2007年 06月 11日
ヒトの精液
ヒトの精液
ヒトの精液の写真
ヒトの精液は、射精直後は濁った白色ないし黄白色の粘り気のある液体であるが、10分程経過するとほぼ透明のさらっとした液体に変化する。その理由は、射精直後には粘り気により女性生殖器内から精液が漏れ出すのを防ぎ、その後は精子の運動を助けるためにさらっとした液体に変化するものと考えられている。最初は無臭であるが時間とともに臭気を発するようになり、栗の花のようなにおい、塩素系漂白剤のようなにおい、と形容される(ちなみにイカのような生臭いにおいとも形容されることもあるが、不衛生な状態の陰茎から発せられることが多いため、区別されている)。
その味は男性の体調によって大きく変化し、苦味とも薄塩味とも形容されるが、糖分が含まれているために若干甘く感じる場合もある。皮膚に付着したり、飲みこんでも無害であり、経口摂取すれば栄養となると考えられるが、男性が性行為感染症の原因となるウイルス類に感染している場合、そのウイルスを媒介することが知られている。
ヒトでは、一般的に性交や自慰行為による陰茎等の性的刺激により射精が誘発される。1回の射精時に放出される精液の量には個人差が大きく、また同一の人間でも前回の射精からの時間や体調、ホルモン状態によって左右されるが、数ミリリットル程度が一般的である。短時間のうちに3~4回射精するなど立て続けに頻繁に射精すれば一時的に精嚢がほぼ空になることはあるが、常に精子が作られ続け補充されていくので、ヒトの副睾丸(精巣上体)は空の状態からでも三日間で満たされる。満タンになっても精子は常に作り続けられ、古い精子は分解され体内に吸収される。男性は、満タンになっても常に精子が作られ続けるから、過剰な精子を捨てるために定期的に射精しなければいけないと言うのは間違いである。
また長期間射精しなかったとしてもため込める精子の量は一定であり、前立腺などの分泌液の供給にも限界があるので、短時間に立て続けに何度も射精する事は出来ない。そのうち、2回目は粘り気が減少し、射精時の飛距離が伸びる傾向がある。3回目以降は精液の量も少なくなり、飛距離も減少していく。
精液の3割程度が前立腺の分泌液(前立腺液)で、残りの7割程度が精嚢からの分泌液で、これらの混合物の中に精子が懸濁している状態である。倍率400倍程度の学習用顕微鏡で精液を観察すると、精子が鞭毛を動かしながら泳いでいるのを観察することができる。一般的には、精液といえば、精子も混ざった液体を指すが、無精子症、精管結紮(けっさつ)後の精液などでは、精子が含まれていない精液が体外に放出されることになる。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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登録日:2007年 06月 11日 14:51:31
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