ペトレアス司令官の答弁は苦渋に満ちていた

イラク駐留米軍、部隊削減を一時保留

【4月9日 AFP】イラク駐留米軍のデービッド・ペトレアス(David Petraeus)司令官は8日、米上院の軍事委員会と外交委員会の共同公聴会で、ライアン・クロッカー(Ryan Crocker)駐イラク大使とともにイラク情勢について証言した。
≫続きを読む…
(c)AFP/Jim Mannion and Stephen Collinson

AFPBB News


 米上院の軍事委員会と外交委員会の共同公聴会の一日目の様子をCNNのライブで見た。我が国の当初討論は、質問にまともに答えず、ディベートにもなっていないのと比べると、ここまでやるのかと思うほど、厳しいやりとりがあった。

 それは優れて議会が機能している証左なのだが、解決の糸口が全く見えない状況が鮮明になった点で、民主・共和両党も困惑しているのが見て取れた。

 増派された3万人は撤退させる。しかし、それは可逆的であり、状況が再度、悪化すれば戻す可能性もある。軍事専門家、駐留米軍の司令官としては当然の発言だろう。

 明らかにされた問題がある。それは「イラク政府による南部バスラでのシーア派民兵組織の掃討作戦は、計画が不十分として、掃討作戦は勧めなかった」と主張した点だ。

 マリキ政権への統制が効かず、しかも米軍とイラク軍の連携が機能していない。軍事的解決以外の政治的解決策が求められる中、イラクにおける政治的解決の主体も致し方なく「米軍」が担っている。軍事と政治がない交ぜとなり、一層、混乱を深めている。

 更に明らかとなったのは、イラクからの撤退を主張している民主党の大統領が誕生しても、果たして「軍事的」に撤退が可能かという点だった。侵攻はたやすかったが、軍事専門家、駐留米軍の司令官としてのペトレアス司令官の現状認識を聞く時、「速やかな」撤退は困難だと思わざるを得ない。

カテゴリー[ 国際政治 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 04月 09日 18:04:31

コメントを追加

Trackback

この記事に対するトラックバックURL:

カレンダー
< 2008年 04月 >


1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30


プロフィール
Kazu
(男)
1951年04月01日
archinet_japan
樋口一希(Kazuki Higuchi)
建築ジャーナリスト・ライター・エディター
Copyright (C) 2012 Archinet Japan. All rights reserved.
最近のコメント
[12/22] 米軍は去って勝手し放題ができるのか 通りすがりです
[12/22] 米軍は去って勝手し放題ができるのか 通りすがりです
[12/21] 米兵士は帰っていった 通りすがりです
[12/21] 米兵士は帰っていった 通りすがりです
[12/05] プータンでさえも飽きられたのか 通りすがりです
[06/23] 中国は国益を背景に冷徹な判断 通りすがりです
[05/21] 「微笑の国」はもはや幻想だろうか kazu
[05/15] 「微笑の国」はもはや幻想だろうか 通りすがりです
[11/23] 女性なのにマッチョな演説をしたペイリン氏 差別全肯定主義者
[07/13] 建国60周年の中国の行方 Kazu
最近のトラックバック
検索