米国が国境閉鎖の圧力をかけている

境界壁を爆破したガザ地区、住民のエジプト流入続く

【1月25日 AFP】パレスチナ自治区ガザ地区(Gaza Strip)では、エジプトとの境界の壁が爆破されて2日目を迎えた24日も、物資を求めるパレスチナ人が続々とエジプトに流入している。
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(c)AFP/Mehdi Lebouachera

AFPBB News


 今、1月25日の16時。CNNのライブを見ていると、エジプト政府に対して、米国が国境を閉鎖するようにと圧力をかけている。すでにエジプト側の警察が姿を見せ、何らかの動きをみせようと、パレスチナ住民と対峙している。

 米国の主張は「国境が開いているとガザ地区に兵器が持ち込まれる」。それに対してエジプトのムバラク大統領は難しい立場におかれている。

 彼は余りにも米国寄りとの非難が国内で強い。国境を開いておくことで、国内的にも、パレスチナの住民にも、自身の優位性を示せるとの思惑もあるだろう。米国の圧力にどう対応するのか。かなり危険なバランスをとらなければならない。

 開かれた国境を越えている人々の中には女性や子供もいる。イスラエル政府による経済封鎖で、食料、水、医薬品も枯渇する中、エジプト側で、それらを購入し、ガザ地区に戻っている。国境でエジプト、パレスチナ両政府が検問すれば、兵器持ち込みは避けられるのではないか。

 もしも、ムバラク大統領が米国の圧力に屈して、国境を閉鎖すれば、ハマスへの批判的な意見もガザ地区住民に中にある中で、決定的に彼らをハマス側に追いやるだろう。

 何よりも、国境を閉鎖していた壁を設けたのがイスラエル政府だというのも驚きだ。公式にはパレスチナ政府の管理下にあるガザ地区と他国であるエジプトとの間に、イスラエル政府が壁を設ける。彼らの論理、立場では当たり前のことだろうが、更に問題を複雑化させるなど考えられない行為だ。

 帰国したブッシュは、経済問題への対応に追われ、もう中東歴訪への責任も忘れたかのようだ。残念ながら和平はまだ先のことだと考えざるを得ない。一方で、イスラエル側の問題だけではない。余りにもパレスチナ政府側も腐敗し、和平の一方としての当事者能力に欠けている。そして、いつも大きな被害を受けるのは、ごく普通の人々、女性や子供たちだ。

 最悪の事態は、国境で武力衝突が起こることだ。それだけは避けて欲しい。

カテゴリー[ 国際政治 ], コメント[1], トラックバック[0]
登録日:2008年 01月 25日 16:01:26

コメント

今回壊された壁がイスラエルが作った者だと知って驚きました。自分たちに原因があるのに、EUの人たちがなぜこんなにもイスラエルの横暴を許すのか理解出来ません。EUに人権をいうしかくがあるのか、とさえ、ことパレスチナに関しては思うのですが。それにいつも思うのですが、いくらアメリカガバックにあっても、こんなに世界中にイスラエルという国のいやらしい姿をさらして、多くの人たちの心に印象づけられたら、ヨーロッパで嫌われ続けた二の舞になってしまうのではないかと思うのですが、イスラエルの人たちはそういう心配はしていないのでしょうね。自分たちは正しいという教育が浸透しているのでしょうか。

s-miyazaki @ 2008年 01月 26日 21:19:11

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樋口一希(Kazuki Higuchi)
建築ジャーナリスト・ライター・エディター
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