米国のミサイル防衛(MD)施策に根拠を与えてしまった
【7月10日 AFP】(写真追加)前日、中距離弾道ミサイル「シャハブ(Shahab)3」1発を含む9発を試射したイランは、ペルシャ湾での軍事演習3日目となる10日、さらに大規模な弾道ミサイルの発射実験を行った。
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(c)AFP
国家というものは敵対しているようで、妙にあうんの呼吸を合わせているような面がある。米国のライス国務長官は、8日、チェコの首都プラハで、同国外相のシュバルツェンベルグ氏と米国が主導するミサイル防衛(MD)のレーダー施設をチェコ国内に設置する合意文書に調印した。
米国が旧ソ連時代のブロック国内にMDを配備したことに早速、ロシアは反発し、軍事的対応の可能性もあると牽制した。
米国がMD配備の根拠としたのはイラン核問題だが、EUを中心に解決への動きもある中、今回の中距離弾道ミサイル「シャハブ」の試射は、米国にとってはまさに渡りに舟だった。CNNで放映された調印式でのライス長官は、それみたことかと微笑んでいるようにも見えた。
敵の敵は味方。奇々怪々な国際政治の中で、イランが米国を後押ししたようになった。イランはヨーロッパ・EUにとって本当に脅威なのか。フランスなどはイランの核兵器の開発に繋がる動きをやめれば、平和利用のための核技術供与を提案している。フランスは原子力発電大国。背景にはビジネスへの思惑もちらついている。
ロシアもかつての旧ソ連時代のブロック国内との言辞を労しているが、いまだに、それらの諸国は自らの「裏庭」だと思っているようだ。それぞれの国に暮らす普通の人々の思いとは別に、はるか中空で権力が弄ばれている。
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登録日:2008年 07月 10日 18:59:38
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