背景には世襲を急ぐ金正日の焦りがあるのか


 ここまで明らかな証拠(としか考えられない)を突きつけられても、北朝鮮は「謀略」だと主張している。中国政府も「関係各国には慎重な対応」をと表明している。これが北朝鮮の仕業だとすると、何故、そして,今なのだろうか。

 直前に訪中した金正日の動きに、それを解く鍵があるのではないか。そして、世襲問題が大きく介在しているように考えられる。

 北朝鮮は、彼らなりの「核のあいまい政策」で、主に米国への核の抑止力をもったと考え、それを主張している。それを前提に通常兵力をもって、今回の事態を引き起こしたのに違いない。一方で、この程度ならば、問題はないと考えたとすれば、それはとても危険な「遊戯」だ。

 金正日の後継には三男の金正雲が選ばれたと報道されている。そして彼が主導したデノミは大失敗に終わったともいわれている。この金正雲の周辺に形成されつつあるだろう一種の新興勢力が、自らの存在を誇示するために、今回の事態を引き起こしたともいわれている。そして、金正日は彼らの制御ができなくなっているのではないか。

 金正日は、中国政府の中枢に、致し方なく、今回の事態を語ったのではないだろうか。報道では「しらを切った」といわれているが....。一方では韓国の哨戒艇に魚雷攻撃を仕掛けておき、他方では、その幕引きを中国に持ちかける。金正日は、最後となるかもしれない権力行使として、その両面作戦をとったのではないだろうか。だとすると、すでに開催が難しくなった6カ国協議の再開(現実的にはこれ以外に北朝鮮を軟着陸させる手法がないのだから)に向けても、その鍵を握っているのは中国政府だ。

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登録日:2010年 05月 21日 11:16:25

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