2009年 12月

かいまみえた中国のしたたかさ


 丁々発止の議論が続いているCOP15。中国代表団の副団長が自国の見解を表明した。
 それによると、日本の施策も非難している。排出量取引の規模など正確な数値が提示されていない。スローガンに過ぎないという厳しいもだった。
 一方で、自国は義務規定には一切参加せず、まずはアメリカを始とする先進国が義務規定に参加し、その数値目標を具体化すべきだと。自国は、あくまでも発展途上国の代表だという立場だ。

 近々、日本を抜き、GDPでアメリカに続く二位となるといわれている。現政治体制を継続させるためにも年率=%の経済成長を死守するともいわれている。ある時は、自国は発展途上国だと表明し、アフリカ支援などでは大国を演じる。現実的には、この国の動向がCOP15に行方を全て左右するのではないか。

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登録日:2009年 12月 09日 22:19:14

深く静かに潜行していたイラン反体制派の不満


 イラン政府がインターネットに制限を加えていたにも関わらず、CNNなど海外メディアには携帯電話で撮影した動画が流れていた。

 大統領選挙後、一時、平静を保っていたと思われたが、そうではなかった。ここまでの規模でなくとも、小規模な反体制行動は起こっていたのかもしれない。

 これも確かCNNだと思うが、女性の化粧はイスラムの教えに反するとの宗教的な見解も流布しているという。男性にはその措定はないので、問題はないそうだ。若者の多くは、さまざまなメディアを通じて、国内外の情勢を知っている。そこまでやるのかという押し付けは通用しないのではないか。核開発疑惑への新たな制裁も危惧されている。イラク、イラン、アフガン、パキスタンと問題の火種は絶えない。

 

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登録日:2009年 12月 08日 23:39:12

次の大統領選に的を絞ったに違いないペイリン氏


 サラ・ペイリン氏の自伝が売れているという。オバマ大統領への熱気は冷めつつあり、彼と彼の政権への不満が高まっている中での現象だ。

 オバマ大統領の目指す国民皆保険への挑戦は上院での審議が始まり、いよいよ正念場を迎えた。米国民の8割はすでに民間の保険に入っており、それらの人々の中で、何故、我々が貧しい人々の保険料まで増税によって負担しなければならないのかという不満が高まってる。

 米国民、中でも保守層には、政府は小さければ小さい方が良く、政府には必要以上に税金は払いたくないとの思いがある。それは一面、正しいように思えるが、報道などによると、この国民皆保険制度によって、民間の保険料も結果的には安くなるとのことだ。要は、保険料の多少の問題ではなく、ある種、思想的な論争となっているようだ。

 彼女は今後、この論争に積極的に加担し、オバマ政権と対峙するのだろう。意見はさまざまあると思うが、個人的には、この写真のスタイルに違和感がある。まるで軍帽をかぶっているようだ。以前も述べたが、米国人の深層にあるマッチヨへの親和性を喚起しようとしているのではないかと思ってしまうからだ。

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登録日:2009年 12月 07日 08:37:41

マクニスタル司令官はアフガンで成功するのか


 CBSのドキュメンタリー番組で、マクリスタル司令官のアフガンでの活動を紹介していた。司令官としての責任を果たすべく、寝食も忘れ、誰よりも長時間、職務に励んでいるし、兵士からの信頼も厚い人物だ。危険を顧みず、アフガン民衆の中にも入っていくし、表面的には、歓迎されているように映る。ある意味で、気さくで、奉仕の精神に溢れる米国人の「よい面」を体現している。それでも、彼の努力に関わらずアフガンの混迷を軍事的に解決できるかは定かではない。

 アフガンの民衆の立場に立てば、防弾服に身を包み、武器を携えた護衛の兵士と共に彼は登場する。敵対するタリバンは同じ民族、同胞だ。混迷を解決し、アフガンに平和をもたらしたいとの彼の好意とは全く別の局面でアフガンの現状は推移している。その温度差に違和感を感じた。そこにアフガン問題の困難さが見え隠れしている。

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登録日:2009年 12月 05日 03:12:14

オバマ新戦略は成功するのか


 オバマ大統領が語った内容は、事前に報道されたものとほとんど変わりはなかった。米国内の論調は厳しい。増派を主張する側にも、撤退を主張する側にも、玉虫色(米国にこの考え方はないだろうが)だと。
 そこには、この戦争はやりたくないものだとの苦渋も溢れていた。一方で9.11のテロで米国内が攻撃され、現状を容認すれば、テロリストは米国と同盟国を再び、攻撃するから、それを阻止しなければならない。これはかつてブッシュが主張したものと同様だった。
 主要新聞の論説者は、この戦略が成功する可能性は極めて低いと述べた。曲がりなりにもイラクは、民度も高く、限定的であったが、フセイン以前には民主主義も経験していた。アフガンでは、治安維持を担う要因の八割が文盲だと彼らの一人は述べた。彼らは果たして同じ民族でも構成されるタリバンと闘うのかと。
 勿論、軍事面だけでなく、民生的な支援もするわけだ。ブッシュのように原理主義的にアメリカの民主主義を押し付けるものではない。それでも、やはりアメリカのための戦争なのではないかとアフガンの人々は考えるのではないかと。すでに彼らの一人は、アフガン戦略は成功せず、オバマ大統領の再選はないとまで言いきった。出口が見えない長い戦争はまだ続く。

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登録日:2009年 12月 03日 23:20:28

アメリカがアメリカであるが故に陥る罠


 タリバンを圧倒的な兵力で封じ込め、治安を回復し、アフガン政府の自立を急がなければならない。かつてブッシュがイラク増派を決定したのと同様の論理だ。共和党の中からも増派反対の意見が出ている。財政的にそんな余裕はない。もうアフガンのことはアフガンに任せて、撤退の出口戦略を明確にし、その時期を明確にせよと。

 オバマは核廃絶への理想を語り、国際政治に一定のインパクトを与えた。そしてノーベル平和賞の受賞だ。それにも関わらず、アフガンに増派し、軍事的な解決も目指さなければならない。常にアメリカがはまる罠だ。

 ベトナムからイラクそしてアフガンまで、米国は常に戦争をしている。オバマに変化を求め、オバマも変化を指向している。それにも関わらず、アメリカは基本的には軍事国家であるとの誤謬にオバマは手足を縛られている。

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登録日:2009年 12月 01日 21:53:33

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プロフィール
Kazu
(男)
1951年04月01日
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樋口一希(Kazuki Higuchi)
建築ジャーナリスト・ライター・エディター
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