後に振り返れば軍事政権崩壊の端緒として記録されるはずだ
ミャンマー最大野党、国民投票の延期を要求 サイクロン被害理由に
【5月9日 AFP】ミャンマーの民主化運動指導者アウンサン・スーチー(Aung San Suu Kyi)さん率いる国民民主同盟(National League for Democracy、NLD)は9日、軍事政権に対し、10日に予定されている新憲法案の賛否を問う国民投票を延期するよう求めた。
≫続きを読む…
(c)AFP
ビルマ軍事政権は致し方なく、支援物資の受け入れは表明したが、いぜんとして人的支援の受け入れは決定していない。その間にも、適切な対応がなされれば命に落とさなくてもよい人々が亡くなり、死者の数は増え続けている。
CNN報道などによると、民主化勢力の多い地域には支援物資を提供しないなど、差別的な対応をしているとのことだ。
巨額な資金を動じて、砦に引きこもるかのように、突然、首都移転を行うような政権だ。事態の収束にも長い時間がかかると思うが、その後の社会的インフラの再生においても、政権維持が最優先されるだろう。
あってはならないことだが、ビルマ国民の苦痛は長期間に渡るだろう。一方で、その間に、軍事政権に対する怨嗟は深く潜在し、いつか必ずや爆発するだろう。
かつてのルーマニアのチャウシェスク政権の末路。強大な軍事組織があったとしても、今回のような無策な対応によって、その刃の対象が政権に向けられる事態も起こりうる。ビルマの民主化の暁には、今回の事態が軍事政権崩壊の端緒として記録されると思う。
カテゴリー[ 国際政治 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 05月 09日 12:40:25
コメントを追加
Trackback
この記事に対するトラックバックURL:
- プロフィール
- Kazu
- 1951年04月01日
- archinet_japan
- 樋口一希(Kazuki Higuchi)
建築ジャーナリスト・ライター・エディター
Copyright (C) 2009 Archinet Japan. All rights reserved.
- 最近のエントリー
- [12/09] かいまみえた中国のしたたかさ
- [12/08] 深く静かに潜行していたイラン反体制派の不満
- [12/07] 次の大統領選に的を絞ったに違いないペイリン氏
- [12/05] マクニスタル司令官はアフガンで成功するのか
- [12/03] オバマ新戦略は成功するのか
- [12/01] アメリカがアメリカであるが故に陥る罠
- [10/01] 天安門の戦車が思い起こすもの
- [09/24] ホンダのDNAは生き残っているか
- [09/18] 保守バネが顕在化したのだろうか
- [09/17] 米国はミサイル配備のコスト負担ができない
- 最近のコメント
- [11/23] 女性なのにマッチョな演説をしたペイリン氏 差別全肯定主義者
- [07/13] 建国60周年の中国の行方 Kazu
- [07/09] オバマは携帯メールも煙草もやめられないらしい 電子タバコ
- [07/07] 建国60周年の中国の行方 通りすがりです
- [07/06] 建国60周年の中国の行方 てつ
- [11/18] チベット情勢はどのように変化するのか Kazu
- [11/14] チベット情勢はどのように変化するのか cygn
- [11/06] 永世中立国のスイスにも戦闘機を売りつける 矢乃崎
- [11/06] 永世中立国のスイスにも戦闘機を売りつける ZERO
- [11/05] 永世中立国のスイスにも戦闘機を売りつける Kazu
- 最近のトラックバック
- お気に入りリンク
- 更新情報リスト
- 検索