2007年 01月
議員定数
大阪市会の議員定数削減が話題になっています。大阪府議会でも数年前に定数を案件にした特別委員会が設置されました。いずれも、削減が前提に議論されるのはどういうことでしょうか。議員なんか住民から何も期待されていない、と自他ともに認めてしまっているからではないのでしょうか。そういう思いがあるならば議会改革なんか望むべくもありません。議会が改革されなければ行政も改革されません。或いは、公務員の削減が争点になっているからでしょうか。公務員の数と議員の数は直接何の関係もありません。長の補助機関である職員を減員するのは長の意思です。他方、議会は長とは独立してあるのだから、必要とあらば増員も可能です。
党の府連あるいは議員団の政調会の中で活動していて思うのは、議員数の不足です。分権の流れに沿って言うならば、一票の格差是正は必要ですが、仕事の減る国会議員の数は減らし、地方議会の議員は増やすべき、というより安易に減らすべきではありません。もちろん、行政の上意下達機関に堕している議員、単なる圧力団体でしかない議員は問題外ですが。
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登録日:2007年 01月 31日 22:47:49
成長か福祉か
2月議会に提出予定議案の説明が始まった。大抵はメモをとるのだが、今回は殆んど目を閉じたまま担当者の説明を聞いている。説明ごとに、これは公共サービスと言うに値するか。そういう政策(施策、事業)を手段として所得再配分をおこなうことが公平で効率的なのか、例えば世代間、地域間で(逆に言えば所得再配分のためどのような政策に力点を置いているかで予算作成者のイデオロギーが判るはずだ)等考えながら。
成長にも福祉にも寄与しないと思われる施策、事業は削るべきだ。例えばサミットの誘致予備費20億円。論理的には現在の21世紀協会を外郭団体として抱えるのと同様で、公共経済学的には意味がない。
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登録日:2007年 01月 31日 01:15:26
何たる組織劣化
以下は毎日新聞の記事。
府企業局(現住宅まちづくり部タウン推進室)が04年度に発注した防潮堤撤去工事(泉南市)で、積算ミスのため約6000万円分を余分に発注し、その後、受注業者からミスを指摘された担当者が勝手にほぼ同額の不必要な工事を追加していたことが29日分かった。府が同日発表した。設計の過程で、防潮堤の切断面の面積「9・93平方メートル」を「993平方メートル」と転記ミスし、費用が膨らんだ。
「裏金」の次は「ドブ金」。財政再建に取組んでいる組織のやることとはとても思えない。どうしてここまで組織は劣化してしまうのか。府政への信頼回復はますます遠のいてしまう。幹部からは「裏金」について謝罪の言葉は聞こえてくる。しかし、責任感も緊張感も何も感じない。庁内の再生なくして府の再生など夢のまた夢。
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登録日:2007年 01月 30日 23:58:59
メディアと政治
一連の裏金騒動を通して改めて思い知るのはメディアと政治の係わりである。
「裏金」事件そのものは新聞ネタである。事件が発覚、調査、結果の報告の段階では、せいぜい上司が謝罪している絵柄を除けば、映像メディアとしては事件そのものは追及しにくい。
ところが、府の「裏金」ではないが、別の「裏金」との係わりで世間を賑わした弁護士が府の裏金騒動に係わっていることが知れ渡れるや、映像メディアが飛びついてきた。一方、活字メディアは及び腰である。何故なら、本人が黙っている以上、いわゆる「発生もの」としても「解説」記事としても、書き様がないからである。他方、映像メディアにとっては、当の人が沈黙を守れば守るほど映像の価値は増す。映像を通してしか沈黙の背後に近づく方法がないからである。しかし、テキもさるもの元検事である。映像メディアに反応すれば、それが活字媒体を通して報道されることを知り尽くしている故に沈黙は守りとおす。
議会はどちらかといえば活字メディアに近い。それが「裏金」委員会の辛いところである。知事はじめ理事者諸氏はめでたく逃げ切れそうだと思っているだろう。
さて、議会はこれからどう攻めるか。
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登録日:2007年 01月 29日 23:26:45
伊勢は津でもつ
津は伊勢でもつ、というのも遠い昔の話です。
今日、後援会有志の皆さんと伊勢初詣としゃれ込みました。ところが、日本中の観光バスが全て外宮、内宮目指して押し寄せたかのような盛況で、目的地は見えているのになかなか近づけない、カフカの「城」的状況でした。
遅れること一時間、何とかお参りはできました。しかし、バスは、大阪、岐阜、静岡、愛知と他府県ナンバーばかりです。門前町は残っていますが、津は何処へいってしまったのでしょうか。ITの世界同様、中抜けとUnbandlingの構造が、こういうところにも出現しているのでしょうか。トポロジーを考えると、かなり面白い観光政策論、或いは産業立地論になると思います。
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登録日:2007年 01月 28日 23:59:58
Decency
同僚議員の新年会の帰途、先輩議員と安倍総理の「美しい国」等が酒の肴になった。
先輩「今の日本の世情を憂いた総理の想いに共感しない国民はいないだろう。但し、表現が拙い。演出する取巻きも拙い」
某「同感です。「美しい」は英語にするとbeautifulととられかねない。むしろ、日本語に翻訳するのが難しいdecentというのが、より想いに近いのでは。Decent 或いはdecencyという言葉は(大江健三郎氏がかつて指摘したことがあるが)日本語では単に「上品な」としか訳す以外に無いが含みにはもっと深みがある」
先輩「君は知事をいろいろ批判しているようだが、それが府の職員を意気阻喪させ、萎縮させることにはならないのか」
某「decencyに欠けることのないよう自戒しています。Decencyのある職員は少なくない。Governorにdecencyのないのが府の最大の問題点です。それがgovernanceの欠如に直結しています」
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登録日:2007年 01月 27日 23:32:50
庁内モラルハザード②
外部?委員会に加納・弁護士が関与することの意味合いと問題点については既報の通りです。
また、その意味合いと問題点に関し、議会から知事への申し入れをおこなったこと、さらに、外部委員会の早期終息は合理性を欠くこと、検察庁の調査活動費不正流用について「社会の耳目を集めている」加納弁護士が関与する意見書・提言を審議対象にできない、という2点において議会は全会派の意見が一致していること、についても既報の通りです。
しかしながら、知事は全く議会からの声に耳を傾けることもなく、本日26日で外部委員会を終結させてしまいました。文字通りクサいものにふたをしてしまったのです。報道では、委員長から報告書(意見書)案が示され、報告書(意見書)の最終的な取りまとめは委員長に一任され、2月上旬に提出されるそうです。
自分自身の立場について沈黙を守り通し、全く説明責任を果たすことのなかった加納・弁護士が関与する報告書。同じく説明責任を果たさないまま、その報告書を受け取る知事。これほどまでに府民も府議会も不在の茶番劇がこれまでにあったでしょうか。府民の府政に対する信頼を回復させるための外部委員会は、結局、府民の府政に対する信頼をさらに失墜させる役割しか果たさなかったのです。この報告書を受け取る時点で、この知事の政治生命は終わります。自らのガバナンス能力の無さを白日の下にさらしてしまうからです。10年間生き続けてきた庁内の無政府分子はこれで存在を保障されるのです。出そうとした膿は一層深い伏流となります。全く空虚で、有効性、妥当性、透明性を欠く報告書に基づき知事は何を指示するのでしょうか。そこから、誰が何を聴くのでしょうか。
ダメなものはダメと言う、と言ったのは知事でした。約束を守らない人が公職にあることほど子供たちに有害なことはありません。もう、早くお辞めなさい、太田さん。
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登録日:2007年 01月 26日 23:58:20
庁内モラルハザード
本日、第3回目の議会の「不適正会計調査特別委員会」が開かれました。各会派委員の質疑内容から、以下2点においては概ね全会派の意見の一致をみました。
①調査が完全に終結して、裏金問題の全容が明らかになる前に(新たに発覚した事案等の調査は2月まで続く)、外部委員会から調査の検証、再発防止についての意見を求めるのは合理性を欠く。従って、明26日で外部調査委員会を終結させるのはおかしい。
②府議会として、検察庁の調査活動費不正流用について「社会の耳目を集めている」加納弁護士が関与する意見書・提言を審議対象にすることはできない。
罪一等減じられて然るべき南河内府税事務所職員は懲戒免職、集団で同じ行為をした職員らは未だお金の返還も求められず罰せられてもいないのは全く不公平。この点についても各会派からほぼ同じ主張がなされました。知らぬ存ぜぬを通せば処分も何もなし。良心の呵責に耐え切れず申し出た職員はクビにする。
加納弁護士問題を置き去りにし、明日で外部有識者会議を終結させれば、府の組織、体制そのものがモラルハザードを起こしているということになります。次は加納弁護士ではなく知事のクビが問題になります。
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登録日:2007年 01月 25日 23:57:21
怒れ職員諸君
昨日の知事記者会見の詳細をネットで見た。
この人に政治センスがないのではない。この人は政治家ではないのである。
所詮小役人根性が抜けきらない。自分のガバナンスの無さを棚に上げ、全て部下の所為にするとは、長としてあるまじきことである。言うに事欠いて、「公務員というのは上からきちっと「これをしてはいけない」、「こういうふうにしないとだめなんだ」ということを伝えきらないとだめなんですね」だと。やはりモラルハザード宣言ですねぇ。
あるいは、こんな侮蔑的な発言に対しても、反論もできないほど職員諸君は意気消沈しておられるのか。
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登録日:2007年 01月 24日 23:53:09
モラルハザード宣言
23日の記者会見で、知事は、加納弁護士を府の「不適正な会計処理に関する調査委員会」(外部有識者)の委員に選んだことに対し、「加納氏の問題は知らなかった。政治家としては、不適切とまでは言い切れないが、センスが乏しかった。説明責任がまっとうできていないことは責任を感じている。反省している。・・・しかし、あと1回で報告書をまとめるところまできている。・・・一日も早く再発防止策を出したい。解任は考えていない」旨の発言をされたようである。
これは、知事のモラルハザード宣言である。
知事が説明責任を果たせない、という時点で委員会は正当性を失う。正当性を自ら否定している委員会を存続させることの論理矛盾。しかも事件は発覚し続けている。全容を明らかにせずして何が再発防止策だ。
この性急さは何だ。こういう点でも知事には政治センスがない。求められているのは徹底した真相究明とそれに基づく再発防止策だ。一日も早く、というよりは少しでも完璧に近い再発防止策。しかも、何も言われることのない人の筆からなる。
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登録日:2007年 01月 23日 23:54:16
- プロフィール
- 浅田 均
- http://www.asd2a.com
- 大阪府議会議員。
NHK(日本放送協会)、OECD(経済協力開発機構、在パリ)を通じ「放送と通信の融合」、「情報通信」等の研究に従事。99年からは一転、府議として「行財政改革」、「地方分権」等に取組む。
京大卒。スタンフォード大院修士修了。
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