経済的な側面からも国家とは何かを考えさせられる
ギリシャを巡る報道の中には、かなりのんきな国民性で、政府のバラマキ政策も大好きで、そんな政府、国民双方の責任で、今回の財政危機を招いたとの論調もあった。確かに、選挙で政府を選んだのも国民だし、持ちつ持たれたの時期はあったのだろう。
そしてドイツやフランスの苛立ちも限界に近づきつつあり、彼らの指示した緊縮策を飲まないとデフォルトもいよいよ現実味を帯びてきた。今の政府は選挙管理内閣に主導されているような状態だ。緊縮策の導入を議会が可決しても、それを政府が実行できるかに融資する方は疑念をもっている。
そして国民にしてみれば、確かに自ら選んだ政府との連帯責任だが、緊縮策を飲めば経済も更に停滞し、失業率も悪化し、生活が更に苦しくなるのはわかっている。だから街頭に出て抗議する。ギリシャがデフォルトとなれば、その影響はリーマンショックどころではないようだ。この国にも悪影響は波及する。それでも、緊縮策の導入を決めた政治家たちと国家だけが生き残ると国民は疑っている。ここまで統治能力を失い、形骸化した国家とは存在する意味があるのだろうか。
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登録日:2012年 02月 13日 19:23:29
ロシア外相の訪問も成果なしか
CNNではシリアからの映像が流れている。小さな子供たちが怪我をして、地下室だろうところに寄り添って座っていた。とても見るに耐えない。ロシアのラブロフ外相が7日、政府軍による反体制派への武力弾圧が続くシリアを訪れ、 アサド大統領と会談したが成果はなかったようだ。ロシアは地中海への出口としてシリアの軍港を確保し、また多額の武器輸出もしている。アサド大統領にも軟着陸を期待したようだが、困難だったようだ。
近しい関係にあったアラブ諸国もシリアの大使館員を国外に出している。安保理が機能しない中でアラブ諸国も焦燥感を強めている。シリアの民衆に対して支援しなければ国内からの突き上げもあるし、人道的な価値において世界から白い目で見られる。確実にアサド大統領は包囲網を狭められているが、リビアとも比較にならないほど強大な正規軍も抱えている。すでに内戦といってもよい状況だろう。
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登録日:2012年 02月 10日 21:42:43
米軍最高司令官としての支持はのオバマの強運だ
失業率も改善され、EUの財政危機という火種はあるものの、ここのところ米国の株式市場も安定している。共和党の大統領候補たちは、家族の価値という余りにも個人の内心の問題に関わり過ぎている。チェンジの掛け声は少しばかり効き目が失せたが、それでも初のアフリカ系アメリカンの大統領を選んでしまった米国民は、そのことの意味を振り返り、オバマ再選に舵を切りつつあるのではないか。
軍事的な示威とは程遠いオバマの姿勢だが、皮肉なことに、米国大統領は必然的に米軍最高司令官となり、前職の米軍最高司令官が起こした戦争の尻拭いをする過程で、前職が得られなかった司令官として高い支持を得ている。このあたりのめぐり合わせの強運がオバマにはあるようだ。
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登録日:2012年 02月 09日 18:47:31
ロシアは大きな責任を負った
ロシアのラヴロフ外相はシリアのアサド大統領と会い、武力行使の中止を求めたという。安保理での拒否権行使によって、形式的とはいえ、アサド大統領の説得をせざるを得ない状況に自らを追い込んだ。一方で、国益というものはいつも身勝手だから、果たして最後までロシアがアサド政権を守るかというと定かではない。
アサド大統領は民主化の推進と改革を表明しているが、それも形式的なものとなろう。すでに反体制派は彼の言動を信じていない。これ以上の流血は見るに耐えない。そんな中でロシアはシリア問題に対して大きな責任を負った。
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登録日:2012年 02月 08日 16:29:09
パレスチナ政権は何を目指しているのか
ファタハとハマス。殺し合いもしたのに、そのために民衆を扇動もしたのに、和解とは理解しがたい。勿論、パレスチナのことはパレスチナの人々のことであり、遠く離れたところから戯言をいっても届かない。ただ、いつものことだが、権力構造の上位にいる人達は、かつての軋轢などなかったかのようにしらっとして汚れた手で握手する。
ハマスは武力を手放さないだろう。ファタハは汚職まみれで離れていく民心を気にしながら強気を演じなければならない。双方の指導者はベンツに乗り、豪邸に住んでいる。それをあざ笑うように、今回の和解は、今後、イスラエルがするであろう揺さぶりで風前の灯火となる。そして最も大きな責任を負っているのは、イスラエルへの偏った支持を改めない米国のダブルスタンダードだ。
安保理で拒否権を発動したロシアと中国を非難している米国。対イスラエル決議で米国も拒否権を行使した。大国は身勝手であり、それぞれの権力は自分勝手であり、いつもその間で右往左往するのは市井の人々だ。
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登録日:2012年 02月 07日 22:07:09
堤防は蟻の一穴から崩れる
このニュースはとても重要だ。見方によっては、本日の他のどのニュースよりも重要かもしれない。いぜんとして完全にオープンな選挙ではないが、この中国・烏坎村では実質的に当局の息のかかっていない住民から候補者が立候補し、それが正式に被選挙人となった。
中国には中国のやり方がある。他から民主主義とは何かと押し付けられたくない。確かに、あの大国を統治する共産党は大変だ。とにかく民衆の不満が爆発しそうな兆候は何が何でも抑えつけたい。そして今回の事態だ。当局の中でも心ある勢力があり、この選挙を認めたのか。それとも住民を抑えつけられなくなり、仕方なく譲歩したのか。いずれにしろ、これは必ず蟻の一穴となるだろう。
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登録日:2012年 02月 06日 19:23:01
大英帝国の名残をまだ残したいのか
今でも覚えている。圧倒的な英軍の武力行使の果てに、アルゼンチンが敗れた時のことを。フォークランド諸島は英国からははるか遠くにある。そこが英国領だといわれても、その歴史的背景さえも霞むほど遠いところだ。
その時のサッチャーは、まさに鉄の女としての本領を発揮した。世界がどのように考えようが、あくまでもフォークランド諸島は自国の領土だとして圧倒的な武力を行使した。
そこに、これまた大英帝国の名残ともいえる王子様が降り立った。アルゼンチンの人々が反発するのも理解できる。一方で、これが武力紛争に発展するかというと、それはないだろう。そこまでの馬鹿馬鹿しさは両国もわかっている。しかし、国家というものはいかんともしがたいものだ。フォークランド諸島の保持はさまざまな権益のためというよりも、やはり大英帝国の栄光を忘れられないからに違いない。
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登録日:2012年 02月 03日 21:56:13
どんなワレサが登場するのだろうか
ベルリンの壁崩壊、そしてソ連邦の解体に繋がる最も端緒となったのがポーランドでの民主化運動だった。あの当時、少ない情報にも関わらず、ポーランドからのニュースにかじりついた。遠く離れた、訪ねたこともない国で起こっていたこと。それでも何ともいえない緊迫感を感じていた。
そしてワレサは大統領となった。その後、幾多の毀誉褒貶もあり、ポーランドでは若干の民主化逆行もあったが、映画化されるというのは、そんな彼も歴史の一部となったということだろう。
動画を見たら、ワイダ監督は杖をついていた。彼もワレサと共に、長い戦いを終えようとしている。そんな思いが湧いてきた。
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登録日:2012年 02月 02日 21:39:08
オバマの相手は決まったようだ
昔の名前で出ているギングリッジ。やはりフロリダではロムニーには届かなかった。これでオバマの相手はほぼ決まっただろう。この国から見ていると、政教分離は米国では建前だ。大統領宣誓式ではリンカーンが使っていたという聖書に手を載せて宣誓する。何かというと神が登場する。
そんな中でロムニーは宗教的にはハンデをもっているようだ。筆者は宗教はもっていないので何の感慨もないのだが、モルモン教に対して伝統的に米国の福音派は、一種の新興宗教、カルトのような思いがあるようだ。
そして共和党の集会で繰り返し登場する家庭を重視する価値観。ここにも皮肉はある。クリントン大統領が女性問題で七転八倒していた時に、それを激しく攻めたのがギングリッジだったが、最近、彼もその時期に不倫していたとのことだ。
経済界で成功したロムニーは節税がうまく、低い税率での納税が揶揄されている。ギングリッジは悪名高かった住宅ローン会社から巨額の献金を受けていた。とすると、最も家庭的で、しかも自らは金にまみれていないオバマこそがある局面で保守派の価値観を具現している。
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登録日:2012年 02月 01日 23:06:41
明確な目標はプーチン退陣なのでは
抗議運動には明確な目標がないとプーチンはこき下ろしている。目標はあるのだ。それは彼の退陣だ。きっとロシアが困るのは、その先だ。プーチン退陣の後に、どのような政権を作るのか。その目標が今は見えていない、
それでもあらゆる変革は、そんなカオスの中から生まれてきた。プーチンは情報機関の出身だから、例えばベルリンの壁崩壊時の状況も当時、掴んでいたはずだ。あれほど強固な壁も崩れ、まさかなくなるとは思ってもいなかったソ連邦の崩壊。そんな前例をよく考えると、自らは揺ぎないと思っている「プーチン体制」も思いかげず危ういのかも知れない。
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登録日:2011年 12月 27日 22:29:18
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