2010年 03月 10日

アートを美味しく味わう方法


アートを見るときには、作者の意図を見抜かないといけないのでは?

そのような強迫観念のような、ある種、多くの人が大前提として捉えているような見方があるのではないでしょうか。

大丈夫です、そうでもないです!
というのも、最近では見た人がその人なりに自由に連想をして気軽に楽しんで欲しい、という作品も多いからです。
ルノワールみたいに、見た人が心地いいなぁと思う絵を描きたい、と言うような作家の作品なら、「あぁ、綺麗な色やなぁ~」くらいでOKだと思います。

■徹底的に勉強するか?それとも無視するか?

確かに、作者の意図を知るという楽しみも勿論あるのですが
それが行き過ぎて、大人の意図を読み取ろうとびくびくする子供のように、卑屈な気持ちにならなくてもいいのでは?と思うこともあります。

それから、自由に、自分なりに、楽しく、勝手に、見るというのも勿論いいと思います。しかし、この世には、ちったぁ、意味を考えたり背景を知ったほうが良いんじゃないか、という作品があるのも事実です。

じゃあ、どうしたらいいの?一つに考えを絞りなさいよ!と言われるかもしれませんが、つまり、言ってみたら、絵やアートに対峙する、というのは「ちょっと無口な初対面の人に出会う」ようなものです。

■初対面の人とどう接しますか?
人相手には一つの万能なストラテジーなど望むべくもないように
いろんな時代の、いろんな人が作った、いろんなもの(アートって一括りに呼ばれてるけど)に、一つの枠組みなどありっこないわけです。ですから、初対面の人とであったときに、あなたが取るような姿勢でもって「あ、外国の方だな」とか「あ、このタイプの人は付き合いがあるけど、大体こうかな」なんて感じでやりくりしてるように、アートも楽しんだらいいんじゃないかと思います。

大して含蓄ないな、という意見みたいですが、実際のところ、そういうことを気にかけないために、アートに構えすぎたり、あんまり自由すぎて却って面白い背景情報を無視しちゃう、というもったいない味わい方をしてる場面にでくわすこともしばしば。(例をあげるとキリがないですが、そういうのをまた挙げていきたいです)

新鮮な鯛の刺身だけどから揚げにして、ソースかけて、なんか野菜とか肉とかと混ぜて食べました、って聞いたら、あ、もったいないな、って思いますよね?そんな感じです・・・

こういうペットボトルのアート、と聞くと、大抵の人は環境問題系をイメージするんじゃないでしょうか?それで動物を表現する、っていう、トロピカルな感じ・・・あ、ペットボトルの原料って石油だな、石油ってそういえば、古代のシダ植物とかなんだよな、とかそういう妄想を楽しんでみてください。原材料安そうだな、とか。あ、チェコのアーティストってそいえばあんまりイメージわかないな、そうか、とか。どんな疑問も馬鹿らしくありません。なんでだろ?そういうプチ疑問を心の中で遊ばせるのもアートの楽しみです。そういうことをちょっと調べたりすると、なおさら興味がましてきますよー!

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登録日:2010年 03月 10日 17:09:39

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プロフィール
秋田麻早子
■プロフィール:
アメリカはテキサスで西洋美術史を専攻。現在、博士課程で美術史・考古学なんかを面白がるコミュニケーションを鋭意研究中。
著書に『掘れ掘れ読本』(バジリコ 2007)。笑いのとれる考古学入門書を目指したもの。
連絡先:
mana_mana_chan@hotmail.com
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