゥンを信じて
マヤは周期の意味だとするなら
冷たい風に吹かれながら
古神になぞらえた置物を
拝んでみよう

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登録日:2007年 12月 05日 04:54:44

ふと昔に

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今朝早く、高台にある市営の競技場へ行ってみた。ここには初めてで、散歩やジョギングの人がポツポツと居る以外は静かなものだ。昨日は少年サッカーの試合があったと聞いていたが、その賑わいは畳まれていないテントに残っているだけで、すっきりというより淋しい空間になっている。

この頃、昔をふと思い出すことがある。
普段は半分呆(ほう)けていて、頭の中は固有名詞がどんどん消えていき、「あれ、それ」が巾を効かしている。カミさんも同じで、そのうえ年寄りの特徴の一つである「自分の言いたいことばかりしゃべって、相手の言っていることには生返事」傾向がともに強く、その結果を想像すれば下手な漫才よりトンチンカンでは引けを取るまい。
加えて、「言った言わない」の争いだ。「ここにあると言っただろ」「そんなこと、聞いてないわよ」の繰り返しだ。その都度、次から録音しなきゃあねと言いつつも、5分後には繰り返している。

こんな中、何とはなしにRという人物の名前をフルネームで憶い出した。芝居の本を読んでいて(そういえば)と、1960年後半に
時間が戻り、ついでに「劇団カッパ」のこととなる。素人の集まりだったが、年2回の公演や巡業?のために、幼稚園を借りて週2-3回稽古をした。その仲間のひとりがRである。
そこで早速検索をかけると、なんと今でも「しずおか演劇祭実験劇場」に所属して頑張っていた。今見つけたばかりなので、直接連絡していないが間違いない。わたしより年上だから70才になんなんとしていて、役者として頑張っている。書き込みしてきたのでなんらかの反応があるだろう。楽しみだ。
青春を過ごした静岡の断片が未練たらしく貼りついていたが、とにかく嬉しい。

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登録日:2007年 11月 27日 05:07:43

うん

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うん
ぼくは沈んでるんだ
狭くなって窮屈になって
ぶっ壊していいのならそうしたいけど
出来ないから沈んでしまうんだ

うん
どうなんだろう
わからなくなって沈んじゃうのかな
空は晴れてるよ
きれいな色がいっぱいあるよ
でも沈んじゃう

うん
おいしい朝ご飯食べたよ
新しい新聞読んだよ
連ドラも観たよ
それでも沈んで
昨日と変わりないから沈んで

うん
鉄の塊じゃないんだから
いつかは浮くよ
明日になったら
大きな川の真ん中で
浮き輪もなしで
ドンブラドンブラ浮いちゃって
どこへ行くのか
わからないけど浮いて

うん
今度はどこへ行くんだろう
沈んで浮いて
どこへ行くんだろう

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登録日:2007年 11月 24日 05:46:58

すき きらいのコスモス

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小さい頃
となりの家の垣根に
たくさんのコスモスが咲きました
にんじんみたいな葉っぱが面白くて
根っこがぶっとくて
ぼくより高い丈でした

花びらから10センチのところで
引きちぎると
茎から青い汁がしみ出て
それでも平気で
竹とんぼをしました
回らないのでがっかりしました
ゆっくりと
秋の曇り陽のなかを
右に左にゆれながら
ゆっくりと落ちていきました

となりのおばちゃんが
「スキ、キライをやってごらん」
と、いいました
“アッちゃんが好きだ、嫌いだ、すきだ、
きらいだ・・・”と、花びらをやったら
キライになってしまいました
何回やっても‘きらい’でした
だからコスモスが嫌いになりました

かあちゃんが
「キライから始めてごらん」
と、いいました
そうしたら、何回やっても
‘好き’になりました
コスモスが好きになりました

アッちゃんは
引っ越してしまいました

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登録日:2007年 10月 15日 17:24:49

案山子 1

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田んぼがさみしくなってきた。
9割以上は刈り入れが終わって、切った後の稲株からは‘ヒツジ’と呼ばれる2回目の稲が出てきている。かなり青々したものだ。
これについて知り合いのお百姓さんに訊いたことがある。ヒツジが育つと小さいながらも穂がつくが、食するほどにはならない。なら、農産試験場に頼んで「二次育米」とでも名付け、なんとか喰えるようにしてもらったらどうかと提案したが、冷たい一瞥を返されてしまった。素人の安直な思いつきはアタマに来るらしい。いまだに結構イイと思ッているのだが・・・。
刈り取った後、早々に耕される田もある。そこには沢山のツチガエルが、本当に土の色そっくりに、イボイボをいっぱい付けて飛び跳ねていた。お世辞にもきれいとは言えないが、これも人間の身勝手で、蛙にとっては「大きなお世話」だ。これから土中で一冬を過ごして、来年また啓蟄過ぎには日だまりのなか、ひょっこり顔を出すのだろう。

彼岸花がそちこちに数本のかたまりになって咲いている。畦道の脇にはこぼれるばかりに球根がはみ出ていた。「これって毒だよね」と、何故か目を細めながら周りを見回してしまった。事実かどうかはともかく、イメージがあまり良くないこの花への偏見かも知れない。心休まる秋の風物詩なのに、自分ながら呆れた奴だ。だからか、稲株に足を取られて、思いっ切りひっくり返ってしまった。
そんなわたしをじっと見ている。案山子だ。見ているかどうか、目鼻のないのっぺらぼうだが、やましい人間には凝視を感じるらしい。
午後2時の田んぼは、やたらと陽射しが強かった。

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登録日:2007年 09月 28日 04:50:54

少年

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苛立ちまさぐり
自分の中に深く深く潜り込み
モグラのように時たま地上に出るが
やはり外は見えない
見たくないから目をふさいで
また自分にぎこちなく
否応なく戻っていく

少年同志は
互いに相手に潜って
感触が同じか確かめ合い
開けた穴を通じて
行き来し合い
ときに外敵を見つけると
同体になってブチ当たる

目立ちたいだけのパフォーマンスが
暴走の吹かし音になり
蛇走りになり
タコ踊りのみっともなさになり
ハンドクライマーになって
手探り突起を見つけて
上へ上へ上がりたがる
果たして何があるのか知りもせず
必要ともしない
特権である無目的の目的に
ひた走るために
ナンバーを外したバイクを
磨き光らせ
自分だけの輝きを探すのだ

いつの時代も
少年はモグラになってきた

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登録日:2007年 09月 18日 05:32:10

田んぼ

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晩夏だ。
陽射しは強いが、朝夕結構涼しくなった。稲は刈り入れ時で、重い稲穂が黄金色に色づき、今年も旨い新米が食べられそうだ。
佐賀あたりの超早場米は高温や台風などの異常気象で30%ほどの収穫量らしい。全国でもやたらと雨が降り、量、質とも落ちると言われる。これからも気候はおかしくなり、九州は亜熱帯になって米作が出来なくなると聞く。世界的な規模で温暖化や人口増加、水不足などを考え合わせると、不作なら輸入すればいいという理屈が通じなくなる恐れが充分ある。
大豆やトウモロコシの供給が需要に追いつかなくなり、小麦も値上がりして、麺類や菓子類の値上げが決まっている。加えて原油の高騰と、生活はいよいよ縮こまっていく。
先行きを思うほど憂鬱になるが、田園風景は刈り入れと初秋の風情が織り混じって、ゆったりした時間を味わうことが出来る。案山子という懐かしいオブジェも現れて、稲株だけになった田んぼの歩きにくさも楽しめる。
ひまわりは最後の「メンタマ」をまばたきさせている。

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登録日:2007年 09月 10日 08:18:17

 なくてもいいのに

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からのかごは さみしいよ
つかまっていた小鳥は
 どこへいったんだろ

さびても こわれないで
ねこのうちには大きくて
 なぜあるんだろ

きっともう いらないけど
いつかまた閉じこめようと
 まっているのかな

晴れてあつくて
午前十時のいつもどおり

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登録日:2007年 09月 08日 11:48:50

汽車

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汽車は鉄のかたまりだよ
重いんだよ
とっても重いんだ
だから
走り出すとき
ガジャガジャガジャ キッキッ
シュー ガジャガジャガジャガジャ
ガジャガジャガジャガジャガジャ
ガッチャン ゴトゴトゴト シュー
と、大変なんだ
水が鉄を動かすんだから
水を蒸気にして動かすんだから
ぼくは
歯を食いしばって見るんだ

今は公園で休んでいるのかな
生きているのかな
poppo poppoと走りたいだろうなあ
鉄は冷たいけど
汽車になるとあったかくて
触ると冬でもあったかくて
目でもって動かしてしまうよ

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登録日:2007年 09月 03日 17:53:24

月も泣く

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月をじっと見ていると
呼んでいる気がする
光芒が広がり
存在に委ねると
ぼくは泣きたくなる

ギリシャのアルテミスは
突然の死をもたらす神
人身御供を要求する恐ろしい女神
ヘテカは夜と満月の女神で
残酷な冥界を司るという

彼女らは
本当はやさしいんだ
あんなにやさしい光
漆黒の闇のなかに生きて
寂しさが心を砕いて
古えを恐怖で包んだ

そんなことしたくないのに
しなくてはいけない
悲しい神を見て
何万年もの光で
ぼくは泣いてしまう
涙で百筋の虹が見えてしまう

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登録日:2007年 08月 30日 18:18:20

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