通じ合えないとの思いの共有
【特集:潜水服は蝶の夢を見る】数々の映画賞に輝いた話題作、2月9日から公開
【1月31日 MODE PRESS】第60回カンヌ国際映画祭(60th Cannes Film Festival)と第65回ゴールデングローブ賞(The 65th Annual Golden Globe Awards)の主要2部門で賞に輝いた映画『潜水服は蝶の夢を見る(Le Scaphandre et le Papillon/The Diving Bell And The Butterfly)』が2月9日から全国で順次公開される。
≫続きを読む…
この映画は、1990年作のデニーロ主演の「レナードの朝(Awakenings)」を思い起こさせる。共に外部とコミュニケーションが不全となる病を扱っているが、その不全を極端にデフォルメしたものととして考えてみる。
普通の生活を送っている私たちも、度合いの強弱はあるにしろ、コミュニケーション不全を体験している。言葉が通じない。思いが伝わらない。あらかじめ通じ合えないのではないか。そんな不安を抱えながら一歩踏み出すにはどうするのか。
それはきっと通じ合っているとの安易感を少しばかり後ろに置き、通じ合えないとの思いを共有することではないのだろうか。見つめ合っても駄目ならば、共に見つめるべき同じ方向を向いてみる。
同じ方向を見つめるのに疲れたら、隣に寄り添っているものの瞳を覗いてみる。その瞳の中に、見つめている何かが映っているのを見つけられたら、言葉はなくとも、通じ合えるかもしれない。目の前にいる他者への想像力を働かせること。この映画は、そのことを教えてくれる。
カテゴリー[ 映画 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 01月 31日 20:21:22
コメントを追加
Trackback
この記事に対するトラックバックURL:
- プロフィール
- Kazu
- 1951年04月01日
- archinet_japan
- フランク・ロイド・ライトが設計したテキスタイルブロック住宅の第一号でもあるミラード邸のテキスタイルブロックのデザインを用いた美しいキーホルダー×10名プレゼント
- 樋口一希(Kazuki Higuchi)
建築ジャーナリスト・ライター・エディター
Copyright (C) 2008 Archinet Japan. All rights reserved.
- 最近のエントリー
- [09/28] 公的資金投入は米国ビジネスモデルの終わりの始まり
- [09/24] 議会対策だとするとFBI捜査の手は緩むのか
- [09/23] 75兆円投入の内容は大統領選の行方とも関連か
- [09/21] パキスタンが抱える矛盾に米国は関与できないのでは
- [09/20] 異なるものを排斥したいとの心情は似ている
- [09/19] 米国の公的救済措置は資本主義の逆説
- [09/18] パキスタン、越境米軍への攻撃も辞さず
- [09/17] HPの元CEOのカーリー・フィオリーナは何をいいたかったのか
- [09/16] 殺し合いを扇動していたジンバブエの二人が握手できるならば
- [09/15] 資本主義とは何なのか
- 最近のコメント
- [09/19] ペイリン氏の17歳の娘の妊娠で宗教右派はどう動くのか Kazu
- [09/18] ペイリン氏の17歳の娘の妊娠で宗教右派はどう動くのか nes
- [09/03] ペイリン氏の17歳の娘の妊娠で宗教右派はどう動くのか Kazu
- [09/02] ペイリン氏の17歳の娘の妊娠で宗教右派はどう動くのか ちゃこ
- [03/13] コソボ独立などもあり、紛争のドミノ現象か chindon
- [03/13] ハマスとエジプト政府合意の背景がわからない chindon
- [01/26] 米国が国境閉鎖の圧力をかけている s-miyazaki
- [01/19] 謝罪は求めないとはボールがこちらに投げかけられたのではないか M
- [01/18] 謝罪は求めないとはボールがこちらに投げかけられたのではないか
- [01/18] 謝罪は求めないとはボールがこちらに投げかけられたのではないか 国際ニュースから来ました
- 最近のトラックバック
- お気に入りリンク
- 試写会情報(金曜日更新)
- 検索