アメリカは軍事国家だと再認識させる共和党大会

<08米大統領選挙>共和党大会2日目、選挙戦を盛り上げる演出続々

【9月3日 AFP】2日、米ミネソタ(Minnesota)州セントポール(St Paul)で開催中の共和党全国党大会は2日目を迎えた。
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(c)AFP/Jo Biddle

AFPBB News


 CNNのライブ。これでもかという程、マケインの軍人としての功績を讃える演出。彼が捕虜として収監されていたハノイヒルトンでどんな拷問を受けたのか。情報提供と引き換えに、以前から収監されている捕虜よりも早く解放してやるとの提案をどんなに毅然と拒否したのか。会場には共に収監されていた仲間も多数、列席していた。

 現職の大統領はホワイトハウスからの衛星中継で登場。登壇した妻のローラ氏は愛する夫がどれほど辛い決断をし、イラク戦争を始めたのかを語り、マケイン氏も賛成した増派作戦で米軍は勝利しつつあると語った。とにかく「軍事」を前面に出した演出だった。

 民主党が8年間のブッシュ政権の失政を厳しく非難したのと対照的に、こちらでは8年間の実績がローラ氏によって語られた。余りにも楽観的な内容。会場を俯瞰するカメラ。そこには当然のようにアフリカ系アメリカンの姿は少ない。ここまで鮮明にアメリカは分断されているのか。

 ちょっと待ってみよう。余りにも対照的なふたつの党大会。それでも共通したものがある。「アメリカ」への信頼だ。

 東京大空襲を生き抜いた母親に聞いたことがある。占領軍が東京に入ってきた際、何をされるかわからず、怖くて最初は家に引きこもっていたという。ある日、ひとりの日本人が訪ねてきた。タイプの腕を聞きつけ、GHQ本部で仕事をして欲しいという。彼女は命令だと考え、こわごわと「出頭」した。そして、そこに勤めるのだが、アメリカ人たちはあけっぴろけで、明るく、とても占領軍という感じではなかったという。そして何よりも驚いたのは、GHQは決定した施策を事前に「敗戦国」の国民たちに布告していたことだった。

 目の前にいるのは東京への無差別爆撃を行った米軍。それなのに、日常的には、優しく、人あたりのよい人々。今日までもオバマの、そしてマケインの二つのアメリカは「軍事」「暴力」を内包した国家であるのに変わりはない。

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登録日:2008年 09月 03日 18:06:12

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1951年04月01日
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樋口一希(Kazuki Higuchi)
建築ジャーナリスト・ライター・エディター
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