チベット情勢はどのように変化するのか

来日中のダライ・ラマ、「チベット自治拡大めぐる中国との対話は失敗」

【11月3日 AFP】来日中のチベット仏教最高指導者のダライ・ラマ(Dalai Lama)14世は3日、東京で記者会見し、チベット(Tibet)自治区の自治権拡大を目指してこれまで行ってきた中国政府との交渉が失敗に終わっているとの見解を示した。
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(c)AFP

AFPBB News


 人の噂もというが、チベット問題が語られる機会は少なくなった。中国政府とチベット亡命政府との話し合いも、その後の進展が報道される機会も極端に減った。

 それにしても時の流れが速すぎる。8月8日に開幕された北京オリンピックもすでに遠い向かいの出来事のようだ。オリンピック開催の条件のひとつであった中国の民主化。その検証もどこへやらという状態となった。

 中国政府が行ったチベット亡命政府との話し合いもポーズだったのかと思わざるを得ない。報道によると、ダライ・ラマは、中国政府が自身を「分離独立主義者」だとしているのが交渉の障害となっていると語っている。チベット亡命政府は決して分離も独立も求めていないと公表している。その詳細な内容は調べてはいないが、彼らが求めているのは広範囲な自治だと伝えられている。大幅な譲歩をしているのはチベット亡命政府の方だ。

 それにも関わらず両者の交渉が進展しない。そしてチベット亡命政府は新たな方針転換をするらしい。残念な事態だが、解決には長い時間がかかるだろう。少なくとも武力による衝突だけは避けて欲しいと願うばかりだ。そして、解決の可能性は、中国国内の民主化の進展に深く関わっていくと思われる。

 

カテゴリー[ 国際政治 ], コメント[4], トラックバック[0]
登録日:2008年 11月 03日 20:24:08

コメント

チベット亡命政府とは、チベット独立を目的に樹立されているのではないか?ダライ・ラマは嘘つきだと思う。度台、宗教家が一地方の支配権を云々するとは、時代錯誤もはなはだしい。日本では、「公明党」と「創価学会」との政教分離が問題とされるべきなのに、目をつぶり、チベットの政教分離に無頓着なことは、正常な思考とは思われない。

おさむ @ 2008年 11月 04日 13:44:56

 「チベット亡命政府とは、チベット独立を目的に樹立されているのではないか」。これは今、正確には知りません。大切なことなので、時間がかかるかもしれませんが、チベット亡命政府の綱領などを探して、政教分離、そしてダライ・ラマの同亡命政府での位置づけについても調べてみます。

Kazu @ 2008年 11月 05日 00:10:44

チベットは政教一致の国です。政教分離という概念がありません。政教分離はどちらかというと西洋文明が最近開発した考え方です。それは、キリスト教会の横暴に対して、対抗するためです。宗教は、神が言ったといえば、信徒はそれに無条件で従うという性質を持っています。政教が一致し、宗教指導者が、信徒を顧みず政治を行えば、大変なことになります。その威力は独裁者以上です。しかし、指導者が信徒の幸せを真に考えた場合、信徒にとってこれ以上ある意味楽な制度はありません。ダライラマがどのような指導者であるかは議論が分かれますが、仏の生まれ変わりとして発見され、小さい頃から民衆のことを考える帝王学を教育される、というシステムで教育された宗教者であることは間違いないでしょう。

cygn @ 2008年 11月 14日 17:31:59

確かに政教一致、分離に関する論は、西洋、キリスト教との関わりで語られていますね。それをそのままチベットに適用できるのか。そこは意見が分かれるのでしょう。
関連して調べてみたいのは、ダライ・ラマという人物が亡命政府の中で、具体的にどのような政治的に権力をもっているのか。あるいは象徴的なものなのか。そして、チベット人々の総意はどのような方法で亡命政府の意思決定に反映されるのか....などなどです。さて、どうするか。考えどころです。

Kazu @ 2008年 11月 18日 23:17:29

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Kazu
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1951年04月01日
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樋口一希(Kazuki Higuchi)
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