モナリザの実験
モナリザの微笑には83%の幸せ、9%の嫌悪感、6%の恐怖感、2%の怒り - フランス
【パリ/フランス 28日 AFP】レオナルド・ダ・ヴィンチ(Leonardo da Vinci)の名作「モナリザ(Mona Lisa)」の微笑みが、オランダ/アムステルダム大学(University of Amsterdam)が開発した「感情認識ソフト」を導入したコンピューターによって解析された。
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(c)AFP Jean
レオナルド・ダ・ヴィンチの描いた『モナ・リザ』は、いつまでたっても人々の関心を惹きつけるんだ!と改めて思わされる記事。この絵は、『ダ・ヴィンチ・コード』の表紙絵としても、今年5月トム・ハンクス主演で全米公開される映画の方でもポスター上で大活躍中だ。
■実験の真相!Sebe教授が語る
このニュー・サイエンティスト誌が報じた、モナリザの微笑の内訳を探った実験。そもそもの研究者の意図としては、そこまで本格的な学術調査ではなかったとか。同じくイギリスのGurdian Unlimited誌で、アムステルダム大学のSebe教授が語っている。「面白いかと思ってやっただけなんだけど、たまたまニュー・サイエンティスト誌の記者がいてね」その結果、このモナリザの気持ちを探る実験結果が、世界中に報道されてしまったというわけ。突然、世界中から問い合わせの電話が殺到して、研究室中が慌てふためいたというのがホントノトコロ。
ガーディア・ンアンリミテッド誌の関連記事
http://www.engr.uiuc.edu/news/?xId=067608160700
■考古学の世界での似たような例
このような例は、学問のほかの分野にも見出せる。例えば、私も多少知っている考古学の世界であれば、何か目立つ遺物が発掘された、となれば、すぐに新聞のニュースになる。しかし発掘されたものについて、本当に詳しいところは、相当に時間をかけて丹念に調べないとわからないものなのだ。考古学の世界で、土を掘って、何か出てきたとする。専門家だからといってすぐに『○○だ!』と言い当てられると思ったら大きな間違い。初期段階では、『○○かなぁ・・』という予測が立てられるに過ぎない。しかし報道という迅速な情報伝達を求められる現場では、細かい論証よりも、ひとまず『何かあった』ということを伝えることに、プライオリティをおくことになるのは、当然だろう。
■そして感情認識ソフトのホントの目的は・・・
またSebe教授はこうも語る。この実験に使ったソフトウェアの目的は、コンピューターと人間の相互補助的なシステムの構築であったと。コンピューターが、目の前に座っている人間の感情の起伏を把握できれば、状況に応じた対処ができるようになるだろう。もちろん、嘘笑いと本当の笑いの区別はつかないかもしれないけど・・・それは人間にだってなかなか区別がつかない。そんな目的を追求する一環で、モナリザで遊んでみたわけ。
しかし、報道では、意図したわけではなくても、まるで彼女の気持ちを知ることが目的だったように見えてしまう。
■耳目を集める=大事なケンキュウ?!
とかく学問というのは、鍾乳洞のように、長い長い時間をかけて、一人の人間の人生では、点くらいにしか見えない何かを作り上げていく気長なものだ。それでも、学問の世界にニュース性を求めるとしたら、やはりキャッチーな部分に焦点が当たってしまう。それは、ニュースというものの性質上やむをえない。しかしそんな中で、ときに、ふと立ち止まって、伝えられた情報の、本来の目的が何であるかに思いを馳せてみると面白いかもしれない。
コメント[2], トラックバック[0]
登録日:2006年 02月 04日 19:46:30
コメント
祝 第1報
最初としては よくできているのでは?
と言っても何と比較をしたというわけではないけど。
望 後続!!
I,A, @ 2006年 02月 04日 19:51:56
>I,A, さん
ありがとうございます♪
最初、感情認識ソフトのことかと思いました・・・ら
ここ事のようですね。
次何書こうかなぁ・・・と思っているところです。
masako @ 2006年 02月 05日 11:42:09
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- 秋田麻早子
- ■プロフィール:
Art Historian たぶん美術史学者、ときどき考古学。
アメリカの僻地の大学・大学院では西洋美術史を専攻。
でも論文を書いたのはアケメネス朝ペルシャ。
・・・美術史という素材の調理方法の可能性を模索しすぎで
エントロピーの法則な日々。
美術史・考古学を軸に、幅広く文化史的なモノゴトとか
特に、アートや学問の世界の面白いとこをご紹介しちゃいましょう。
MA in Art History 2002, University of Texas at Austin
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