カテゴリー [米国]
米軍最高司令官としての支持はのオバマの強運だ
失業率も改善され、EUの財政危機という火種はあるものの、ここのところ米国の株式市場も安定している。共和党の大統領候補たちは、家族の価値という余りにも個人の内心の問題に関わり過ぎている。チェンジの掛け声は少しばかり効き目が失せたが、それでも初のアフリカ系アメリカンの大統領を選んでしまった米国民は、そのことの意味を振り返り、オバマ再選に舵を切りつつあるのではないか。
軍事的な示威とは程遠いオバマの姿勢だが、皮肉なことに、米国大統領は必然的に米軍最高司令官となり、前職の米軍最高司令官が起こした戦争の尻拭いをする過程で、前職が得られなかった司令官として高い支持を得ている。このあたりのめぐり合わせの強運がオバマにはあるようだ。
カテゴリー[ 米国 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2012年 02月 09日 18:47:31
オバマの相手は決まったようだ
昔の名前で出ているギングリッジ。やはりフロリダではロムニーには届かなかった。これでオバマの相手はほぼ決まっただろう。この国から見ていると、政教分離は米国では建前だ。大統領宣誓式ではリンカーンが使っていたという聖書に手を載せて宣誓する。何かというと神が登場する。
そんな中でロムニーは宗教的にはハンデをもっているようだ。筆者は宗教はもっていないので何の感慨もないのだが、モルモン教に対して伝統的に米国の福音派は、一種の新興宗教、カルトのような思いがあるようだ。
そして共和党の集会で繰り返し登場する家庭を重視する価値観。ここにも皮肉はある。クリントン大統領が女性問題で七転八倒していた時に、それを激しく攻めたのがギングリッジだったが、最近、彼もその時期に不倫していたとのことだ。
経済界で成功したロムニーは節税がうまく、低い税率での納税が揶揄されている。ギングリッジは悪名高かった住宅ローン会社から巨額の献金を受けていた。とすると、最も家庭的で、しかも自らは金にまみれていないオバマこそがある局面で保守派の価値観を具現している。
カテゴリー[ 米国 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2012年 02月 01日 23:06:41
長い戦争だった
大量破壊兵器はなかったし、イラクに果たして民主主義が根付いたかというと疑問だ。刑務所での非人道的な行為が明らかとなり、米国の倫理は地に落ちた。そして何よりも4,500人に及ぶ死者が米国に重くのしかかっている。
アラブの春。その行く末はまだ見通しもたたないが、アラブの人々が自ら独裁政権への反旗を翻したのは皮肉だ。ただひとついえるのは、彼らが目指す民主化は米国のダブルスタンダードへの反旗でもあることだ。いずれにしろ戦争は終わった。結果は勝者なき終焉となった。悪しき妥協だとしても、もう武力による解決はありえないと悟るべきだろう。
カテゴリー[ 米国 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2011年 12月 15日 21:24:42
向かいの名前で出ていますということ
ニュート・ギングリッチ。一時期は共和党の王様のように振舞ったこともあった。静かに政治の表舞台から消えたのかと思っていたら、ここに来て大復活だ。共和党にはそれほど人材がいないのか。
仮定だが、共和党の大統領候補がギングリッチとなれば、余りにも「昔の名前で出ています」のためオバマには有利に働くかも知れない。まだ一喜一憂する段階だが、失業率も事前の予想を覆し、改善されたし、年末商戦も好調のようだ。勿論、ヨーロッパの動静が皆目、霧の中なので、米国経済も先行き不安定だが、少しは灯りが見えてきたのか。
ニュート・ギングリッチ。最大の政敵だったクリントンは、悠々自適で暮らしている。政治的野心とは、何度、消えても、いつまでも燃え続けるようだ。
カテゴリー[ 米国 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2011年 12月 07日 22:59:29
次はサイバーマンデー
それにしても米国は色々なことを考えてくれる。先週の金曜日が。どちらかというとリアル店舗での消費動向を俯瞰する「ブラックフライデー」。そして、この月曜日はオンラインショッピング対象の「サイバーマンデー」。まずは先行して名付けて盛り上がる。効果はあるのだろう。
一方で、まだまだ続いている反格差デモ。白人の若者が目立つと以前も書いたが、そんな彼らが問題としているのが「学生ローン」。我が国では大学の学費も親がかりだが、米国では学生ローンを借りて、それを卒業し、就職したら自分で返していく。それが当たり前であり、その自立のあり方が賞賛もされていた。
ところが卒業しても職につけない。それでもローン返済は行わなければならない。公的ローンもあるが、それでは足りず、民間のローンも利用する。その金利が高いそうだ。第二もサブプライムローン問題になるとの警告もある。そんな彼らには「サイバーマンデー」は関係なかったのだろうか。
カテゴリー[ 米国 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2011年 11月 29日 19:11:58
初めて知った「ブラックフライデー」
ブラックフライデー。ブラックと聞くと、ネガティブな印象だが、ここでのブラックは、「黒字」のブラックとのこと。我が国以上に、個人消費のGDPに占める割合が高い米国では、この時期から始まるクリスマス商戦が景気のバロメータとなっている。
滑り出しは好調の様子だが、背景には、値引き合戦という厳しさもあるようだ。個人消費とは、資本主義の最たるものだ。糧食の確保に苦労しなくなった人々は生活を楽しむためのさまざまな物品を買い、サービスを受けることになる。豊かさの甘受とは良いことだ。
一方で、米国では、日々の糧食の確保に困っている人々の割合が増えている。仕事があっても賃金が安く、生活自体が成り立たず、不足分はボランティアの支援に頼っているわけだ。格差とは99%と1%の間でも際立つが、実は、日々の暮らしの中でこそ、先鋭化する。このブラックフライデーの好調さの背後で米国ではより先鋭となった格差が顕在化している。
カテゴリー[ 米国 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2011年 11月 28日 20:47:08
こんなことが米国でも起こりうる
まるで60年代の公民権運動での警官隊の行動のようだった。公権力の行使が自省的である必要が高いにも関わらず、21世紀の米国でこんなことが起こりうるわけだ。かつての怒れる若者たちが大学のさまざまな改革を求める中で、やがて祖国・米国の欺瞞に気づき、その運動はベトナム戦争反対、公民権の平等な構築へと向かっていった。
権力を行使する側は気がつくべきだ。こんなやり方はいつかきた道であり、対立を先鋭化させるだけだ。それは一時、問題の解決を遅らせ、人々に大きな遠回りをさせる。米国にそんな時間はないはずだ。大統領選挙に向けて一年を切った。そんな状況の中でオバマは良い意味でラジカルさを取り戻すかも知れない。その時に、依拠すべきは、街頭に出ている人々の生活感だ。それは彼がかつてシカゴの貧しい地域で出会った矛盾と時を経て通底しているからだ。
カテゴリー[ 米国 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2011年 11月 22日 19:54:51
米国の原点ともいえる労働観をもっているのだろう
米国では中間層にも失業が広がっており、日々の食事も寄付に頼っている人々が急増しているという。そんな寄付を支えているのがさまざまな階層のボランティアの人々だ。富んでいるものは、その富を社会に還元する。背景には宗教的な理念があるにしろ、この国とは異なるボランティアの活動は活発だ。
ベン・アンド・ジェリーズというアイスクリーム・チェーンは知らなかった。写真にある二人の恰幅のいい老人がベン・アンド・ジェリーなのだろうか。金融資本主義であぶく銭を稼いだ奴らが悪い。我々は地道に労働し、地域と共に生きてきた。そんな米国の原点ともいえる労働観をもっているのだろう。売名行為と紙一重と思ってしまうのは違うかも知れない。さて、この国ではさまざまな人々が声を張り上げて行った募金活動の結果がどうなったのかも検証されていない。どうしたらよいものか。
カテゴリー[ 米国 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2011年 11月 09日 18:49:48
オバマ最大の敵が自滅した
米国大統領選挙まで1年を切った。いっこうに改善しない経済状況。中でも高い失業率はオバマの掲げた理想と、その神通力を失わせつつある。それでも彼はなりふり構わず再選を狙うだろう。そのなりふり構わずさの中に、彗星のごとく登場した時に掲げたラジカルな理想が体現されることを期待したい。
それでも人々の意識は変わった。オバマが大統領になると予想された時、大ぴらにではなかったが、隠された論調としてアフリカ系アメリカン(黒人)であることが危惧された。それから約3年が経ち、共和党の側でも、現段階で最も人気が高いのが、同じくアフリカ系アメリカン(黒人)ハーマン・ケイン氏。
指名候補争いで誹謗中傷合戦はつきもの。彼には以前から「セクハラ疑惑)が取りざたされていたが、とうとう、その一方の当事者が登場した訳だ。そのダメージは大きい。近親憎悪的にオバマの大敵となりつつあったハーマン・ケイン氏は指名候補争いレースから降りることになるだろう。
カテゴリー[ 米国 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2011年 11月 08日 15:04:22
退場は寂しいのだが
幾多の伝説に彩られた彼の人生。有り余るほどの資金と名誉も手に入れた。それでもまだまだやりたいことがあるに違いない。アップル創業から今まで、こちらも随分とやきもきさせられ、彼が市場に届けてくれるプロダクツにドキドキし、楽しませてもらった。公的な立場からの退場は寂しいが、アップルとの付き合いが続く限り、彼のことは時々、思い出すだろう。
1955年生まれ。我が国では団塊の世代、米国ではベビーブーマー。その世代には遅れてきたが、それでも米国の西海岸の自由で反抗的な文化を受け継いでいた。同じ年生まれのビル・ゲイツがどこか優等生的なのと比べて、いつまでも悪ガキ風だったのも彼らしい。今は、ご苦労様といいたい。
カテゴリー[ 米国 ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2011年 09月 01日 23:36:01
- プロフィール
- Kazu
- (男)
- 1951年04月01日
- archinet_japan
- 樋口一希(Kazuki Higuchi)
建築ジャーナリスト・ライター・エディター
Copyright (C) 2012 Archinet Japan. All rights reserved.
- 最近のエントリー
- [02/15] 中国と米国は結婚したのだそうだ
- [02/14] 政権交代が予定されていることの不可思議
- [02/13] 経済的な側面からも国家とは何かを考えさせられる
- [02/10] ロシア外相の訪問も成果なしか
- [02/09] 米軍最高司令官としての支持はのオバマの強運だ
- [02/08] ロシアは大きな責任を負った
- [02/07] パレスチナ政権は何を目指しているのか
- [02/06] 堤防は蟻の一穴から崩れる
- [02/03] 大英帝国の名残をまだ残したいのか
- [02/02] どんなワレサが登場するのだろうか
- 最近のコメント
- [12/22] 米軍は去って勝手し放題ができるのか 通りすがりです
- [12/22] 米軍は去って勝手し放題ができるのか 通りすがりです
- [12/21] 米兵士は帰っていった 通りすがりです
- [12/21] 米兵士は帰っていった 通りすがりです
- [12/05] プータンでさえも飽きられたのか 通りすがりです
- [06/23] 中国は国益を背景に冷徹な判断 通りすがりです
- [05/21] 「微笑の国」はもはや幻想だろうか kazu
- [05/15] 「微笑の国」はもはや幻想だろうか 通りすがりです
- [11/23] 女性なのにマッチョな演説をしたペイリン氏 差別全肯定主義者
- [07/13] 建国60周年の中国の行方 Kazu
- 最近のトラックバック
- 月別アーカイブ
- 2012年 02月 [11]
- 2011年 12月 [21]
- 2011年 11月 [23]
- 2011年 09月 [1]
- 2011年 08月 [14]
- 2011年 07月 [24]
- 2011年 06月 [23]
- 2011年 05月 [20]
- 2011年 04月 [22]
- 2010年 07月 [1]
- 2010年 05月 [18]
- 2010年 04月 [2]
- 2009年 12月 [6]
- 2009年 10月 [1]
- 2009年 09月 [17]
- 2009年 07月 [18]
- 2009年 06月 [2]
- 2009年 04月 [4]
- 2009年 01月 [1]
- 2008年 12月 [3]
- 2008年 11月 [13]
- 2008年 10月 [17]
- 2008年 09月 [18]
- 2008年 08月 [8]
- 2008年 07月 [3]
- 2008年 06月 [10]
- 2008年 05月 [21]
- 2008年 04月 [13]
- 2008年 03月 [16]
- 2008年 02月 [7]
- 2008年 01月 [16]
- お気に入りリンク
- 中国関連情報(新華ネットジャパン)
- 更新情報リスト
- 検索