2008年 10月
オバマが勝てばやはり歴史的な出来事となる
【10月31日 AFP】米大統領選挙の投票日が間近に迫る中、選挙運動用の看板は落書きされ、郵便受けにはうその投票日を伝えるチラシやイスラム教徒による攻撃があるとするDVDなどがあふれる――。
≫続きを読む…
(c)AFP/Kerry Sheridan
米国の大統領選の仕組みはよくわからない面がある。例えば事前の選挙人登録。米国経済の底辺をある意味で支えている不法移民は実質的にはいないことになっているのだから選挙人登録はできないのだろう。すると彼らの思いは反映されない。
今回、マイノリティー、若者を中心に選挙人登録が増えているという。しかし、彼らが果たして投票所に足を運ぶのかと訝しがる意見もある。また、都市部では投票所の数が少なく、特に民主党支持者で、新たに選挙人登録して人たちが投票所に行けば長蛇の列となるともいわれている。
選挙直前になり、ブラッドリー効果という言葉をよく聞く。事前の調査では、自身を人種差別者だと思われたくない白人層が、オバマ(アフリカ系アメリカン)に投票すると表明するが、実際の投票では、反対の行動をとるというもの。
米国ほどの人種のるつぼでもなく、人種的な差別を日常的には実感できないこの国に暮らしていると、米国にいまだに潜在する人種差別がどれほど根深いものかはよくわからない。それだけに、オバマが勝てば、それを望まない人たちにとっても、歴史的な出来事となるのだろう。それを新たな分断とするのではなく、再びの統合に向かえるのか。オバマはこれまでの大統領とは全く異なる責任と役割を求められている。
カテゴリー[ 米国 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 10月 31日 12:11:35
タリバン穏健派と接触との非公式情報
【10月30日 AFP】アフガニスタンの首都カブール(Kabul)で30日、文化・青年省の建物内で男が自爆し、地元警察によると少なくとも5人が死亡したほか、23人が負傷した。
≫続きを読む…
(c)AFP/Waheedullah Massoud
アフガニスタン。オバマが大統領となっても、米国はイラクからアフガンにそのコミットを強めると表明している。中国の三国志時代さながらに、アフガン各地に拠点を築いていた軍閥は表面的には武装解除されたようだが、彼らは地方の行政権力として残り、巨額なアフガンへの支援金も不透明に分配されている。
CNNなどによると、アフガン政府、背後には米国が隠れているようだが、今さらながらタリバン穏健派との対話を指向しているようだ。このニュースにあるようにすでにカルザイ政権は、その統治能力を失っている。カルザイ政権見かぎりを画策しているのではないだろうか。そして疑心暗鬼は拡散し、ここでも米国はダブル、トリプルスタンダードをやっている。
もうEUにも、米国にも「お金」がないのだ。この金融危機は結果的に、アフガンのことはアフガンにとの原則に気がつく契機となるのかも知れない。
カテゴリー[ 国際政治 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 10月 30日 23:02:54
ネットは人権で国境を越えられるか
【10月28日 AFP】インターネット業界の倫理向上を図る米公益団体「民主主義と技術のためのセンター(Center for Democracy and Technology、CDT)」は、米グーグル(Google)など大手IT企業らと2年がかりで策定した、オンライン上の表現の自由に関する倫理規定が、今週から施行されると発表した。
≫続きを読む…
(c)AFP
ようやくといったところか。経済の領域で国家と資本のせめぎ合いが現段階での最終局面を迎えているように思えるが、ネットでも同様の局面となりつつある。
インターネットはテロリストの勧誘サイトの存在に見られるように、危ない側面も多々ある。そのためサイバー捜査の陣容は国際的にも強化されているし、さまざまな関連法制も整備されつつある。国家はインターネットを監視しているわけだ。
本ニュースにあるインターネット絡みの中国での人権侵害。ようやくネット関連企業は腰を上げた。巨大市場の中国。当局の顔色を窺った方がビジネス面でもうまくいく。いや、そうしないと、うまくいかない。
すでにインターネットは世界的なインフラとなった。そこでビジネスを展開するネット関連企業も、人権擁護へと舵をきった。それが大多数のインターネットユーザーの総意だと考えたに違いない。そして、良い意味での国家とのせめぎ合いは続くと思える。
カテゴリー[ 社会 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 10月 29日 11:00:08
シリア爆撃でもうパンドラの箱は閉じない
米高官、米軍のシリア越境攻撃認める「外国人戦闘員仲介者を殺害」
【10月28日 AFP】(一部修正)米政府高官は27日、米軍が26日にイラク国境を越えシリア領内の外国人戦闘員を攻撃したことを初めて認め、「作戦は成功した」と語った。
≫続きを読む…
(c)AFP
米軍がシリアを越境攻撃。当初は、その事実を認めていなかった。昨晩から各メディアが米軍が認めたと報じ始めた。
シリアは大統領職がアサド親子の間で一種、世襲され、秘密警察が跋扈する独裁国家だといわれている。それでも息子の現アサド大統領はフランスのサルコジ大統領の仲介を期待し、米国のテロ国家指定解除、経済封鎖の解除、そして特にEUとの関係を深めようとしている。
そのひとつのモデルとしてリビアが彼の念頭にあるのではないだろうか。リビアのカダフィ大佐は米国に頭を垂れた。ライス国務長官も同国を訪問し、「米国には永遠の敵は存在いない」と語った。いかにも傲慢な発言。同国は経済発展が目覚ましいという。自身の政権維持のためカダフィ大佐は「実」をとった。それを寸借する余裕は米国にはないのだろう。
... 続きを読む
カテゴリー[ 国際政治 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 10月 28日 12:18:49
26年ぶりにバブル以降で最安値の株価水準
【10月27日 AFP】(一部更新、写真追加)27日の東京株式市場は大幅続落。日経平均の終値はバブル経済が始まる前の1982年10月以来の安値水準となる486円18銭(6.36%)安の7162円90銭となった。主要7か国(G7)が金融システム安定化に協力して取り組む姿勢を示しているものの、世界的な不況入りへの懸念から株価は今日も値を下げた。
政府の新たな株式市場安定化策にもかかわらず記録的な安値となった同日、河村建夫(Takeo Kawamura)官房長官は、株価回復につながるさらなる措置を検討するだろうと語った。(c)AFP
ニュースを見れば金融危機の話題ばかり。株はやっていない。知り合いの中には「家一軒分くらいやられた」という人もいる。その人は経済的に余力があるので、話し程度で済んでいるが、実は結構、凄いことだ。
街に出てみた。何も変わらないいつもの日常があるだけ。それでも何か空気が澱んでいるように感じる。思いこみだろうか。
報道を通して知る程度で、実際に何が起こっているのか、実感をもって、皮膚感覚的にはわからない。ささやかながらできることもある。この26年間は何だったのかを個人的な検討する。そこを起点に、たとえ経済は門外漢でも、資本主義とは何かを知りたいと思った。
それは金銭を何に消費し、どんな恩恵があったのか。時間をどのように消費し、何を得たのか。それは決して物ばかりではない。今、生きている時代を見定める軸のようなもの。それは26年間で、どう獲得できたのか。その軸が緩んでいるとすると、そこにはこの26年間の何らかの緩み、歪みが投影されているはずだからだ。
カテゴリー[ 経済 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 10月 27日 22:09:19
78歳のイーストウッド元気
【動画】イーストウッド監督、A・ジョリー主演作品 間もなく米国で封切り
【10月24日 AFP】アンジェリーナ・ジョリー(Angelina Jolie)主演、クリント・イーストウッド(Clint Eastwood)監督の映画『Changeling』が、いよいよ米国で公開される。
≫続きを読む…
(c)AFP
かつてテレビで放映されていた西部劇「ローハイド」に、よく問題を起こす若造として登場していたイーストウッド。美しい面影が思い出される。それからマンロニウエスタンなどのアクション映画でも名をはせた。そして、いつしか、さまざまなジャンルを手がける映画監督として作品を発表するようになる。
とても足下にも及ばないほど、うまい歳のとり方をしている。このニュース掲載の予告編+インタビューで彼は「人は人間的な価値に....」と語っている。功なり名をとげて、もう欲しいものはないだろう。どんなジャンルの作品を手がけようとも、彼の関心は表層のストーリーよりも、その作品内で息づいている人の内面に向かっている。
カテゴリー[ 映画(スクリーンの向こう ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 10月 24日 20:30:38
ペイリンさんはとうとう芸能ネタ?!になった
<08米大統領選挙>米共和党、ペイリン氏の衣装代に1500万円出費
【10月22日 AFP】米政治専門サイト「ポリティコ(Politico)」は21日、共和党全国委員会(Republican National Committee、RNC)が同党副大統領候補のサラ・ペイリン(Sarah Palin)アラスカ(Alaska)州知事の衣装代に、これまでに15万ドル(約1500万円)以上支出したようだと伝えた。
≫続きを読む…
(c)AFP
内外を問わず公人というのは大変だとつくづく思う。確かに衣装代、ヘアメーク代などに1,500万円はなかなか。それも出所は寄付などの政治資金らしい。米政治専門サイト「ポリティコ」が何者かよく知らないが、少しばかり何か意図を感じ、不快感もある。1,500万円で着飾って武装しても、もうペイリンさんは芸能ネタの対象となってしまったよう。
可哀想なのはマケインだ。劣勢を挽回しようと全力投球すればするほど、肩にガチガチに力が入り、動きがぎこちない。きっとペイリンさんのことをよく知らなかったのだ。
きっとこうなのだと思う。政治(家)を嬉々としてやっているのは何か一大メリットがあるから。政治(家)、公なんて嫌だなと思うようでないと、駄目なのだと思う。公、社会の利害を調整する仕事なんて、本来は誰もやりたがらないもの。それを前提にして、それでも公をやるということにならないと、逆説的だが、政治(家)はよくならない。
カテゴリー[ 米国 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 10月 23日 20:49:54
ブッシュの任期は実質的に終わってるのに
【10月22日 AFP】ダナ・ペリノ(Dana Perino)米大統領報道官は21日、キューバのグアンタナモ(Guantanamo)米海軍基地にあるテロ容疑者収容施設について、来年1月のジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)大統領の任期満了まで存続させる意向を明らかにした。
≫続きを読む…
(c)AFP
グアンタナモ米海軍基地。敵対するキューバの一角に米軍基地があるというのも不思議だ。かつてキューバを実質的に支配していた名残。グアンタナモ基地での収容者に対する人権侵害は以前から問題視されている。水責め拷問も採用し、ジュネーブ条約も適用されないとの見解。何が行われているのかブラックボックスだ。
アフガニスタンでタクシー運転手をやっていた人が突然、米軍に拘束され、着いたところがグアンタナモ基地。グアンタナモ基地だけでなく、米国はEU各国内に秘密の収容施設をもっているようだ。
その人は結局、テロとは関わりがなかったとのことで解放されたが、米軍は謝罪もなく、彼を拘束していたことも認めない。ましてや保障もしない。そんな事例も報道された。
... 続きを読む
カテゴリー[ 米国 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 10月 22日 21:52:46
最も勇気あるのは米英軍でもタリバンでもない
【10月20日 AFP】アフガニスタンの首都カブール(Kabul)で慈善団体職員の英国人女性が20日、同市西部を徒歩で出勤途中、バイクに乗った2人組の男に数回撃たれて殺害された。
≫続きを読む…
(c)AFP/Massoud HOSSAINI
その女性が殺害されたのは、キリスト教を布教しているからだとタリバンが語ったとCNNでは報じていた。何という迷妄。信仰の対象は異なっても、「信」の構造は同じはず。そこにリスベクトがなければ、もうイスラムもキリスト教も不要だ。
何よりも悲しく、憤りを感じたのは、木製の粗末な棺がひとつだけ地面に置かれていたこと。死者に対する尊厳。そんな言葉も何の意味もないほど、死が身近になってしまっているに違いない。
ますます治安が悪くなり、タリバン復活が囁かれる処に何故、行くのか。非難ではない。少しは理解できるとしても、とても身体は動かない。そんなことはできない。
殺害された女性の写真も放映された。きっとどこにでもいるような白人女性。彼女自身がどんな個人史と思いをもって、その地に至ったのかはわからない。このような活動をしている人たち。失礼ながら、何か異様な情熱に動かされてと考えがちだが、それも違うように思う。
異様な情熱、強固な理念、自身だけが正義だと思っていたら、今のカブールのような処ではかえって対立を激しくするだけだろう。黒子のように、息をひそめて、目立たないように、身体に障害を持つ人たちを支援したはずだ。
... 続きを読む
カテゴリー[ 国際政治 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 10月 21日 19:44:09
パウエルのオバマ支持は勝利へのだめ押しか
<08年米大統領選挙>パウエル前国務長官、オバマ氏支持を表明
【10月20日 AFP】(一部更新、写真追加)前国務長官で総合参謀本部議長も務めたコリン・パウエル(Colin Powell)氏が19日、米大統領選挙の民主党候補バラク・オバマ(Barack Obama)上院議員への支持を表明し、共和党候補ジョン・マケイン(John McCain)上院議員には強烈なひじ鉄を食らわせた。
≫続きを読む…
(c)AFP
イラク侵攻の前に、パウエルは国連の安保理で、イラクに大量破壊兵器(いまだに定義は曖昧だが)が存在するとのプレゼンを行った。それは結局、虚偽だったが、そこに至る過程で、ホワイトハウスの中では、チェイニー副大統領などを中心に、情報操作があったことはすでに知られている。
パウエルは深い傷を負ったはずだ。そしてブッシュ政権に見切りを付け、去った。今回、パウエルがオバマ支持を表明するのと同時に、これまで大統領選挙では、伝統的に共和党候補を支持していた保守系の新聞が続々とオバマ支持を明らかにしている。オバマ勝利へのだめ押し的な動きだ。
... 続きを読む
カテゴリー[ 米国 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 10月 20日 10:35:44
- プロフィール
- Kazu
- (男)
- 1951年04月01日
- archinet_japan
- 樋口一希(Kazuki Higuchi)
建築ジャーナリスト・ライター・エディター
Copyright (C) 2012 Archinet Japan. All rights reserved.
- 最近のエントリー
- [02/15] 中国と米国は結婚したのだそうだ
- [02/14] 政権交代が予定されていることの不可思議
- [02/13] 経済的な側面からも国家とは何かを考えさせられる
- [02/10] ロシア外相の訪問も成果なしか
- [02/09] 米軍最高司令官としての支持はのオバマの強運だ
- [02/08] ロシアは大きな責任を負った
- [02/07] パレスチナ政権は何を目指しているのか
- [02/06] 堤防は蟻の一穴から崩れる
- [02/03] 大英帝国の名残をまだ残したいのか
- [02/02] どんなワレサが登場するのだろうか
- 最近のコメント
- [12/22] 米軍は去って勝手し放題ができるのか 通りすがりです
- [12/22] 米軍は去って勝手し放題ができるのか 通りすがりです
- [12/21] 米兵士は帰っていった 通りすがりです
- [12/21] 米兵士は帰っていった 通りすがりです
- [12/05] プータンでさえも飽きられたのか 通りすがりです
- [06/23] 中国は国益を背景に冷徹な判断 通りすがりです
- [05/21] 「微笑の国」はもはや幻想だろうか kazu
- [05/15] 「微笑の国」はもはや幻想だろうか 通りすがりです
- [11/23] 女性なのにマッチョな演説をしたペイリン氏 差別全肯定主義者
- [07/13] 建国60周年の中国の行方 Kazu
- 最近のトラックバック
- 月別アーカイブ
- 2012年 02月 [11]
- 2011年 12月 [21]
- 2011年 11月 [23]
- 2011年 09月 [1]
- 2011年 08月 [14]
- 2011年 07月 [24]
- 2011年 06月 [23]
- 2011年 05月 [20]
- 2011年 04月 [22]
- 2010年 07月 [1]
- 2010年 05月 [18]
- 2010年 04月 [2]
- 2009年 12月 [6]
- 2009年 10月 [1]
- 2009年 09月 [17]
- 2009年 07月 [18]
- 2009年 06月 [2]
- 2009年 04月 [4]
- 2009年 01月 [1]
- 2008年 12月 [3]
- 2008年 11月 [13]
- 2008年 10月 [17]
- 2008年 09月 [18]
- 2008年 08月 [8]
- 2008年 07月 [3]
- 2008年 06月 [10]
- 2008年 05月 [21]
- 2008年 04月 [13]
- 2008年 03月 [16]
- 2008年 02月 [7]
- 2008年 01月 [16]
- お気に入りリンク
- 中国関連情報(新華ネットジャパン)
- 更新情報リスト
- 検索