恐怖の天然スープのハナシ

ゲッティ美術館、古代ローマの石棺入手 初の一般公開へ

【6月7日 AFP】米ロサンゼルス(Los Angeles)のJ. ポール・ゲッティ美術館(J. Paul Getty Museum)は5日、大宴会の様子が描かれた3世紀の古代ローマ(Rome)時代のサルコファガス(石棺)を入手したと発表した。
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(c)AFP

AFPBB News


とってもとってもご無沙汰していました!!!
戻ってきました、定期的に更新できるといいな・・・・
こんなに放置し続けたのに、読んでくださってる方がいるみたいで。
自分でも開いたのは、本当に久しぶりでした(笑)

では、久しぶりに見たAFP通信のニュース。
ポール・ゲッティがローマ時代の石棺を!

ローマ時代の石棺自体は・・・まぁ、よくあるものかもしれません。
具体的な写真等がないので、よく分かりませんが、石棺についての
私が聞いたスゴイ話。

■「スープ!スープ!」

当時、私はローマ皇帝の墓についてのセミナーにいました。
担当している教授は、ローマ皇帝の墓のコスモロジー(宇宙観)についての博士論文でイェールを出た美人先生。

当然ながら、普通の人に比べたら、石棺を見る機会は圧倒的に頻繁。
そりゃもう、頻繁。
その頃、新しく見つかった石棺があり、それのオープニングに立ち会ったそう。

「すべての石棺がそうってわけじゃないんだけど、密閉度が高かったのね・・・
2000年くらい経ってるのよ。

だけどね、中身がね、スープなのよ、スープ!」

液状化していたそうです・・・・。

あぁ、考古学とか古代美術、ロマンとかいうけど、墓関連なんだもの
そういう事もあるわね。
呪いとか、そういうのより、直接やべ、気持ち悪いかも、無理かも、と思ったネタでした。

■デュオニソスのお祭り

棺おけのモチーフとして、デュオニソスは定番の一つ。
いろいろと考えられますが、デュオニソスは神様の中でも、あの世とこの世を行ったり来たりした数少ない神様の1人なんですね。いくら神様でも、あの世とこの世を自由に行き来することはできません。

そういう意味で、死の世界に繋がりがあるんですね。

そして、デュオニソスのお祭り、というのはいわゆる「無礼講」楽しくてしょうがない、メチャメチャなものだったといわれてますが、どうだったんでしょうね?是非参加したいものです。私がイメージしているのは、今の六本木・西麻布の夜みたいな感じでしょうか・・・

それから、デュオニソスのブドウとかブドウ酒とかっていう「図像モチーフ」は、かなりキリスト教美術にも取り入れられてますね。キリストそのものを描く際にも、こういうギリシャの神様の絵柄って使われてます。

ヤングなキリストは、デュオニソスやアポロン的。全能の神としてのキリスト像となると、今度はゼウスっぽくなるんですね。異教の図像の伝統というのは、脈々と受け継がれているんです。元の意味は忘れ去られても。そういうことって、現代にもあるんじゃないでしょうか?探してみると面白いかも。

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登録日:2008年 06月 08日 02:52:21

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プロフィール
秋田麻早子
秋田麻早子
■プロフィール:
Art Historian たぶん美術史学者、ときどき考古学。
アメリカの僻地の大学・大学院では西洋美術史を専攻。
でも論文を書いたのはアケメネス朝ペルシャ。
・・・美術史という素材の調理方法の可能性を模索しすぎで
エントロピーの法則な日々。

美術史・考古学を軸に、幅広く文化史的なモノゴトとか
特に、アートや学問の世界の面白いとこをご紹介しちゃいましょう。

MA in Art History 2002, University of Texas at Austin
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