リステリア菌 Listeria monocytogenes

リステリア菌の母子感染、仕組を解明 仏研究チーム

【9月19日 AFP】フランスの研究チームは17日、致死的な症状を招く食中毒の原因となるリステリア菌が母子感染する仕組みを解明したと発表した。
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(c)AFP

AFPBB News


0.5×0.5~2.0μmのグラム陽性短桿菌で、莢膜や芽胞をつくらない。
25℃で培養すると4本の長い鞭毛を発現する。
微好気性菌で、カタラーゼ陽性、β溶血性である。

自然界では偶蹄類に感染して乳汁や糞便に排菌され、
汚染食品(低温殺菌乳、自家製チーズなど)を摂取したヒトに、
人獣共通感染症zoonosis であるリステリア症listeriosis を起こす。
髄膜(脳)炎が多く、妊婦では周産期リステリア症 perinatal listeriosis となり
死産や胎児敗血症を起こす。

この菌の特徴として低温(4℃)発育や6%食塩耐性があり、
ヒトへの感染ルートでの生存を可能にしている。
マウスに対しては強い病原性を示し、マクロファージ内で殺菌に抵抗して生存できる
通性細胞内寄生菌 facultative intracellular parasite である。

β溶血を起こすタンパクはリステリオリジンO listeriolysin O(LLO)と呼ばれ、
マクロファージに貪食されても食胞膜 phagosome membrane を傷害して
細胞質 cytoplasm へ脱出するエスケープ因子 escape factor として作用する。

リステリア属には本菌種を含め5菌種が知られるが、
ヒトにリステリア症を起こすのはL. monocytogenesのみであり、
一般にリステリア菌といえばこの菌種をさす。

 
[株式会社南山堂 南山堂医学大辞典第19版]

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登録日:2008年 09月 19日 21:25:57

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