2008年 07月
秘め事は秘め事で・・・
【7月10日 AFP】ポンペイ(Pompeii)とともに紀元79年のベズビオ(Vesuvius)火山大噴火で滅んだ古代ローマ都市ヘルクラネウム(Herculaneum)の遺跡に9日、当時の街の様子を体験できる3D博物館「Virtual Archaeological Museum(仮想遺跡博物館)」がオープンした。
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(c)AFP
ヴェスヴィオス火山の噴火で、紀元一世紀のローマが
まさにフローズンされたように残された結果
お堅い連中が情報を作為したら
残らなかったかもしれない情報がたんまり残りました。
売春宿。
明治村の村長?に就任した小沢昭一さんが言ってました
「遊郭がないのがおかしい」
確かに、明治時代だの大正だのの古きよき建物を残すとしたら
遊郭を無視はできないはずです。
キレイ事しか言わないのだったら、歴史も民俗学もクソ食らえになってしまいます。
一面からしか光が当たらなかったら
分からなくなることが沢山あります。
人だって、口下手だけど心優しい人が、無口でしかめっつらだった、という情報だけ残されたんじゃ、とてもじゃないけど、その人の人となりを掘り返すことは難しいように、社会にも光も闇も、饒舌な部分も、寡黙な面もあるはずです。
そういう意味で、風俗(色も含めて)関係というのは、とかく隠蔽されがち。
江戸時代の文化にしたって、文献ではいろいろありますが、遊郭跡の発掘なんて、聞いたことがありません(寡聞にして!)建物の保存だとかも、いろんな意味で難しいようです。大阪かどこかでは今では鍋なんか出す店になってるところもあるようですが、基本的に、衰退しながら、消えていくもの。でも、これが、江戸時代のどっかの街が突然、火山の噴火でスパーンと残されていたら?
ふんどし一丁で逃げ出す野郎や、張り見世で格子に手を突っ込んだ旦那なんかが、そのまんま残ってたかもしれないわけです。
ただし。そういう秘め事は、いつの世にも、秘め事のままで置いておくのも、一面、良いところもあるとは思うんですね。なんでも開けっぴろげじゃぁ、それはそれで、時代の空気の再現はままなりません。そのサジ加減が、学問の妙というか、こうなってくると数奇の妙かもしれません。
そういう生々しい歴史の一部分が残っているポンペイやヘラクラネウム。
3Gでもその生々しい感じが再現できてるといいな!
歴史がちょっと身近に楽しく感じられるでしょう?
ちなみに・・・ヴェスヴィオス山の噴火当時、ローマ皇帝はヴェスパシウス。
以前にも書いたかしら・・・よく学生さんがテストでは
「ヴェスパシウスが噴火したとき」と皇帝を噴火させてしまうことがあるんですが、あんまりかわいそうで点数をあげたくなるものなんです。
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登録日:2008年 07月 28日 03:06:39
- プロフィール
- 秋田麻早子
- ■プロフィール:
アメリカはテキサスで西洋美術史を専攻。現在、博士課程で美術史・考古学なんかを面白がるコミュニケーションを鋭意研究中。
著書に『掘れ掘れ読本』(バジリコ 2007)。笑いのとれる考古学入門書を目指したもの。
連絡先:
mana_mana_chan@hotmail.com
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