2009年 08月 16日
総選挙を読み解く3(+1)冊の本④
メディア理論では「ソーシャルラーニング(social learning)」とか「カルティべーション(cultivation)」と言われる理論、つまり、テレビ映像を普通よりよく見る人たちは、社会をテレビが映し出す世界を参照基準として理解する。或いは、メディア暴力は模倣暴力を誘発する、という考え方。このメディア理論を神経生理学的に裏付けるのがミラーニューロンの発見である。ミラーニューロンとは、他人の行動や表情を自分の脳内に「写し出し」、行動の意図まで識別する神経細胞のことである(「ミラーニューロンの発見」マルコ・イアコボーニ著、ハヤカワ新書)。
俗に「風が吹く」と言われている現象。例えば前回の郵政解散時の「小泉旋風」等。
これもミラーニューロンで説明できる。
有権者は支持する候補者を見るとミラーニューロンシステムを通じて共感と一体感を呼び起されるのだが、ネガティブキャンペーン(主として中傷広告と個人攻撃)はその候補者に対する共感、一体感を傷つけてしまう。
小泉・元総理の場合は、小泉=善玉が主たる発火源であり、郵政民営化が発火源ではない。小泉・善玉に共感と一体感をもつミラーニューロンは郵政民営化反対派に「ノー」と言ったのではない。反応を示さなかったのだ。
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登録日:2009年 08月 16日 23:59:10
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- 浅田 均
- http://www.asd2a.com
- 大阪府議会議員。
NHK(日本放送協会)、OECD(経済協力開発機構、在パリ)を通じ「放送と通信の融合」、「情報通信」等の研究に従事。99年からは一転、府議として「行財政改革」、「地方分権」等に取組む。
京大卒。スタンフォード大院修士修了。
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