風を読んだに違いない米国・最高裁の判断
グアンタナモ収容者に権利、米最高裁判決 ブッシュ政権に新たな打撃
【6月13日 AFP】米連邦最高裁判所は12日、キューバのグアンタナモ(Guantanamo)米軍基地内の収容施設の拘束者が、民間法廷に人身保護請求する権利を認める判決を下した。
≫続きを読む…
(c)AFP/Fanny Carrier
ブッシュはヨーロッパ歴訪中に、この最高裁の判断を聞いた。CNNでは憮然とした彼の表情を放映した。「最高裁の判断は尊重するが、私がどう考えるかは別だ」と述べた。
彼が歴訪したヨーロッパ諸国の首脳は、儀礼的に彼を迎えたが、実際には、それどころではない。アイルランドでリスボン条約が否決され、EU統合の足下が崩れたからだ。原油高を背景に、ヨーロッパ各国では、運輸業者などを中心にストライキなどが頻発している。もうブッシュをかまってはいられないのだ。
自らの政策実行のため最高裁に保守派を意図的に送り込んだブッシュだが、その最高裁の判事たちも、今、米国で起ころうとしている政権移行への可能性を読んだのだろう。
ブッシュは戦時であるとの錦の御旗でグアンタナモでの行為を正当化してきた。ところがすでに、イラク戦争の道義性への不信が溢れ、経済的にも、膨大な戦費を負担しにくくなっている。米国は民主主義の原理主義者のようなところがある。そんな民意を最高裁も読んだはずだ。
カテゴリー[ 米国 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 06月 14日 18:57:00
コメントを追加
Trackback
この記事に対するトラックバックURL:
- プロフィール
- Kazu
- 1951年04月01日
- archinet_japan
- 樋口一希(Kazuki Higuchi)
建築ジャーナリスト・ライター・エディター
Copyright (C) 2009 Archinet Japan. All rights reserved.
- 最近のエントリー
- [12/09] かいまみえた中国のしたたかさ
- [12/08] 深く静かに潜行していたイラン反体制派の不満
- [12/07] 次の大統領選に的を絞ったに違いないペイリン氏
- [12/05] マクニスタル司令官はアフガンで成功するのか
- [12/03] オバマ新戦略は成功するのか
- [12/01] アメリカがアメリカであるが故に陥る罠
- [10/01] 天安門の戦車が思い起こすもの
- [09/24] ホンダのDNAは生き残っているか
- [09/18] 保守バネが顕在化したのだろうか
- [09/17] 米国はミサイル配備のコスト負担ができない
- 最近のコメント
- [11/23] 女性なのにマッチョな演説をしたペイリン氏 差別全肯定主義者
- [07/13] 建国60周年の中国の行方 Kazu
- [07/09] オバマは携帯メールも煙草もやめられないらしい 電子タバコ
- [07/07] 建国60周年の中国の行方 通りすがりです
- [07/06] 建国60周年の中国の行方 てつ
- [11/18] チベット情勢はどのように変化するのか Kazu
- [11/14] チベット情勢はどのように変化するのか cygn
- [11/06] 永世中立国のスイスにも戦闘機を売りつける 矢乃崎
- [11/06] 永世中立国のスイスにも戦闘機を売りつける ZERO
- [11/05] 永世中立国のスイスにも戦闘機を売りつける Kazu
- 最近のトラックバック
- お気に入りリンク
- 更新情報リスト
- 検索