2006年 09月 12日

古代の世界の七不思議

新・世界七不思議を決めるプロジェクト進行中 - ギリシャ

【アテネ/ギリシャ 7日 AFP】21世紀に入り、新・世界七不思議(New 7 Wonders、略称:N7W)を選ぼうというプロジェクトが現在進行中である。
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(c)AFP/LOUISA GOULIAMAKI

AFPBB News


現代の七不思議に、いったい何が選ばれるのでしょう?!
不思議って、考えはじめたらキリがないほど、たくさんのものがある時代ですね。

ひとまず、ここでは、古代の七不思議について振り返ってみましょう。諸説ありますが、紀元前2世紀頃のビザンツのフィロンという人が選んだ七不思議が一般論のようです。私が詳しい分野の解説だけ長くなりますが・・・

■ギザのピラミッド
唯一現存する、七不思議。エジプト文明の中でも初期に属していて、紀元前2500年頃のものだ、ということを考えると改めて感慨深い建築物です。

■アレキサンドリアの灯台

これは古代のもので現存こそしていないが、かなり後代まで使用されつづけたものだ。
アレキサンダー大王が活躍した頃のもので、動物の糞が燃料に使われ、鏡を使って反射させることで灯台の役目を果たした。
さぞかし、臭い灯台だったのだろう・・・と想像してしまうが、乾燥していたら存外平気なのかもしれない。

しかし、アンモニアの語源の話を考えると・・・それは、アモン神の神殿で火を焚いていた、燃料はやはり動物の糞だ。木材の豊富でないエジプトのことだ。訪れた外国人が尋ねる「これは何のにおいだ!」神官が答える「アモンのにおいです・・・」これが、アンモニアの語源になった。ということは、わりとエジプト人は臭いのが平気だったのかもしれない。

■ロードス島のヘリオス像、オリンピアのゼウス像、エフェソスのアルテミス神殿に関しては、特に変わったことを知りません(笑)たぶん、ネットで調べて出てくる程度のことしか、ここに書くことができそうもありません。

■ハリカルナッソスのマウソロスの霊廟

このマウソロスの霊廟が有名になりすぎて、霊廟=mausoleumというように、彼の名前は霊廟をあらわす一般名詞になりました。もちろん、今でも英語圏では墓場の霊廟をmausolemと呼びます。

■バビロンの空中庭園

これが今回、どうしても説明したかったポイント。この空中庭園、実在したかどうかさえも定かには分からないんですよ。一応、バビロニアのネブカドネザル2世がバビロンに建設した、ということになってます。が!バビロニアのネブカドネザルの碑文の何を見ても、空中庭園に関する記述など見つからないのです。

専門家の間では、むしろアッシリアのセナセリブ王がニネヴェに建設した庭園のことではないか?とする説が支持されています。たしかに、彼の碑文には「特別な水路を作ったり、たくさんの木を植えた」などと、庭園に関する記述が見られます。また大事なことですが、聖書やギリシャ側の資料では、バビロニアとアッシリアをしょっちゅう間違えていたりするのです。この二つの国に関する細かい情報が、ごちゃまぜになっていた可能性は大。ワタシもいまだに、このあたりは頭が混乱するので、間違えても仕方ないな・・・と思うほど。セナセリブに関しては、レリーフなどが残っていて、空中庭園か?と思わせるようなものがあるのです。

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登録日:2006年 09月 12日 04:27:17

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プロフィール
秋田麻早子
秋田麻早子
■プロフィール:
Art Historian たぶん美術史学者、ときどき考古学。
アメリカの僻地の大学・大学院では西洋美術史を専攻。
でも論文を書いたのはアケメネス朝ペルシャ。
・・・美術史という素材の調理方法の可能性を模索しすぎで
エントロピーの法則な日々。

美術史・考古学を軸に、幅広く文化史的なモノゴトとか
特に、アートや学問の世界の面白いとこをご紹介しちゃいましょう。

MA in Art History 2002, University of Texas at Austin
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