歴史に名前を刻もうとしているブッシュの野心
【1月10日 AFP】中東を歴訪中のジョージ・W・ブッシュ(George W. Bush)米大統領は日程2日目の10日、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸(West Bank)ラマラ(Ramallah)に到着した。
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(c)AFP
中東歴訪中のブッシュはパレスチナ自治区に米国大統領として初めて入り、世界に向けて演説した。CNNがその映像を放映した。
「私が大統領でなくなるまでには、この地に平和が訪れているだろう」と。和平交渉が成功裏に導き、ブッシュは歴史に名を刻もうとしている。この地域の現状をリアルに感じられる立場ではない。それでも、その言葉は浮いているとしか思えない。
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教は、共通の予言者を仰ぐなど、その出自は極めて近しい。2,000年にも及ぶ抗争は、一種の近親憎悪だとも考えられる。
近年、その抗争を更に複雑にしているのは、この地域に政治的、経済的、軍事的に関与している国家組織と政治組織だ。パレスチナに投下されている巨額の支援の多くがパレスチナ自治政府の高官に流れ、高い失業率にあえぐ一般庶民の横を、彼らの高級車が通り過ぎる姿が放映される。
何よりもの元凶は米国のダブルスタンダードだ。ブッシュが逃げ出すように離れた米国本国で行われた党員集会と予備選。米国の草の根民主主義のよい一面が見られた。かつて英国の圧政を逃れてこの地にやってきた祖先たちの思いは引き継がれている。
ところが、この民主主義を理念として輸出しようとすると、一種の原理主義を振り回すようになり、イラクでも見られるように、軍事的には徹底的なやりきる。
ヒラリー、オバマのどちらかが大統領となるだろう。彼らが米軍の最高司令官となった際、外に向けて、この原理主義を振り回すのだろうか。そんな危惧からも、米国の動向は、決して国内問題としてだけは捉えられない。
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登録日:2008年 01月 10日 21:34:01
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