2007年 08月 24日
死んだら上に行くのか、下に行くのか
【ムンバイ/インド 2日 AFP】ムンバイ(Mumbai)のDhun Bariaさん(65)が同市内のゾロアスター教徒の家2000軒に送付した冊子が激しい論争を引き起こしている。
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(c)AFP
鳥葬という習慣は、日本人から見ると、びっくりするような埋葬?!法ですね。
■ナゼ鳥に食わせる?
衛生的だから、という理由がよく挙げられますが
火葬の習慣がある私達には「どうして焼かないの?どうして鳥?」と感じてしまいます。
■鳥葬と火葬
古代ペルシャにゾロアスター教というのがありまして(成立年代については論争中、紀元前6世紀頃と考える人も、紀元前1000年頃と考える人も)
鳥葬の習慣があるんですね(一般人が必ずやっていたかどうか分かりませんが、僧たちは確かに行っていたようです)。
このペルシャという地域ですが、インドの文化と非常に似ています。
どちらもインド=ヨーロッパ語族で、コーカサス地方から移動しながら途中で分化したと考えられます。
インドのヴェディック文化の流れでは火葬が生まれ、ペルシャのゾロアスター文化は鳥葬。
どちらも、土葬とは逆の発想ですよね。
■死んだら上?下?
大体むかしの文化での死者のイメージって薄暗い土の下の世界に行くもの、って感じだったそうです。日本なんかもそうですよね?黄泉の国。メソポタミアなんかもそうだけど。だから、まぁ、埋めちゃえ!ってなるんでしょうね。
エジプトはどうかというと・・・再生といいますが、それもダイブン時間が経っていつか、みたいなイメージみたいです。死んだ瞬間に、バーという魂は翼が生えていて、天に昇っていく、と考えられていたそう。
少し考えないといけないのが・・・大昔、空を自由に飛べるのは鳥だけでした。
飛行機なんてない時代。
死者の魂が天に昇っていきますように、と願うなら、鳥に託すという発想もまんざら残酷なものではないのです。確かに、火葬の方も、煙とともに天に立ち上っていくイメージと繋がりますよね。
■リユウを問う
こういうチガイの原因について、本当に正確なことなんてわかるわけがありません。
一つには、鳥への憧れ。一つには、ゾロアスター教は火を神聖視していたので、火で死体を焼くなんて、滅相もない!という発想があったからかもしれません。
ちなみに、ゾロアスター教はいまではインドのごく一部の信者しかのこっていないそうです。それがこの記事なんですね。
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登録日:2007年 08月 24日 11:21:52
- プロフィール
- 秋田麻早子
- ■プロフィール:
Art Historian たぶん美術史学者、ときどき考古学。
アメリカの僻地の大学・大学院では西洋美術史を専攻。
でも論文を書いたのはアケメネス朝ペルシャ。
・・・美術史という素材の調理方法の可能性を模索しすぎで
エントロピーの法則な日々。
美術史・考古学を軸に、幅広く文化史的なモノゴトとか
特に、アートや学問の世界の面白いとこをご紹介しちゃいましょう。
MA in Art History 2002, University of Texas at Austin
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