シリア爆撃でもうパンドラの箱は閉じない

米高官、米軍のシリア越境攻撃認める「外国人戦闘員仲介者を殺害」

【10月28日 AFP】(一部修正)米政府高官は27日、米軍が26日にイラク国境を越えシリア領内の外国人戦闘員を攻撃したことを初めて認め、「作戦は成功した」と語った。
≫続きを読む…
(c)AFP

AFPBB News


 米軍がシリアを越境攻撃。当初は、その事実を認めていなかった。昨晩から各メディアが米軍が認めたと報じ始めた。

 シリアは大統領職がアサド親子の間で一種、世襲され、秘密警察が跋扈する独裁国家だといわれている。それでも息子の現アサド大統領はフランスのサルコジ大統領の仲介を期待し、米国のテロ国家指定解除、経済封鎖の解除、そして特にEUとの関係を深めようとしている。

 そのひとつのモデルとしてリビアが彼の念頭にあるのではないだろうか。リビアのカダフィ大佐は米国に頭を垂れた。ライス国務長官も同国を訪問し、「米国には永遠の敵は存在いない」と語った。いかにも傲慢な発言。同国は経済発展が目覚ましいという。自身の政権維持のためカダフィ大佐は「実」をとった。それを寸借する余裕は米国にはないのだろう。

 シリアは変わろうとしている。イラク問題、パレスチナ問題においてシリアは重要なプレーヤーのひとつだ。すでに政権担当能力が終わったとしか考えられないブッシュは、それでもシリアを爆撃した。オバマ、マケインのどちらが大統領になろうとも、新政権への置き土産としては、余りにも酷すぎる。

 イラクで開けてしまったパンドラの箱は、こうしてまた、その蓋を閉める機会を失った。

カテゴリー[ 国際政治 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 10月 28日 12:18:49

コメントを追加

Trackback

この記事に対するトラックバックURL:

カレンダー
< 2008年 10月 >



1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
プロフィール
Kazu
(男)
1951年04月01日
archinet_japan
樋口一希(Kazuki Higuchi)
建築ジャーナリスト・ライター・エディター
Copyright (C) 2012 Archinet Japan. All rights reserved.
最近のコメント
[12/22] 米軍は去って勝手し放題ができるのか 通りすがりです
[12/22] 米軍は去って勝手し放題ができるのか 通りすがりです
[12/21] 米兵士は帰っていった 通りすがりです
[12/21] 米兵士は帰っていった 通りすがりです
[12/05] プータンでさえも飽きられたのか 通りすがりです
[06/23] 中国は国益を背景に冷徹な判断 通りすがりです
[05/21] 「微笑の国」はもはや幻想だろうか kazu
[05/15] 「微笑の国」はもはや幻想だろうか 通りすがりです
[11/23] 女性なのにマッチョな演説をしたペイリン氏 差別全肯定主義者
[07/13] 建国60周年の中国の行方 Kazu
最近のトラックバック
検索