2006年 11月
離合集散の前に
29日党本部で開かれた全国政調会長会の席上、安倍総理は「戦後60年経った今こそ戦後レジーム(体制)からの脱却を図るべきだ。具体的には教育基本法の改正、防衛省への昇格等で、それらを実現するために必要と判断したから11名の方に加わってもらった」と、昨今の復党劇に説明を加えられた。
それでは順序が逆である。郵政民営化に賛成か反対かを争点にした選挙があって、決着はついたが、国民は未だ郵政民営化劇の演じられた劇場内にいるのである。反対して離党された議員を復党させるなら、その前に、今日、総理が述べられたことに賛成か反対かを争点にした選挙がもう一度行われるべきである。別の劇の上演を告げないことには国民は戸惑うばかりである。
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登録日:2006年 11月 29日 23:59:35
助勢菌
今回の復党劇は平沼氏の一人勝ち。復党組も負け、自民党も負け。従って、いわゆる「刺客」も負けだ。復党組は信念を曲げたし、自民党は審判を捻じ曲げた。曲げなかったのは平沼氏だけだからである。
皆カネが原因で曲がってしまうなら、政党助成金など即廃止するべきだ。
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登録日:2006年 11月 28日 22:55:02
小皇帝
経済協力開発機構(OECD)の政府代表部にいた時は所属は外務省であった。仕事柄、経済官庁から出向されている方と一緒に仕事をする機会もあるのだが、代表部では所属する外務省の職業外交官との関係が圧倒的に濃い。
人格、識見、語学力とも申し分ない人もいる。しかし、印象に残るのは、人格の面でおやおやと思う人と入れ替わり知り合いになることであった。何故、そういう「小皇帝」が育ってしまうのか。思い当たるところは二つある。一つは駐在国の法律が適用されないことである。税金は支払う義務がない。交通違反をして呼び出しに応じなくとも罰せられない。長らくそういう生活が続くと、一部だけ治外法権なのに全部がそうと思い込むようになってしまう。もう一つは、異様な人格の芽生えを注意し、摘み取る人も、システムもないことである。そういう役人は天皇の輔弼然となり人民が視界から消えてしまう。
「新聞は婆さんの危うさについてきちんと書いているんだけど、日本人の実質識字率は5パーセントだから、新聞は影響力を持たない」(「国家の罠」佐藤優著)(ここで婆さんと呼ばれているのは田中真紀子・元外相)
同じような小皇帝が何故通産省から生まれるのだろうか。
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登録日:2006年 11月 27日 23:56:59
待てば海路の
50も半ばに差し掛かると、「3時間探した筆が耳にあり」という川柳も笑えないような事態が頻出するようになる。直前の記憶がない。何をしに来たか思い出せない。人の名前は言うに及ばずである。
ところが不思議なもので、何時間、或いは何日も経って思い出すのである。思い出しすぎて困ることさえある(思い出そうとしていたことだけでなく、その連れまでやってきて、氾濫がおきたようになる)。切れた、と思われた回路が繋がるのである。これを、待てば回路の日和あり、という。
失礼、こういうスポーツ紙系の駄洒落見出しが国語力の低下に影響しているのかも知れません。待てば海路の日和あり、が正しい表現です。
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登録日:2006年 11月 26日 23:57:47
憂国忌
活字離れの進んだ昨今、三島由紀夫といっても、私たちの年代より若い人たちにはあまりピンとこない名前かもしれない。その三島由紀夫が割腹自殺をとげたのが丁度36年前のことである。全集を読んだ作家の一人だが内容は朧げにしか覚えていない。思想的には大岡昇平、作品的には安倍公房の方が秀でているが、文章力は群を抜いている、というのが当時の私的三島評であった。
事件のあった日のことは鮮明に覚えている(今はお能をやっている友人と朝まで興奮して話し込んだ)。それ以外は「益荒男が手挟む太刀の鞘なりに・・・」という辞世、「などて天皇は人となり給ひしか」という「英霊の声」のリフレインが偶に浮かんでくる。思想的には全然違う人なのだが。
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登録日:2006年 11月 25日 23:57:46
或る議員の一日
一番忙しかった日の記録です。
早朝、某団体の旅行見送り(地元)。
某地区行事開会式のみ出席(地元)。
議員団政調会会議(府庁)。
後援会関係者受章祝賀会(某ホテル)。
各種団体関係者葬儀(地元)。
警察へ地区関係者と陳情(所轄署)。
後援会役員お見舞い(某病院)。
地元の懸案事項で府に陳情(府庁)。
某代議士パーティーに出席(某ホテル)。
後援会関係者通夜(地元)。
某新聞社記者と会食(某居酒屋)。
帰宅後、翌日の会議資料作成。
十分過ぎるほど多忙な積りですが、ランキング的には中以下らしいです。
東京ー大阪を2往復半するという国会議員もいました。
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登録日:2006年 11月 24日 23:22:50
最後の一葉
O.Henryの名作である。
そのタイトルが樋口一葉を思い出させ、それが、さらに入谷・浅草界隈に住んだ頃の子規の記憶へと繋がる(一葉記念館は竜泉、子規庵は根岸で入谷からは近い)。3人とも薄幸な生涯であったが近代文学に聳え立つ不朽の名作を残した。
木枯らしが吹きすさび紅葉も残りわずかという時期、必ずこの三人を思い出す。
今日23日は一葉忌とある。
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登録日:2006年 11月 23日 23:40:27
発想の転換
久し振りにパズルと行きましょうか津田さん。
草原を毎時40キロメートルで汽車が北へ走っています。
草原で火事が発生。南風が強く毎時60キロメートルの速さで火事が汽車に迫っています。汽車に石炭はありますが消防設備はありません。列車から乗客を降ろすことなく、乗客を救うにはどうしたらよいでしょうか。
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登録日:2006年 11月 20日 23:40:08
ムーアの法則
米インテル社の設立者の一人ゴードン・ムーアは、自分自身の経験則から「半導体チップの集積度は、およそ18カ月で2倍になる」という説を主張し、それがほぼ当たっていたことからムーアの法則と呼ばれるようになりました。この例証となる産物の一つがメモリースティックです。USBポートに差し込むだけで読書きできる小さな記憶媒体です。
ところが、何を隠そう(何を隠そうシリーズではないのですが)、今日の今日まで、同僚の東徹議員から(情報通信を専らにしていたなどと言うぐらいなら時代の流れぐらい掴んでおけよな、おっさん、という含みある)冷たさを感じさせる一瞥とともに「そんなもの今ならコンビニでも売ってますよ」と、さりげなく言われるまでその存在自体を知りませんでした。そういえば最近はヨドバシもLAOXもご無沙汰で、この点に関しては知事の非現場主義を批判する資格はないようです。
持つべきものはこういう友人です。
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登録日:2006年 11月 19日 23:40:49
お葬式考
毎日のようにお葬式がある。
例えば城東区の場合一日平均5人の方がお亡くなりになると聞く。その内の少なくともお一方は何らかの繋がりがあるということらしい。1年で365人、4年だと約1500人にもなる。
「本日ここに恭しく尊前を荘厳して○○院××、俗名○×○×の葬儀を営む。凡そ生あるもの死に至るは世の習いなれど恩愛の情絶ちがたく別離の悲しみ言うべからず。されど我らが大悲の請願まします本願力に遭いぬれば・・・・・」等で始まる儀式に4年で1500回である。おそろしいもので経を聞いただけで、どこの僧侶か判別できるようになる。
悲しいのが普通であるがそうでないのもある。死んだ人が太りすぎていて棺にどうしても納まらない。体を皆で押さえ込みながら、「何とか入ってくれよう。お前が入らんと式が始められん」というのに一同爆笑、てなお葬式もありました。
人の生は歩く影に過ぎぬ、とはよく言ったものだ。
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登録日:2006年 11月 18日 23:46:55
- プロフィール
- 浅田 均
- http://www.asd2a.com
- 大阪府議会議員。
NHK(日本放送協会)、OECD(経済協力開発機構、在パリ)を通じ「放送と通信の融合」、「情報通信」等の研究に従事。99年からは一転、府議として「行財政改革」、「地方分権」等に取組む。
京大卒。スタンフォード大院修士修了。
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