2008年 02月
進化する栗山町議会
全国に先駆けて議会基本条例を成立させた北海道・栗山町議会のことを昨年5月に取上げて以来、同町議会の中尾事務局長が折にふれ資料を届けて下さる。
今回届いた資料の中には、町の総合計画を議決案件に含める条例を成立させたとある。平成17年度に府議会において同様の条例を成立させるべく頑張ったが結局は時期尚早と断念せざるを得なかった経験がある。
栗山町の条例で特筆すべきは、①理事者策定の素案に対し議会から修正を提案する、②修正案の策定を住民とともに行う、ことであろう。
二元代表制の一翼を担う議会が、団体の総合計画に無関心でないだけでなく、深く係り、長と責任を共有する。団体自治という仏さんに住民自治という魂を入れる。基礎的な自治体として理想的な姿ではないか。
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登録日:2008年 02月 21日 23:49:27
メディア批判
新知事を巡って奏でられる狂想曲を聞きながら、本業の傍らによく手にするのは2冊の本である。1冊は「メディア批判」(ピエール・ブルデュー)、もう1冊は「何が社会的に構成されるのか」(イアン・ハッキング)である。
もし、Xが「リベラシオン」で一冊の本について語ったならば、Yも「ル・モンド」あるいは「ヌーベル・オプセトワール」でそれについて語らなければならない。たとえその本が無価値であるとか重要ではないと思ったとしても。メディアでの成功はこのようにしてできあがる。互いに反射する合わせ鏡のようなこのゲームは、おそろしい囲い込みの効果、精神的な自己閉塞を生み出す(ブルデュー)。
議会がこの囲い込みからどのようにして自由を保つか。二元代表制の意味が、とりわけ議会に問われる場が22日から始まる。
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登録日:2008年 02月 18日 23:45:12
そのまんま報告
例年だと翌年度の予算案は2月上旬頃までに固められて2月議会にかけられる。ところが1月に選挙で選ばれた新知事は前知事時代の予算編成方針を大幅に変更すると表明されている。既に前知事の任期中に編成されていた予算案を短期間で大きく変えることができるのか。
「そのまんまマニフェスト」を掲げ昨年1月に当選された東国原・宮崎県知事の場合はどうだったのか調査したところ概要は以下の通り。
1.知事当選直後に、既に編成していた予算案の85%(約4660億円)を当初予算(骨格予算)とすることで知事の了解を得る。
2.知事マニフェストを予算に反映させるためマニフェストに基づいて県の総合計画を策定する。
3.総合計画のうち直ちに予算化できるものを肉付け予算(15%、約1000億円)として編成、6月に補正予算を組む。
4.当初予算(骨格予算)には義務的経費(人件費、扶助費、公債費)の年間所用額全額、公共事業のうち年間所要見込み額の約40%、施設管理費、社会保障関係費等(義務的なもの)は年間所要見込み額を計上。
5.補正予算(肉付け予算)は知事マニフェストの実現を図るため政策的事業、新規事業を中心として編成する(知事が選挙中強く訴えた「新規立地企業100社、新規雇用創出1万人の実現」は、具体策として企業立地促進補助金が5億円から50億円に引き上げられた)
なお、198の事務事業の評価については平成19年7月に「宮崎県事業仕分け委員会」が設置され、同11月に最終提言がまとめられている。
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登録日:2008年 02月 07日 23:06:14
去る者は
日々に疎し、は、英語では”Out of sight, out of mind”、仏語では”Loin des yeux, loin du coeur ” と言うようであるから、古来、洋の東西を問わず、人類共通の思いなのだろう。
そう呼ばれた人が今日府庁を去り、そう呼ばれる人が明日府庁に来る。
“People come and people go.” 一抹の寂しさ、期待、不安が入り混じるが、議会人として「二元代表制」の一翼を担う議会本来の役割を常に問い直しながら、執行機関を適切に監視、評価できる仕組みを構築する、という初心に変わりはない。
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登録日:2008年 02月 05日 23:23:56
- プロフィール
- 浅田 均
- http://www.asd2a.com
- 大阪府議会議員。
NHK(日本放送協会)、OECD(経済協力開発機構、在パリ)を通じ「放送と通信の融合」、「情報通信」等の研究に従事。99年からは一転、府議として「行財政改革」、「地方分権」等に取組む。
京大卒。スタンフォード大院修士修了。
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