この事態でオリンピックが政治問題化してしまった

暴動鎮圧後、チベット封鎖続く

【3月18日 AFP】中国当局により暴動が鎮圧されたチベット(Tibet)自治区では、18日も外部からの封鎖が続いている。
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(c)AFP

AFPBB News


 北京オリンピックのボイコットの動きが表明化する中、温家宝首相の記者会見が内外メディアで報じられた。「銃は一発も発射していない」と言い切ってしまった。

 問題はチベットに隣接し、チベット族が多く暮らす中国内の自治州にも飛び火している。そこからは銃殺され(と主張されているが)、路上に倒れている人々の写真をインターネット上にも流れている。

 中国政府も本音では対応に苦慮していると思うが、一方で、ダライ・ラマ勢力と、血みどろの命がけの闘いを繰り広げていると、刺激的な言葉も語っている。

 思い起こすのは天安門事件だ。殊更、過剰な思い入れはなかったが、それでも、広場の学生たちに銃を水平撃ちしていたのは人民解放軍だった。人民の軍隊が人民に発砲する。その段階で、すでに、その名には値しない。いつも時代も、どんな政治体制でも、最後には軍隊は人々を守らず、銃口を向ける。外敵からの防衛を標榜しつつ、その銃口は内側にも向けられている。

 望むべく最善の解決策は何か。詳細に内容は知り得ないが、ダライ・ラマもチベット亡命政府も、独立は望まず、より高度な自治権の確保を主張している。オリンピックを開催するに値する中国を望むならば、内外の報道機関をチベット国内に入れ、情報を開くこと。そして...、ここまで書き連ねて絶望的な思いに至る。

 中国政府は徹底的にやるだろう。オリンピック・ボイコットの動きも現実化し、実際に不参加を表明する国、期間も現れるだろう。特にEU諸国などでは、国内からのボイコット圧力に、政府が対応せざる得なくなる可能性も高いからだ。

 もう、のほほんと8月8日の開催日は迎えられず、最高のアスリートたちの姿を見ることはできない。

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登録日:2008年 03月 20日 12:55:46

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1951年04月01日
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樋口一希(Kazuki Higuchi)
建築ジャーナリスト・ライター・エディター
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