2007年 08月 14日

美術史ってなんだ?

【動画】捜査担当者が語る「発見」 ピカソ作品盗難

【8月9日 AFP】パブロ・ピカソ(Pablo Picasso)の作品をピカソの孫娘の自宅から盗み出し、7日に逮捕された3人組は、作品を市場の価格よりはるかに低い額で売却しようとしていたことがわかった。仏警察当局が8日に発表した。捜査チームは7日朝、パリの高級住宅地16区で、3人組が買い手と取引を進めるべく準備しているところを逮捕したという。買い手もまた窃盗犯であるという。(c)AFP

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有名すぎる作品を狙うのは、絶対に素人の犯行といわれます。そして、大抵の場合、ちゃんと「ルート」をもっている人たちに狙われて、怖い目に遭うというハナシ。

ル・モンド紙のアート関連のジャーナリストさんたちが、この手の事件の裏ハナシをまとめている本なんかもあるんですよ。

とゆことで、今回は美術史って何?っていうのを少し。

■美術史のおシゴト

美術史って、キレイで美しいものを扱うジャンルと思われてしまうかもしれないけど、それは「美」って単語にひきずられてるかも。むしろ、歴史学が文献などの文字資料を中心に歴史を解釈するのに対して、美術史は物質文化全体を扱って歴史・社会を解釈する、と思ったほうが正確。

もちろん、扱う時代によっても、やっていることはかなり違ったりするんですけどね。

■事件にたとえると・・・

私は歴史に関するガクモンを、事件の推理だと考えたら面白いと思うんです。
(9月に出る予定の拙著にもこのことを詳しく書いてます☆)

そう、歴史って、過去に対する、解釈・推理なんです。客観的に動かない事実、というわけではないんですね。

たとえば、考古学とか民俗学なんかのフィールドワーク、現場作業はいわば事件の「現場検証」。歴史学、文献学なんかの文字資料に頼る研究は「目撃者証言」を検証するようなもの。

そして・・・現場検証で集めた物的証拠を鑑識に回すのが「科学分析」だったり。

■美術史の職分は?

美術史はこの鑑識の一部みたいなもんです。

たとえば、犯人の遺留品のTシャツがあったとする。どういうデザインで、どういう層に人気のブランドで、とか、そういう調査をしたりするのが美術史家の役目。

出てきた土器のデザインだとか、クオリティとか、同時代のほかの土器との比較をしたりとか。それで分かることと、証言とを照らし合わせたりして、総合的に解釈をしていくんです。

また、美術史がやっていることは、現代でいうマーケティングリサーチなんかともかぶる、といわれています。

ある時代の、ある社会の人が「何をかっこいいと思っていたか」とか「何をキレイだと思っていたか」とか、について考える。

アートっていうのは、大体、生存に直接関係ない物質文化、ってことになりがち(これに限定されるわけではありません)なので、だからこそ、特定の文化の特質というか特有の性格が浮き彫りになったりするんです。


あまりいい例えじゃないですけど・・・犯人の部屋で特定のアニメのDVDとフィギュアが沢山出てきたら、彼の価値感だとか美意識だとか志向とかが見えてくるようなものです。ざっくばらんに言って、美術史はそういうことを勉強するガクモンなんです。

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登録日:2007年 08月 14日 17:00:31

現代アートとしての広告

【特集:PIAGET】コントラストを秘めた融合「ピエール&ジル」

【7月24日 東京 上間常正】ピエールとジル(Pierre&Gilles)は、フランスのユニークな2人組み創作ユニット、同時に私生活でも仲のよいパートナーだ。
≫続きを読む…

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書いた原稿が、全部飛んでしまいました。
スゴクショック!

アルフォンス・ミュシャについて書いたんですが・・・
確認ボタンとともに、ナゼだか消えました・・・

アルフォンス・ミュシャって人気ですよね?


ちょっと立ち直ったら書き直します(笑)

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登録日:2007年 08月 14日 16:47:51

マリリンなケイト

ロンドンで「ウォーホルVSバンクシー」展開催

【ロンドン 10日 AFP】ロンドン市内のポロック・ファインアート(Pollock Fine Art)で8月10日から9月1日まで企画展「ウォーホルVSバンクシー(Warhol vs Banksy)」が開かれる。会場内には、米ポップアーティストのアンディー・ウォーホル(Andy Warhol)作のマリリン・モンロー(Marilyn Monroe)の肖像や、英グラフィティ・アーティストのバンクシー作のケイト・モス(Kate Moss)の肖像など40点あまりが展示されている。(c)AFP

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なんか見たことある・・・けどちょっと違う。

それが、このパロディ作品。

■有名税?

モノマネ芸人に真似をされるのって、有名な人だけ。
じゃなきゃ、何を真似しているのか分からないから。
同じように、似顔絵を描かれたりするのも、顔が認識されている人だけ。
ネタにされるのも、有名税みたいなもん。

この作品は、アンディ・ウォーホルの有名なマリリン・モンローを描いたシルクスクリーンを元ネタにして、現代のマリリン・・とすると少しスレッカラシ過ぎるが強烈なファッションアイコンであるケイト・モスを使ってパロっているの。

ケイトにはホクロがなかったと思うから、それは付け足したのかな。

■アンディ・ウォーホルといえば・・・

アンディ・ウォーホルの場合、作品がいかに世間に認知されているかっていうことが
こういう展覧会で分かりますね。
元ネタを皆が知っているから「パロってる」と分かるわけです。

じゃぁ、ナニを見て、人はアンディ・ウォーホルっぽい、とするのでしょう。
だって、彼の作品なんて、工房製みたいなもんで、彼が直接手で触れて作っているというわけでもなく。
ただ、ナニかしら皆が「ウォーホルだ」と認識するポイントがあるわけです。

1.顔のアップに変な色

有名人の顔のどアップに、本来の人間の色じゃない色を平面的に載せる、これでもうウォーホルっぽい。
そう、白黒写真に単純に色をつけたみたいな、しかも間違えて。
ほら、あなたにも簡単に作れそう。

2.描かれているのは誰でも知っている人・モノ

よく知っているはずの人の顔に、ヘンな色が付いてるから「アレ?」と思って気を引くわけです。

要するに、そういう感じで認識してるんですね。


他にも作品の特徴を、最大公約数的に、こうやって見ていくと
特定の作家・画家の画風とか作風がつかめてきて、見分けがつくようになってきます。
実は、こういう作業をさらに精度を上げていくことが「鑑定」という作業なんですね。

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登録日:2007年 08月 14日 16:18:12

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プロフィール
秋田麻早子
■プロフィール:
アメリカはテキサスで西洋美術史を専攻。現在、博士課程で美術史・考古学なんかを面白がるコミュニケーションを鋭意研究中。
著書に『掘れ掘れ読本』(バジリコ 2007)。笑いのとれる考古学入門書を目指したもの。
連絡先:
mana_mana_chan@hotmail.com
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