2009年 10月
天安門の戦車が思い起こすもの
中国は建国60周年を盛大に祝った。格差の拡大が危惧されているが、全体的には経済的に豊かになり、少なくともかつてのように13億人の人々の食べることへの心配はなくなった。
10年ぶりに行われた軍事パレード。テレビ報道では軍事費が8兆数千億円としていたが、米国防総省の2008年の報告書「中国の軍事力」では実際には1,400億ドル=約14兆円と試算している。中国政府は自衛のためだと称しているが、この強大な軍事力は何のためなのだろうか。
天安門の戦車。1989年6月4日、あの日の出来事を思い出す。人民の軍隊、人民解放軍は人民に銃口を向けた。10数億の民を束ねるためには、どのような混乱も許してはならない。果たしてそうなのだろうか。
経済発展で人々の思いは変化していく。今のところは事を荒立てない。そんなバランス感覚の中で生活しているに違いない。しかし、そこには権力との間にある種の緊張感もあるはずだ。建国60周年、そして天安門から20周年。嵐の前の静けさのような不気味さも内包している。
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登録日:2009年 10月 01日 23:21:30
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