アメリカは変わってしまったのかしれない

支持率低下のクリントン候補、オバマ氏を猛「口撃」

【1月6日 AFP】米大統領選挙の民主党指名候補争い初戦となったアイオワ(Iowa)州党員集会でバラク・オバマ(Barack Obama)候補に大敗北を喫したヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)候補は5日、次の予備選が迫るニューハンプシャー(New Hampshire)州での討論会で同氏を標的に舌戦を繰り広げた。
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AFPBB News


 ニューハンプシャー州の党員集会を前にCNNの事前調査によると、オバマ39%、ヒラリー29%と支持率に大きな差がついていた。ヒラリーはアポなしの戸別訪問をし、討論会ではオバマへの攻撃を開始した。

 これまで付き添っていたクリントンの姿は見えない。ヒラリーは「私は35年間も変化に挑戦してきた」と語っていた。それでも、インタビューに答えた中年女性は、ヒラリーの思いは理解しながら、明確に「オバマを選ぶ」と言い切った。「もう一から出直したい」とも語った。

 オハイオやニューハンプシャーに住む一般の人たちにとってヒラリーはやはり東部のエスタブリッシュメントであり、ワシントンで長い間、過ごした既成の政治家と映るのだろう。2月5日のスーパー・チューズデーまでもつれるのか、それともその前にオバマの独走となるのか。

 変化という意味では、初の女性大統領よりも初の黒人大統領の方が衝撃は強いかもしれない。

 米国内ではナーバスな問題なのか、あまり語られていないことがある。それはオバマがかつてのステレオタイプの黒人からはかけ離れていることだ。彼は果たして黒人なのか、黒人には見えないのでは...。勿論、彼が白人とのハーフなのは皆が知っている。きっとオバマは、そのことを意識している。そして、その点もオバマには有利に働いている。

 かつて公民権運動家のジャクソン師が大統領選に打って出た。その段階で、彼が語りかけ、依拠したのはあくまでも出自である黒人層であった。

 オバマは自らが黒人であることを前面に出していない。ハーフで黒人らしくない黒人。そんな自らの出自も、分断への架け橋として利用している。

 ヒラリーの自伝を読んだことがある。ロースクールでクリントンと出逢い、二人は政治的な同士となり、ワシントンの頂点を極めた。ヒラリーは、今度は自分の出番だと思っているはずだ。

 敵の味方は味方。ブッシュのあまりの酷さに米国人が気付き、多くが「もう一から出直したい」考えているとすると、ブッシュこそがオバマに大いに味方したことになる。

 まだ余り語られていないが、オバマ大統領、ヒラリー副大統領というのはどうだろうか。彼女のプライドが許さないだろうか。これこそがアメリカが変わってしまったことの最大の証左だと思うのだが。

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登録日:2008年 01月 08日 15:46:01

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Kazu
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1951年04月01日
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樋口一希(Kazuki Higuchi)
建築ジャーナリスト・ライター・エディター
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