パンドラの箱が開いたままのイラク情勢

サドル師派、マフディ軍の解散を示唆

【4月8日 AFP】(写真追加)イラクのイスラム教シーア(Shiite)派の反米指導者、ムクタダ・サドル(Moqtada al-Sadr)師の側近Salah al-Obeidi師は7日、ヌーリ・マリキ(Nuri Al-Maliki)イラク首相が求めているサドル師傘下の民兵組織マフディ軍(Mahdi Army)の解散をシーア派の最高権威らが命じた場合、サドル師はそれに従う用意があることを明らかにした。
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(c)AFP/Hassan Abdul Zahra

AFPBB News


 CNNなど米国メディアを通じて、今、話題となっている一冊の本の存在を知った。それは2001年度ノーベル経済学賞の受賞者である米経済学者スティグリッツ氏の新著「The Three Trillion Dollar War: The True Cost of the Iraq Conflict(3兆ドルの戦争:イラク戦費の真実)」だ。

※リンダ・ビルムズハーバード大学(Harvard University)教授との共著
※関連ニュースソース
http://www.afpbb.com/article/war-unrest/2362677/2722117

 3兆ドル。同氏は著書の中で「イラク戦争の戦費は「12年にわたったベトナム戦争をすでに上回り、朝鮮戦争の2倍以上に膨れ上がっている」と指摘したという。途方もない数字だ。

 今(2008年4月8日午前)、CNNではイラクへの3万人増派の成果を検証する番組をやっている。本ニュースにもあるように、イラクのマリキ首相は、シーア派の反米指導者、ムクタダ・サドル師の拠点であるサドルシティへの軍事作戦を継続している。

 その軍事作戦に同行したCNNの記者が伝えた現実は、米国民にとっても、信じられないものだったはずだ。米軍は、イラク軍に治安維持の機能を果たすよう訓練を続け、今回の軍事作戦でも主力となるよう計画していた。

 ところが戦闘が佳境となった段階で、イラク軍の兵士が消えてしまった。米軍の将校は苛立ちつつ、米軍のみで作戦決行せざるを得なかった。後に分かったのだが、イラク軍の兵士は「昼食をとっていた」という。これが増派の後に現実。

 イラク軍の兵士は、反米の民兵組織などからリクルートしているし、軍へ参加した後も、そのまま元の組織に秘密裏に留まっているものも多いという。要は、やる気もないのだろう。サドルシティからは米国施設などがあるグリーンゾーンへ迫撃砲攻撃が続いている。あまりにも近距離からの攻撃のため、米国のハイテク兵器も使えない。ブッシュは任期が終われば「仕事」は終わる。混乱の中にあるイラク国民、何故、ここにいるのか分からなくなりつつある米軍兵士にとっても、この戦争は終わらない。

 今回、サドル派が譲歩しつつある背景には、実は隣国イランの影響があるといわれている。イランは同じシーアの大国。そのイランは米国は全くうまくいっていない。イラクの治安安定には、敵対するイランの力を借りざるを得ないのではないかというパンドラの箱。

 そして3兆ドルという戦費の指摘。相変わらずマケインはイラクからの撤退は同地域に致命的な混乱を残すと演説しているが、現場の米軍兵士の苛立ちを映像で見聞きすると、最も致命的に混乱しているのは米軍であり、最もコスト面でもダメージを受け続けているのは米国民だ。

 

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登録日:2008年 04月 08日 12:17:06

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Kazu
1951年04月01日
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フランク・ロイド・ライトが設計したテキスタイルブロック住宅の第一号でもあるミラード邸のテキスタイルブロックのデザインを用いた美しいキーホルダー×10名プレゼント
樋口一希(Kazuki Higuchi)
建築ジャーナリスト・ライター・エディター
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