2006年 08月

大きな声では言えないことばかり

絵画の贋作が蔓延する現状 - ベトナム

【ハノイ/ベトナム 10日 AFP】ベトナムの現代絵画が世界中で評価されるようになってから約10年、美術評論家や画廊からは、蔓延する商業化や市場に溢れる贋作が若い芸術家たちの活動の脅威となっているとの声が上がってる。写真は3日、絵画販売店の作業場で画家、レータン・ソン(Le Thanh Son)の作品を模造する作業員。(c)AFP/HOANG DINH Nam

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贋作、贋物、ホンモノじゃない、という場合、パターンがある。

1.古今東西の作品を、そっくりそのまま、今、現代の作家が「イミテーション」として作る

これが、いわゆる贋作だよね。
皆が思うものだよね。
これって、職人芸。

大きな声じゃいえなくても、作ってた、という人の話を聞くこともある。
「ウラ板はずしたら、年代特定が難しくなるんだよ」なんて、ウラ話も聞いたりもする。

なんなら、贋作でもイイって人もいるみたいだし
贋作でも気付かないで、バカみたいなお金を払う人だっている。

それに・・・・美術館で飾ってあるものだって・・・・防犯上の理由から
フェイクをおいてあるケースも・・・・・

2.存在しえない、完全な創作としての贋物

たとえば、ピカソっぽいけど、ピカソは、んなもん作ってない!
みたいな作品ね。
どうやって偽モンだって判断できるよ?
ある意味ね、まだ分かってない贋物だって沢山あると思う・・・・


3.同時代の似たよな作品に、別の作家の名前をつける

ミケランジェロの同時代の人の作品を、ミケランジェロってことにしちゃう。
炭素同位体もびっくり。

これ、かなり、出回ってる。
しかも、専門家だって、どうにも見破れないケースがある。
はっきり言って、有名オークション会社からでも、ガンガンに出品されている。
残念なことに、そういうスキャンダルは後を絶たない。

単なるマチガイで、伝ミケランジェロ、なんてのもある。
私ですら、ボローニャ派ってレーベルされていた作品が
どう見たってジェノヴァ派だったので、そういう説明のレポートを書いたことがある。

ねぇ、結局、何を求めてる?
それにもよるよね。

金のための道具ですか?
それとも、単に、気に入った絵が欲しいのですか?

見分けがつかないほど精巧なら、この際なんだってイイんじゃないか・・・・

さてさて、価値感の問題は、個人レベルの問題ですから。

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登録日:2006年 08月 17日 19:25:00

やんごとなきご婦人の、その後の運命やいかに!?

古代エジプトのミイラの展示会開催 - エジプト

【カイロ/エジプト 7日 AFP】エジプト考古学博物館(Egyptian Museum)の新設されたミイラ展示室で「不死への旅立ち(Journey to Immortality)」と題された展示会が開催されている。この展示会の見所はエジプト新王朝時代の第20王朝、第21王朝の頃の王族や聖職者のミイラ11体。写真は6日、展示されたミイラに見入るファールーク・ホスニ文化相(Faruq Hosni、右)と考古最高評議会(Supreme Council of Antiquites)のザヒ・ハワス事務局長(Zahi Hawass、左)。(C)AFP

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考古学が盛んになり
さらに、古代言語が解読されるまで
西洋人は、古代中東に関する情報を
ほとんど聖書とギリシア人による記述のみに頼っていました。

■最古の死体愛好家?

なかでも、ヘロドトスの「歴史」は頻繁に引用されます。
内容の正確さは、今となっては
検証できることも限られていますが。

第2巻はエジプトに関するものですが
そこでは、ミイラの作り方等が述べられています。

その最後に
「高貴な人の夫人や、生前大変美しかった女性は
死んでから、相当日数が経ってからミイラにした」
と書いてあります。

理由は、ミイラ業者の中には、美しい死体を犯すものがいたとか。
実際に同業者に犯行の現場を押さえられたものもいた
ということです。

■あなたは、どこまで信じる?

本当だったかどうだか
確かめるすべもありませんが
ありそうな気がするのは・・・・私だけ?

仮りに「そんな事は起こりうべからざることだ」
という記述が見つかったところで
事の性質上、実際になかった、ということを証明するには
不十分です。

そしてまた、仮に、宗教的にどのような理由付けがされたとしても
そういう性癖の人は、常にアウトローなので
当時の世間の常識に当てはまるとも限らず。

ほら、今だって、やっぱり異常だと思われてるけど
そういう癖の方っていらっしゃるんですってね?
そういう商売も、あるんですってね?

コワイコワイ。

でもそれが、ニンゲン。

カテゴリー[ 歴史・考古学 ], コメント[0], トラックバック[114]
登録日:2006年 08月 10日 10:39:04

表現手段の変遷

展示会「Adventures with form in space」が開催される - オーストラリア

【ニューサウスウェールズ/オーストラリア 4日 AFP】シドニーのニュー・サウス・ウェールズ州立美術館(Art Gallery of New South Wales)で9日から、8人のオーストラリアのアーティスト達の作品を集めた展示会、「Adventures with form in space」が開催される。
≫続きを読む…
(c)AFP/Greg WOOD

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わー、ヘンなかんじー!

こういうアートとか言うものを見ると、「へぇ、これがアートねぇ」という感想をもつのでは?
何でもアリなの?!って思うかもしれない。
こういうアートは、インスタレーション、というジャンルになる。

19世紀頃までは、美術史の世界でも、美にはギリシャ美術に代表されるような、絶対美があり、それを基準にして、美or not 美、でアートは評価されていた。

そんなドイツ観念論的アート論も消え去り、今や、およそ人間が手を加えて作り出したものは、本人の意図すらどうでもよく、全てアートたりうる。

カテゴリーが多様化した。

■「アート」を表現するツール(方法)、メディアの変遷

芸術作品を作るぞ!と作者が考え、自覚して作られるようになったのかは
本当のところ、歴史のどの瞬間かはわからない。
純粋に芸術、だけでなく、政治的な意図や宗教的な目的も含まれ
芸術=芸術のための芸術、純粋アートの存在というのは、意外にごく最近の感覚ではないかと思われる。

また、宗教的であろうが、政治的であろうが、そのメッセージをアートから切り離す必要もない。アートとは、「メディア(伝達手段)」であり、作者にとっては「方法(ツール)」なわけだから。

例えば、紀元前数千年にも、エロティックな表現などが残っているが
ポルノグラフィなのか・・・・宗教的に重要な意味をもった「儀式」をあらわしているのか
議論の分かれるところでもあり、古代人にインタビューする機会もない・・・・

■むかし、むかしは・・・

先史時代(歴史が文章で記録に残る以前)の作品で、美術史の歴史で扱うようなブツの表現様式としては、以下のようなものがある:

土器
土偶
石像
石膏像
テラコッタ
ファイアンス(釉薬をかけたもの)
建造物(墓であったり、居住空間)

主に、生活に関係したものや、墓周りのものがどうしても多くなる。
これらの作品には、誰が作ったのか?という個人的な情報はない。

■いわゆる美術史のメイン

記録も残っていて、誰が作ったのか、作らせたのか、などの情報が分かっている作品の時代になると、このようなツールになる(もちろん作者がわからない場合もある):

絵画(フレスコ・テンペラ・油絵)
彫刻(石・ブロンズ)
建築

この3つが、メイン。
それ以外は、いわゆる「ポピュラー・アート」のジャンルで
ガラス器、ジュエリー、生活用品、等、比較的小さい規模の作品は
別枠で扱う。

■現代美術登場!

さて、20世紀以降。
油絵も描きつくした感がある。
彫刻も、彫りつくした感がある。

新しい、もっと新しい表現方法はないの?
芸術家たちは、常に新しいものを求める!

・写真
・民芸品
・パフォーマンスアート(なんでもあり、犬と生活するところをビデオで記録・・など)
・インスタレーション(まさに、写真の作品はこのジャンル)

写真はいわずもがな。
民芸品の類は、アートなんて誰も思っていなかったし、下手をしたら、作った本人も「え?芸術のカテゴリでいいんですか?」と思っていたが、アートに昇格!
この感覚の先駆者が千利休だったりする。フツーの生活用の茶碗を、「イイね」って言い始めたわけだ・・・・

パフォーマンスアートは、例えば、自分が整形手術をするところを撮影、とか、こう、表現の幅を生活だとか、行動で表現するという、非常に捨て身な方法で・・・その後、インターネットで自分の生活を延々流したりする表現のはしりではないか?!と思われる。

インスタレーションは、彫刻や絵画などのように、独立した作品、というより、むしろ
空間全体をプロデュースするような芸術表現。
「体感」できるのがポイントかな?
この表現は、例えば、ショップのディスプレイだったり、レストランなどの空間デザインと共通したもの。

■今では「ライフ」でも100年後には「アート」

このほか、20世紀には、総合アートが華やいだ。
もちろん、それ以前にも、オペラだとか、日本の歌舞伎なんかも、音楽や衣装、ダンスを盛り込んだ総合アートのメディアだった。

この子孫というのが・・・私が思うに・・・そしておそらくは100年後には
アートの歴史で語られるであろうものが・・・

・TV
・映画
・音楽(PVなど、ビジュアル表現を盛り込んだもの)
・高層ビル建築
・飛行機、電車、車などの輸送機関
・電化製品を含む生活用品

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登録日:2006年 08月 05日 07:17:16

我輩はらいおんである

ライオンの予防接種 - ドイツ

【ミュンスター/ドイツ 1日 AFP】6月12日にドイツ西部ミュンスター(Muenster)の動物園で生まれた3匹のライオンが1日、予防接種を受けた。写真はそのうちの1匹。名前はまだない。(c)AFP/SASCHA SCHUERMANN

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名前は・・まだない。


ゴメンなさい、アート、何も関係ないです。

スゴク可愛カッタカラ。


えぇ、そうだな、美意識とか、可愛いと思う価値基準のハナシでもしたらいいでしょうか?
こればっかりは、問答無用。

学問の世界に、ユニバーサルとデフュージョンという
「人間に普遍的」、ユングの言うアーキタイプ(集合無意識)
なのか
はてまた
「文化伝播」という、あくまで、接触により伝達されていく価値観なのか・・・
という二つの議論があります。

ライオンの赤ちゃんがカワイイと思うのは、どっちなんでしょうね?
備わった感覚?
それとも、学んだ感覚?

自分の価値感、どれだけ、生まれつきなのか
後天的な影響なのか・・・

そんな事を思わせる、可愛いライオンちゃんなのでした。

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登録日:2006年 08月 02日 02:07:41

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プロフィール
秋田麻早子
秋田麻早子
■プロフィール:
Art Historian たぶん美術史学者、ときどき考古学。
アメリカの僻地の大学・大学院では西洋美術史を専攻。
でも論文を書いたのはアケメネス朝ペルシャ。
・・・美術史という素材の調理方法の可能性を模索しすぎで
エントロピーの法則な日々。

美術史・考古学を軸に、幅広く文化史的なモノゴトとか
特に、アートや学問の世界の面白いとこをご紹介しちゃいましょう。

MA in Art History 2002, University of Texas at Austin
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