カテゴリー [過去帳]
何を隠そうシリーズ⑪
経歴書では「・・・に関する論文多数」となっておりますが、何を隠そう、本の出版を企てたものの、社長直々の判断で反故にされたことがあります。「これでは二千部は絶対に売れない」というご判断でした。もう二昔前になりますか。そのS出版社もT社長も今は世にありません。
「林住期」(五木寛之・著、幻冬社)という本が良く売れているそうですが、こういう本を編集する人なら、私の本でも、せめて一万部は売れるようにしてくれると、ついつい思ってしまうのですが、多分甘いんでしょう。
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登録日:2007年 05月 13日 23:58:41
忙中閑あり
数字を扱う作業や人事の話がしばらく続くと、精神衛生上、何処かへ行きたくなる。
しかし、地元圏の引力が強く、脱出するだけの加速度がえられない。せめて映画でもと思うのだが、それもままならない。それで、行き着くところが深夜の読書となる。新書、文庫も含めると30冊ぐらいは仕入れてあるのだが、ここで政治、経済の本では洒落にもならない。
大沢在昌、原寮系の本を映画代わりに一晩で一冊読んでしまうか、文学系、思想系のトレーニングをするかいずれかになる。今回は「京都夢幻記」(杉本秀太郎著、新潮社)という本に当たった。11の掌編からなる珠玉の作品集である。読み進めるのがもったいない、と思わせる本がままあるが、この本はまさしくそれに該当する。
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登録日:2007年 05月 09日 23:57:42
あと2日
4月29日でこれまでの任期を終え、30日から新たな任期が始まります。
大阪に帰って来てからまもなく10年が経とうとは俄には信じられません。もう20年も経ち、そこで40年分の経験をしたような気もしますし、まだ1年も経っていないような気もします。
時間が純粋には流れて行かない生活を続けている、ということなのでしょうか。政治に係わる者には心しなければならないことです。
「人生の謎は、齢をとればとる程深まるものだ、とは何と真実な思想であろうか」(小林秀雄)。
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登録日:2007年 04月 27日 23:57:40
君朝に去りぬ
高校時代からの友人K君を送りに神戸まで行った。
野球を伴侶としたような前半生で、高校時代は名キャッチャーだった。夏の大会で、あの江夏豊を輩した大阪学院に勝ったときの会心、満面の笑みを忘れない。訃報を知らせてくれたのがK君とバッテリーを組んでいたエースT君だった。
文学好きでもあったK君と夜更けても尽きず語り合った「なお君が魂に去年の夏の日の光のみあざやかなる」(伊東静雄)という詩片と、「最後に、土くれが少しばかり、頭の上にばら撒かれ、凡ては永久に過ぎ去る」(パスカル)という言葉が式場で突然に甦り、それが遺影との最後の会話となった。
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登録日:2007年 03月 07日 22:54:23
歌は世に連れ
忙中、日本の歌謡曲を聴く会にお誘いいただいた。半分以上は知らない曲であったが、会場の盛り上がり方は大変なもので、巷間伝えられる陰惨な事件の相次ぐ国にいるとも思えない。格差を体験しているのかもしれない。政治が何故人を惹きつけることができないのか常に考えている者にとっては大いに参考になる異次元探訪であった。
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登録日:2007年 02月 27日 23:58:52
名歌、名句
日本を離れて半年ぐらい経つと何故だか無性に日本の本が読みたくなる。3度外国で生活したが、いずれの場合も同じだった。そういうときに読んだ本は、水が、乾いた土にすっと滲みこむように、自分の中に入り、よく記憶に残る。正岡子規、内田百閒、中島敦、色川武大等々。
昨今、世俗、活字に漬かりきった生活から、ふと異界に出てみたくなり、知り合いから預かっていた句集、歌集を再読してみたところ、琴線に触れるものがあった。独り占めするにはもったいないのでご紹介させていただく。
ラーゲルの凍傷の後残る指胸に合はせて友は逝きたり
卓袱台と蚊帳と喪服を整へて飛行兵なる人に嫁ぎし
ルソンにて馬の骨焼きかじりたる兵の日の歯はいますべて無し
あの零下五十度で見しあばら骨
やんぬるかな水漬(みず)く屍に土用波
戦争で焼かれし雛を忘れざる
作者と同様の戦争体験は私にはない。しかし、句や歌の源泉はよく解る。こころに響く。
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登録日:2007年 02月 17日 23:45:01
ガバナンスなきガバナーの悲劇
一体知事は知事職をどう考えているのでしょうか。
知事は大阪府という自治組織の長であると同時に府民の一方の代表でもあるのです(もう一方は議会です)。
メディアはニュースバリューに従って報道します。そこでは、希少性が価値判断の基準になります。だから、公務員として当然のことをしている職員より事件を起こした職員の方がメディアバリューが高い、という判断になります。
ところが、府民は専らメディアを通して府の行政や議会の姿にふれます。そこにバイアスが生じるのです。曰く、公務員はこういうことばかりしている連中だ。
これに対抗する手段がないわけではない。例えばインターネットで、府がこの問題にどう取組んでいるのか、再発防止策の策定にいたるまでをすべて公開することによって、府民の信頼回復に努めることもできたはずです。それがガバナンスです。統治の核心です。知事は府民の代表であるという事実を忘れています。説明責任を果たしていません。課長以上を集めて訓辞をたれるだけでは議会にも府民にも知事の思いは伝わってきません。
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登録日:2007年 02月 09日 23:55:08
過去
あなたの過去など知りたくないの、は歌の世界。
ところが現実の世界では過去を証明せよ、などと言われる。そんなこと言われても、それは私の意識の中にしかない、としか答えようがない。4年前にも同じようなことを聞かれた。しかも、尋ねてきたのが知合いの記者ときているから始末が悪い。過去にパリで働いていた自分の存在証明、とは極めて哲学的な課題である。その時は、10年以上も昔に書いた論文原稿を見つけ出し何とか急場をしのいだ。同じような事態を想定して、そのペーパーは大事に保存している。ところが、今度はアメリカにいたときの証明ときた。今回は卒業証書があるから大丈夫、と思っていた。ところが、ないのである。思えば、最近でこそ定住しているが、アメリカを離れてから現在に至るまで、パリも含めると10回は越している。越すというのは、いわば殻を脱ぎ捨てる作業で、ほとんど無一物に近い形で次の世界に向かう。何も残らないのが当然なのだ。ああ、せめてF1ビザの貼り付けたパスポートでも出てこないものか。
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登録日:2007年 02月 02日 22:45:59
洗濯屋はどこへ行った
クリーニング組合の新年会に出席した。毎年加盟店が減り、最盛期と比べると見る影も無い。市内の人口は回復基調にあるのだから潜在的な需要も増えているはずである。それらが全て取次店を経由して大手クリーニング店に回っているのだろうか。来てもらうより持って行く方が便利と考える人が大勢になってしまったのだろうか。いくら考えても原因がはっきりとはわからない。もし、昼間不在の家庭が増加していることが原因ならば、われわれ議員や政党の街宣活動も考え直す必要がある。ナマの声よりも報道やイメージが選択の主たる源になってしまうからである。
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登録日:2007年 01月 14日 23:58:14
未来型テレビ研究会
放送業界にいた頃(約15年ぐらい前ですか)、郵政省(当時)がスポンサーの「未来型テレビ研究会」でメディアとしてのテレビの未来を研究したことがあります。デジタル化、大型化、薄型化等の予想は当たっています。(当時(ハード、ソフトを含め)通信産業は12兆円産業といわれていました。03年で46兆円ですから4倍弱の成長です。)
また、研究者が一番関心を持っていたテーマは、テレビがコンピュータ化するのか、或いはコンピュータがテレビ化するのか、というものでした。私は住宅のホームオートメーション化にテレビは包含されるようになる。つまり、テレビ画面がワンタッチスイッチになっており(現在の銀行ATMのようなもの)、インターホン、玄関の施錠、解除、風呂のお湯はり、空調等のスイッチ、テレビ電話、そしてテレビ、コンピュータ等の切り替えが行えるホームオートメーションセンターに進化する、と予想しましたが見事に外れつつあるようです。テレビはテレビとしてますます薄く、大きくなる一方、コンピュータはテレビが観られる、というのが売りの一つになりつつあるようです。
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登録日:2007年 01月 09日 23:15:35
- プロフィール
- 浅田 均
- http://www.asd2a.com
- 大阪府議会議員。
NHK(日本放送協会)、OECD(経済協力開発機構、在パリ)を通じ「放送と通信の融合」、「情報通信」等の研究に従事。99年からは一転、府議として「行財政改革」、「地方分権」等に取組む。
京大卒。スタンフォード大院修士修了。
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- [09/05] またしてもメディアの犠牲者
- [09/04] 再びメディアの皆様へ②
- [09/03] 再びメディアの皆様へ
- [07/16] メディアの皆様へ
- [04/11] 議会の役割
- [04/09] 前略、橋下徹様
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