ケネディのオバマ支持表明とブッシュ演説のタイミング

<08米大統領選挙>テッド・ケネディ上院議員もオバマ氏を支持へ

【1月28日 AFP】米民主党リベラル派のテッド・ケネディ(Ted Kennedy)上院議員が28日、大統領選民主党候補のバラク・オバマ(Barack Obama)上院議員の支持を正式に表明する見込みだ。
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(c)AFP

AFPBB News


 ブッシュの一般教書演説をCNNで聞いた。そのニュースはテッド・ケネディのオバマ支持表明でかき消されたようだった。もしも、タイミングを見計らって、オバマ支持を表明したとすると、それは絶妙な政治的判断だった。

 恒例なのだろう。ブッシュ大統領を反対派も含めて、議会の全員が立ち上がって迎えた。演説の節目では、拍手を送る。しかし、どこかブッシュの表情はうつろに見えた。

 巨額な財政赤字と貿易収支の悪化。サブプライム問題が曲がりなりにも収束したとしても、次は、この双子の赤字が震源となり、世界経済の劣化が起こると懸念されている。演説でも有効な対策は明らかにされなかった。イラク増派で治安改善されたと自画自賛もあった。では、いつ撤退できるのか、巨額な軍事費支出のジレンマからいつ脱出できるのか。それらは語られなかった。最後の拍手もおざなりにしか見えなかった。

 テッド・ケネディのオバマ支持表明。ブッシュの虚ろさの対極で際だって目立った。その後のオバマの支持受託の演説は、まるでかつてのジョン、ロバートを思い出させるようなトーンだった。

 もう黒人層も「肌の色」が問題かもしれないとの思いを振り切ったのではないだろうか。遠く離れたこの国で、選挙権も持たない立場でも、オバマの演説を聞くと、彼がブッシュが残した傷を癒してくれるのではとさえ思えてきた。

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登録日:2008年 01月 30日 07:53:31

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樋口一希(Kazuki Higuchi)
建築ジャーナリスト・ライター・エディター
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