2007年 06月 18日

キクかキカナイかは・・・

【動画】7メートルのパピルス、ルーブル美術館で公開中

【6月13日 AFP】パリのルーブル(Louvre)美術館では、考古学的にも非常に価値の高いパピルスが展示されている。このパピルスは長さ7メートルの巻物となっており、古代エジプト時代の医療技術に関する解説や知識が象形文字(ヒエログリフ)で記されている。長さとその内容から、史上2番目に価値の高いパピルスとも言われている。(c)AFP

AFPBB News


イギリスの現代アーティスト、ダミアン・ハーストと、日本の現代美術家の村上隆とを続けてアップしようとしていたら・・・この動画!

これは、ご紹介しないといけません。

■古代エジプトの医学書?

NEWSを見ていただいたら分かりますが、少なくとも3000年前の
古代エジプトのパピルスに書かれた医学文書がルーブル美術館で公開中!

パピルスというのは、エジプトに生えてる植物で、それを薄く削いで
重ねて乾かすと、ガビガビだけど一応紙みたいになってるものです。

その上に書かれているのは、映像で見る限り、ヒエログリフ(聖刻文字)というより
それの簡略化されたデモティックだと思います。
草書体みたいなもので、紙に書く時は、こちらのほうが便利そうでしょう?

■史上2番目の価値!

街で二番目にうまい店・・・みたいなキャッチフレーズですね。

医学に関するパピルス文書は、他にも実は沢山みつかっています。
エドウィン・スミス古典とかエバース古典なども紀元前1500年頃に書かれたもので
(内容そのものが出来たのはもっと古くて、現存する写本がこれ、ということです。)
なかなか貴重なものがあるんです。

名前の由来は・・・大体、発見した人とかの名前がついています。
発見・・・というより、誰かがどっかから拾ってきて(多分、というか盗掘)骨董屋にあるのを、見つけて購入、というケースが多いでしょう。

ちなみに、エバースは20メートルあります。

■何がかいてあるのか?

主に・・・漢方薬の処方みたいなものだと思ってください。

制汗剤にはミョウバンとか、かなり年頃な女子高生に喜ばれそうな処方もあります。
もちろん、バイアグラ的な処方もあります、効くかどうかは知りませんが。
(ちょうど、近々出る予定の私の本にもコレを詳細に紹介しています)

美白には石膏、というのも、色からの連想で安易だな、と思ったりしますが
実は中国の漢方薬でも石膏は熱を下げるとか(白くて冷たい感じからの連想)、古代の薬はそういう連想ゲームが元になっていたりするんです。

さかまつ毛には、ハエの糞と土を混ぜて生え際に塗り、抜け、とエバースにありますが、効くんでしょうか、ぜったい無理な気がするんだけど、古代エジプト人は試していたんでしょうか・・・

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登録日:2007年 06月 18日 21:56:55

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プロフィール
秋田麻早子
秋田麻早子
■プロフィール:
Art Historian たぶん美術史学者、ときどき考古学。
アメリカの僻地の大学・大学院では西洋美術史を専攻。
でも論文を書いたのはアケメネス朝ペルシャ。
・・・美術史という素材の調理方法の可能性を模索しすぎで
エントロピーの法則な日々。

美術史・考古学を軸に、幅広く文化史的なモノゴトとか
特に、アートや学問の世界の面白いとこをご紹介しちゃいましょう。

MA in Art History 2002, University of Texas at Austin
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