2007年 11月 29日
うん、たぶん
【11月26日 AFP】仏東部ストラスブール(Strasbourg)では26日まで、ヨーロッパ現代美術フェア「St-art」が開かれている。作品の半数が、ほかのヨーロッパ諸国から出品された。(c)AFP
アートなの?という疑問が湧いてしまうのは
きっと、アートってすごい技術を駆使した、多少高尚なものだろうという
漠然とした思いがあるから・・・かもしれないですね。
これは、自由って何?とか、人間とは?という問いかけと似ていて
本来アートというのは、時代や地域や年齢だとかによって
まったく違う定義を持っているものです。
民芸品はアートなのか?などという問いにも、柳宗悦のような人が「美しい!」と評価する運動をすれば、アートの枠の中で語られ始めます。それまで単なる日用品だとか道具だと思われていたものが、です。
同様に、縄文時代の土器などを「芸術だ!」と岡本太郎氏のような、現代で芸術家として功績を残している人が評価する運動をすれば、やはり美術の教科書に載るようになります。
これは、必ずしも権威ある人が認めたらアートだ、という事でもないんです。
誰が見ても美しいなぁ、すごいなぁ、感動するなぁ、と誰が評価しなくても、皆がいつの間にか認めてしまうようなアートもあるでしょう。日本だったら、京都や奈良のお寺や、そこに収められている彫刻などは、大抵の人にとって宗教的に大事だと思うのに加えて「芸術だなぁ」と感じるでしょう。
そして、また別のところでは、大金持ちの人が芸術家の人に発注して、自分のためのオリジナルなアートを作ってもらうこともあるでしょう。そういうのもアートと呼ばれます。
アートって何だろう?というとき、現代においては、特に一つの決まった答えはないといっていいかもしれません。
アートはメディアかもしれません、アートはコミュニケーション・ツールかもしれません、アートは純粋に美を追求するものかもしれません、アートは人の心に訴えるためにあるのかもしれません、いろんな枠があって、もう一つの括りにするのは、ちょっと難しいかもしれませんね!かえって、混乱してしまうかも。
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登録日:2007年 11月 29日 00:01:51
- プロフィール
- 秋田麻早子
- ■プロフィール:
アメリカはテキサスで西洋美術史を専攻。現在、博士課程で美術史・考古学なんかを面白がるコミュニケーションを鋭意研究中。
著書に『掘れ掘れ読本』(バジリコ 2007)。笑いのとれる考古学入門書を目指したもの。
連絡先:
mana_mana_chan@hotmail.com
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