地道に政策を語ったヒラリーに風が吹いた

<08米大統領選挙>クリントン氏テキサスでも勝利、劣勢覆し指名獲得に弾み

【3月5日 AFP】米大統領選の民主党の指名候補争いは4日、ヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)上院議員がロードアイランド(Rhode Island)州、オハイオ(Ohio)州に続き、大票田テキサス(Texas)州予備選挙でもライバルのバラク・オバマ(Barack Obama)上院議員を下して勝利した。
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(c)AFP

AFPBB News


 オバマに対する若者たちのサポートは凄まじい。CNNでテキサス大学の学生たちの活動が紹介されたが、これまで政治活動に関心のなかった学生たちもボランティアとして参加、一人の女子学生は1日で75人に電話をしたと楽しそうに話していた。そして最後は「Yes,we can」の大合唱。

 ヒラリーは自らの支持基盤であるブルーカラー層などに地道に政策を語りかけていた。共和党の大統領指名候補がマケインに決定したことで、イラク問題は重要な争点として浮上したが、米国民、それも一般の人たちにとっては経済問題が最も緊急なテーマとなっている。そこをヒラリーは政治的な勘で突いたようだ。

 スーパーチューズデー後、連勝につぐ連勝のオバマ陣営には脇の甘さがあったのかもしれない。彼の演説は確かに聴くものを引きつける。それに対してヒラリーは現状を変えるのは「演説」ではなく、ホワイトハウスに入ったその日から、すぐに実行できる具体的な「政策」こそが大切だと語り続けている。

 「Yes,we can」は優れたスローガンとして定着した。一方で、住宅差し押さえの恐怖におののき、無保険で医療を受けられない層には、そのスローガンは上滑りしつつあるのかもしれない。優れたスローガンにも賞味期限があり、現実の距離感が気迫となると、逆効果を招くこともあるからだ。

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登録日:2008年 03月 05日 18:29:09

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樋口一希(Kazuki Higuchi)
建築ジャーナリスト・ライター・エディター
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