2006年 07月 05日
はかなさと、華やかさ
【ロンドン/英国 30日 AFP】オランダ人風景画家、ヤン・ファン・ハイスム(Jan Van Huysum、1682年~1749年)による絵画「Still Life of Fruit upon a Marble Ledge」が7月5日にオークションハウス、サザビーズ(Sotheby’s)ロンドンの巨匠コレクション(Old Master Paintings)で競売にかけられる。
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(c)AFP/SHAUN CURRY
オランダという国は、一般人レベルが絵画を楽しみはじめた、最初の国である。
なぜか?
16世紀の終わりにはスペインから独立し、共和国になっていた。
大航海時代をへて、世界中で貿易が盛んになった時代
最初に中流階級ができたからだ。
王族、貴族に代わって、有産市民がアートのパトロンになった。
たいそうな絵よりも、部屋に飾れるような絵が増えた。
静物画なども、そういう中で人気が出た。
■花の絵
このような花の絵も、17世紀、18世紀オランダ絵画の特徴。
今のわたしたちの目から見たら
「お花、まぁ、キレイねぇ」
としかウツラナイかもしれないが、ジツは、これは、はかなさがテーマ。
他にも、虫とか、骸骨などが、好んで描かれたモチーフです。
全て、生きるということの、はかなさをあらわしている
どちらかというと、それは暗い考えというよりも
生きるということのリアリティを表現している、という風に解釈されるのが通例。
らんちき騒ぎの貴族や王族に比べて、地に足が着いた市民感覚の現れなのかもしれませんね。
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登録日:2006年 07月 05日 15:44:36
- プロフィール
- 秋田麻早子
- ■プロフィール:
Art Historian たぶん美術史学者、ときどき考古学。
アメリカの僻地の大学・大学院では西洋美術史を専攻。
でも論文を書いたのはアケメネス朝ペルシャ。
・・・美術史という素材の調理方法の可能性を模索しすぎで
エントロピーの法則な日々。
美術史・考古学を軸に、幅広く文化史的なモノゴトとか
特に、アートや学問の世界の面白いとこをご紹介しちゃいましょう。
MA in Art History 2002, University of Texas at Austin
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