スー・チー氏への軟禁延長通告のタイミングを狙っていた軍事政権

ミャンマー軍政、スー・チーさんの自宅軟禁を1年延長

【5月27日 AFP】(28日 一部更新)ミャンマー軍事政権は27日、民主化運動指導者アウン・サン・スー・チー(Aung San Suu Kyi)さんの自宅軟禁を1年延長した。政府当局者がAFPに明らかにした。

 27日午後4時(日本時間午後5時30分)、ヤンゴン(Yangon)市内の湖畔にあるスー・チーさんの自宅を軍政関係者7人が訪れ、10分ほどの会見の中で軟禁延長を伝えたという。

 軍政はスー・チーさんの軟禁・解放を繰り返しているが、現在の軟禁は03年5月30日、地方視察中のスー・チーさんを拘束して以来続いている。(c)AFP/Hla Hla Htay

AFPBB News


 ここまで狡猾にやるのかと憤りを覚えるほどのタイミングでミャンマー軍事政権はスー・チー氏に対して自宅軟禁延長を通告した。国連をはじめとする国際社会の対応が試されている。

 スー・チー氏の自宅軟禁はすでに12年7ヶ月の長期に及んだ。今回の自宅軟禁通告は三回目となる。かつて選挙で勝利したNLD(国民民主連盟)のメンバーは、自宅軟禁通告に抗議し、スー・チー氏の自宅までデモを試みたが、18名が当局に拘束された。

 今回、国際社会からの支援受入を決めた軍事政権は、あたかも、それら国際社会からの善意を逆手にとって、スー・チー氏の自宅軟禁を通告した。このタイミング、5月27日を狙っていたと考えられる。

 まずはハリケーンの被害で生死の境を彷徨っている多くの人々を救済しなければならない。そのため政治不介入を前提としたと報じられているが、それを錦の御旗として自宅軟禁を通告した。どこまでもずる賢く、自らの保身のみを考えている軍事政権。しかも援助総額として国民総生産に匹敵する金額を求めている。それら援助物資、資金も、国民の手元に届くとは限らない。軍事政権に対する緩やかな対応に終始しているアセアン諸国を始め、国際社会全体の今後の対応が試されている。

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登録日:2008年 05月 28日 20:07:28

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