2008年 12月 23日
ジャパニーズ装飾美術
【12月12日 AFP】日本の最先端デザインの「感性」を世界に伝えるプロダクトデザイン展示会が、12日から仏パリ( Paris)の装飾美術館(Decorative Arts Museum)で開催される。
≫続きを読む…
(c)AFP/Claire Rosemberg
日本人の誇るべき特質というべきか、なんというか、独特の精神文化として、謙譲と慎ましさが挙げられるのではないかと思います。どんな物事も、裏と表があるように、この精神が美徳になる場合と・・・過剰な卑下につながる場合もあるんじゃないかと感じています。
日本のデザインは大昔っから素晴らしい!ずっと素晴らしいんだから、胸はってどーんと、外国の方々どうぞご覧になって♪という気持ちで良いと思えます。このニュースで紹介されているような、こういう場がどんどん増えるといいですよね。
屏風絵だって(スクリーンと英語では言うそうです)、陶磁器だって、蒔絵だって(ヨーロッパでは乾燥するから保存が大変ですが)、織物だってなんだって、とにかく素敵なものが沢山あるんですよ~!よ~!
外国の人が日本のことを分かるだろうか、どうだろうか、認められないんじゃないだろうか、ヨーロッパにはもっとセンスいいものがあるんじゃないだろうか、明治以降、日本人はずっと控えめな心でいました。でも、そろそろ、自信をもって過剰な謙譲は控えるのも対外的に好ましく映るのではないでしょうか?
日本の芸術というのは、いくつか特色があるのですが
・遊び心
・装飾性
・平面性
の3つがよく語られます。(日本美術の入門書なんかをご覧になったら、こういう風に説明されている事が多いと思います)
どうでしょう?まさに、デザインですよね。
ニュースでは、日本のプロダクトはコストなどで評価されているとなっていますが、本来の日本の美意識は、どんな平面でも飾るということを楽しんできた豊かなものなんですよね。
日本の美術の平面性については、要因はよく分からないとされてます。装飾性については、これは『飾る』という単語が元々は『かざす』という、頭にカンザシを挿すところから来ているようで、民俗学者などの解釈によると、神様を喜ばせることにつながるような精神の伝統だろうというようなことも言われていますね。
だから生まれる遊び心なのかもしれません。
気付いた方もいらっしゃるかもしれませんが、今、世界で評価されている日本のアニメ・漫画ですが、実は日本の芸術の3つの特徴を全部備えています。なるほど、日本の芸術の大きな潮流の中にあるもので、自然に世界に流れて出ていって受け入れられたものなんですね。
考えてみたら、浮世絵だって宣伝したわけでもなく、包み紙のような新聞紙のような扱いでヨーロッパに流出して現地で自然と愛されるようになり、いわば逆輸入で日本でも評価されるようになったわけです(モチロン、それだけじゃないですが)。
歴史は繰り返す。
いずれにせよ、日本の芸術的感性というのは相当な洗練を見せているのだと思います。
まだまだ大丈夫!
カテゴリー[ アート ], コメント[0], トラックバック[0]
登録日:2008年 12月 23日 19:57:47
- プロフィール
- 秋田麻早子
- ■プロフィール:
アメリカはテキサスで西洋美術史を専攻。現在、博士課程で美術史・考古学なんかを面白がるコミュニケーションを鋭意研究中。
著書に『掘れ掘れ読本』(バジリコ 2007)。笑いのとれる考古学入門書を目指したもの。
連絡先:
mana_mana_chan@hotmail.com
- 最近のエントリー
- [02/13] 作品を所有すること
- [06/16] 市場価値と美的価値~16億円もする絵~ウォーホルの場合
- [06/15] アートをめぐる10の誤解
- [03/04] 一つの問題に、一つの答え?
- [02/17] 黄色い絵の具
- [08/10] これが文字なのです
- [06/21] 質と量
- [06/18] 記録技術の先祖がえり:iPhoneは古代メソポタミアの粘土版みたいなもんか?
- [06/16] 三位一体:父と子と聖霊・・・聖霊って?!
- [06/14] 月と六ペンスとゴーギャン
- カテゴリー
- 歴史・考古学 [30]
- カルチャー [14]
- アート [37]
- 月別アーカイブ
- 2012年 02月 [1]
- 2011年 06月 [2]
- 2011年 03月 [1]
- 2011年 02月 [1]
- 2010年 08月 [1]
- 2010年 06月 [4]
- 2010年 05月 [3]
- 2010年 04月 [1]
- 2010年 03月 [1]
- 2009年 10月 [3]
- 2009年 08月 [2]
- 2009年 06月 [1]
- 2009年 05月 [2]
- 2009年 04月 [4]
- 2009年 03月 [1]
- 2009年 02月 [1]
- 2009年 01月 [1]
- 2008年 12月 [1]
- 2008年 11月 [2]
- 2008年 10月 [3]
- 2008年 09月 [1]
- 2008年 07月 [1]
- 2008年 06月 [1]
- 2008年 01月 [2]
- 2007年 11月 [1]
- 2007年 10月 [2]
- 2007年 09月 [3]
- 2007年 08月 [5]
- 2007年 07月 [4]
- 2007年 06月 [4]
- 2007年 05月 [4]
- 2007年 04月 [3]
- 2007年 03月 [4]
- 2007年 02月 [4]
- 2007年 01月 [2]
- 2006年 12月 [5]
- 2006年 11月 [4]
- 2006年 10月 [5]
- 2006年 09月 [4]
- 2006年 08月 [4]
- 2006年 07月 [6]
- 2006年 06月 [3]
- 2006年 05月 [4]
- 2006年 04月 [4]
- 2006年 03月 [5]
- 2006年 02月 [4]
- 検索