2006年 08月
耐震化の必要性
新潟県中越大震災から1年10ヶ月経つが、今なお復旧作業の続く長岡市、旧・山古志村(現在は長岡市)を中心に、県のご協力を得て現場を視察させていただいた(詳細は議員団HPに近日掲載予定)。
旧・山古志村の住宅被害は、ほぼ全壊が412戸、半壊が223戸、一部損壊が112戸。棚田での稲作と錦鯉で暮らしていた農村はほぼ壊滅状態になったのである。地震被害の復旧費用は約2100億円で、このうち約500億円が旧・山古志村に充てられるという。
仮に、これら損壊住宅を耐震補強するのに一戸あたり100万円かかったとしても約700戸なら7億円の費用で済む。砂防、地滑り、急傾斜地に何らかの地震対策を講じたとしても、医療、介護と同じで、治療費よりは予防対策費の方が格段に安くつくことは想像に難くない。
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登録日:2006年 08月 31日 00:22:46
新潟県の試み
新潟県では平成の大合併の結果、平成11年に112あった市町村が平成18年には35になった。新潟市も近隣13市町村と合併、人口81万人となり平成19年に政令指定都市への移行をめざしている。
県では、市町村合併と併行して、県の役割を「政策官庁」と規定し、「市町村優先の原則」を基本に、市町村への権限委譲を積極的に進めようとされている。
「自治の姿は地方で考えるべし」であるから新潟県の取組にはこれからも特に以下の点に注意しながら見守ってゆきたいと思う。
①県から市町村への権限委譲を、市町村からの申し出としたことから、移譲を受ける市町村とそうでない市町村が生じる可能性をどう回避するか。
②新潟市は、車で1時間以上もかかる市町村まで合併し面積が726平方キロ(このうち市街化区域は114平方キロにすぎない)になった。8つの行政区に分けるということだが、基礎自治体として面積が広すぎはしないか。県からの権限委譲が進んだとしても、市民の利便性は果たして向上するのか。
(8月29日~30日、自民党議員団政調会で新潟県を訪問しました)
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登録日:2006年 08月 30日 23:39:31
都市再生の理念
引用が続き、論文のようになってきましたが今しばらくお許し下さい。
奥野信宏先生は都市再生の理念を4つ上げておられます。(「公共の役割は何か」)
①美しい街並み。都市にはそれに相応しい風格を感じさせる場所も必要。
②機能的な街。
③高齢者にとって住みやすい街。
④国際的に活用される街。
知事も同様に都市再生の理念を示し、大阪圏の市町村の自立をどのように進めていくのかビジョンを明らかにするべきである。府庁の建替えをどうするかは大阪都市圏再生の方向性を明らかにする重要なメッセージとなるだろう。もし、建物の耐震を地震被害の予防原則にするならば、あなたは阪神淡路大震災から学習したということになる。
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登録日:2006年 08月 29日 00:10:01
街づくり
行政の発する「街づくり」という言葉が何故空虚に響くのか、その一因を的確にとらえている蓑原敬氏の指摘を8月27日にHPで紹介しました(「地方分権なくして都市再生なし」)。全く同じ指摘が、思想の系統を異にする環境経済学者からもなされていますので紹介します。
「日本には都市計画に必要な土地利用規制権が確立していない。企業や個人の財産権が絶対といってよいほどつよい。このために日本の都市の建物は立地する場所、高さ、大きさ、色彩など原則的には所有者の自由である。このため美意識の高い日本人がなぜ、このように汚く乱雑な都市をつくるのかと欧米人があきれるような空間がつくられてしまった。」(宮本憲一著「維持可能な社会に向かって」)
美しい街づくりは私権の制限なしにはなしえません。
関一・元大阪市長の都市政策の理念は「住み心地良き都市」でした。お孫さんはおじいちゃんの理想を実現するための特区を構想したらと思うのですが。
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登録日:2006年 08月 28日 23:28:47
府庁を守ろう③
パリにせよプラハにせよ人を惹きつける街には歴史的重層性がある。
パリの場合、ローマ時代の遺跡から中世の教会、ルイ14世の宮殿からフランス革命の広場、ナポレオンの遺骸からサルトル等が集ったカフェまで、過去の歴史を全て包含した現在のパリがある。街の美しさもさることながら、それら歴史、文化に誘われて年間7000万人を超える旅行者がやってくるのである。
そういう観点から大阪を見るとどうか。歴史的な重層性が全く無いわけではないが、商業施設に食われているものや、墓標のような碑になってしまっているものが多いのではなかろうか。大手前界隈でも、高校も(パリのリセ、アンリ4世校はまだ残っている)警察も変ってしまった。僅かに残るのが府庁の本館とお城ではないのか。
にぎわい創造を目指して新たな部がこの四月に作られた。部長は、にぎわいの創造という観点から府庁の建替えにどういう見解をお持ちなのだろう。
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登録日:2006年 08月 27日 23:07:45
府庁を守ろう②
「メガロポリス(ニューヨーク、東京をはじめとする巨大都市圏)では、芸術、文学、建築、言語における文化的産物を、おおむね金銭的見地から標準化してしまう。機械生産が独創的な芸術にとって代わり、巨大さが形式にとって代わり、量の大小が意味にとって代わる。」「他方、地方都市はメガロポリスに文化的・経済的要素を一方的に吸引され、メガロポリスのもとへ従属する」(マンフォード)
府庁本館を、例えば東京都庁のように、あるいは大阪市役所のように建替えてしまったら、つまり、マンフォードが指摘するように「文化的産物を金銭的見地から標準化」してしまったら、大阪府もメガロポリス化するか(多分あり得ないが)、地方都市化するかのいずれかである。
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登録日:2006年 08月 26日 23:53:27
府庁を守ろう
「いうまでもなく都市の形は、その時代の人々が、政治、経済、文化、社会をどのように考え、そこにどのような優先順位を与えてきたかの動かぬ証拠である。結論を先に言えば、戦後の日本人は、経済を最優先事項と考え、政治をもっとも遠ざけた。したがって商業施設と盛り場はいたるところにつくったが、政治と文化にかかわる公共スペースはきわめて小さいものとなった。」(井尻千男著「自画像としての都市」)
換言すれば、大阪府庁は、政治と文化がまだ今ほどには軽んじられていなかった時代を背負って、公共性がまだ優先されていたことを示すような場所に配置されているのである。お城とその正面に立つ大阪府庁を中心とする公共スペースをこれからの街づくりの象徴にする、という意味で、府庁を残すことのメッセージ性は極めて高いと思われる。
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登録日:2006年 08月 25日 23:58:43
異論、反論、から回り
先日、知事から、「次の選挙で私(知事のこと)を支援くださる方は、私の写真をご自由にお使い下さい。推薦状も出してあげてもいいわよ。」という旨のお触れが自民党の議員団総会で配布され、一笑に付されました(文書は発信元に突き返されました)。一笑に付されたのは知事と我が党の幹事長です。悲しい話です。ところが、この話を知事はご存じないらしい。特別秘書と広報担当責任者の関係はどうなっているのでしょうか。
また、府庁の建て替えが話題になっています。これも同じような話でしょうか?知事も委員長も検討委設立の真意はご存じない。どこかで出た話が、まことしやかに伝わり、委員会で検討ということになってしまったが、知事も委員長もどうしていいかわからず大慌て、ということでしょうか。(検討委員会に狩出されている先生方は、後になってどう説明されるのでしょうか。行財政計画について一番理解の乏しい民主党が賛成の旨を前面に出されています。この人たちの思考回路を疑います。一体、建替えの財源をどこに求めるのでしょうか?)
知事名で出されている文書を知事が知らない。知事の発意で設立されたはずの委員会を知事が知らない。もう府庁は乗っ取られています。それでも象徴知事をつづけるのでしょうか?
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登録日:2006年 08月 24日 23:46:57
サミットは京都でおきばりやす
先日、京都新聞の記者が府庁に来られ、サミットの関西誘致問題と開催地について朝倉府議にインタビューされた際、同席させていただき、自らの見解も述べさせていただいた。朝倉議員はサミットについて自らの見解をHPで既に6月に発信されている。結論は、「・・・ここは一つ京都神戸に花を持たせる配慮も見せ、将来の果実を獲ることも一つの選択ではないか・・・」というもので、私も全く同意見である。
関西サミットが大阪で開催され、大阪のプレゼンスを高めることができたとしても、関西全体のプレゼンスを高めることにはならない。だから、大阪でやらせてくれ、と大阪の知事が他府県の知事に頼んでも同意を得ることは難しい。関西サミットというからには、関西全体のプレゼンスを高めるため、盟主・大阪に何ができるかを自ら問うべきであろう(経済規模だけを見ても大阪のそれは、兵庫、京都、滋賀、奈良、和歌山の和にほぼ等しい。)
国際会議で点数を稼ぐ方法は当然サブスタンシャル(会議の中身)であるが、これは関係大臣、関係省庁の専権事項だから、地方政府が関与し、点数を稼げるのはロジスティクス(会議の下支え)だけである。ロジ面で連携できる体制を整えることにより広域連携の第一歩に繋げる。こういう戦略をもって関西サミットに取組むべきである。
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登録日:2006年 08月 23日 23:53:40
何を隠そうシリーズ⑦
文房具屋さんが好きで、同僚の松井議員にお母上経営の文房具屋の跡継ぎにしてくれるよう懇願していますが、文房具以外にも、何を隠そう、靴下を買うと幸せを感じます。
仕事といえば出張というときに、無くて困ったものがワイシャツと靴下だった、という悲しい思い出があるからでしょうか、百貨店で駐車料金を支払うのがもったいない、と思うときは、ついつい3000円分靴下を買ってしまいます。
昔、作家の五木寛之さんが連載エッセイに「メロンパンが好き」と書いたら何処へ行ってもメロンパンをプレゼントされた、と書かれていました。別に五木さんのメロンパンよろしく靴下を当て込んでいる訳ではありませんので、念の為。
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登録日:2006年 08月 22日 23:54:52
- プロフィール
- 浅田 均
- http://www.asd2a.com
- 大阪府議会議員。
NHK(日本放送協会)、OECD(経済協力開発機構、在パリ)を通じ「放送と通信の融合」、「情報通信」等の研究に従事。99年からは一転、府議として「行財政改革」、「地方分権」等に取組む。
京大卒。スタンフォード大院修士修了。
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