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はだかまつり②

キューピッドは「わいせつ」? 表紙に使用した書籍が出版禁止に

【7月20日 AFP】香港の検閲当局が、ローマ神話に登場するキューピッド(Cupid)の絵柄が印刷された書籍の表紙を「わいせつ」と判断し、出版禁止を決定。だが再検討の結果、決定を取り消した。同書は国内のブックフェアに出展されていた。(c)AFP/Samantha Sin

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下記の裸祭りのポスターと連動して・・・私が思い出した中国で出版禁止になった本の表紙絵がコレ。

味わい深い対比に感じられるのは私だけでしょうか?

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登録日:2008年 01月 20日 05:28:53

はだかまつり

岩手伝統の裸祭りポスター 「きわどい」とJR東日本が拒否

【1月9日 AFP】千年の歴史がある「裸祭り」の伝統が、時代の変化の壁に阻まれた。
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(c)AFP

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お久しぶりです。
ながらく更新してませんでした、すみません!
諸事情により・・・こちらに手をつけていませんでしたが
ちょくちょく更新したいと思います。

先月、朝日新聞のインタビューを受けたのですが
そのとき、驚いたことにこのブログを褒めていただきました。

こういう、ニュースと連動させた?!コラムのようなものが
もっとあってもよいのかなぁと思った次第です。
だって、ニュースだけだと、毎日洪水みたいに流れてきて
どういう風につかみとったらいいか分からないですもんね。

流しそうめんに、大量のうどんやソバまで放り込まれたら
皆手当たり次第につかんで、何を食べてるのか分からなくなりそうです。


さて、このポスター。
この際、これがセクハラかどうかが、相当恣意的でもあるし個人差があることは
誰もが思うことでしょう。

私が面白いなぁと思ったのは・・・数ヶ月ほど前でしたでしょうか。
中国で、とある本の表紙の絵がワイセツだといって禁止されたことです。
表紙の絵は、18世紀末のフランソワ・ジェラールの描いた愛のキューピッドが恋人のプシュケの額にキスしているもの。
たしかに、彼らは裸体ですし・・・プシュケの衣装はスケスケ。
だけど、現代の西洋文明の人(日本人も含め)の多くが「美しい」でスルーしてきたような絵です。

善悪の問題でも、是非の問題として論じるつもりもなく
「あぁ、そういうことが問題になるんだ」という事実そのものを、心にとどめておこうと思った事件でした。

そういえば、19世紀イギリス、ヴィクトリア朝時代は、ワイセツに対して非常に厳格で・・・その、脚(leg)という単語がいやらしい連想をするから、四肢(limb)という単語を使ったとかいう話を聞いたことがありますが・・・かえって、意識しちゃってイヤらしい気分になりますが。ヴィクトリア朝時代なら、上の2つはどちらもNGだったろうなぁと思った次第です。



ちなみに、上記の3つの事柄に、相互関係はありません。
単なる私の連想です。

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登録日:2008年 01月 20日 05:13:55

ナンノタメニ

今の子供がうらやましい? 学校の授業にゲーム機活用の動きが活発化

【9月21日 AFP】子供を勉強から遠ざける最大の理由として親から敵視されてきたコンピュータゲーム機を、学校の授業で活用する動きが全国で活発化しているという。
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(c)AFP

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勉強。

なんのためにするの?

子供から聞かれたらどう答えるべきだろう。
自分が子供のときにも同じ問いを、深く考えることもなく投げかけていたような気がします。

この問いは「なんのために生きるの?」「人はどうして生まれてくるの?」「人生って何?」「どうして恋をするの?」みたいな問いと同じジャンル。

答えを得ることが目的ではなくて、問いかけて、考えて、もがいていく過程そのものに何か意義があるのじゃないかと思える問いです。

勉強をする、という行為は、一般的には教科書を読んだり、先生に教わったりすること、となっています。だけど、本当にそんなものでしょうか?よく「勉強になった」という言い回しがありますが、これは授業や講演だけで使われるものではありません。人生勉強などという表現もあります。

例えば、私が今まで生きてきた時間の半分くらいは費やしてしまった美術の歴史とかだって、教科書だけで勉強できるものじゃありません。まして、先生からおそわるものでもありません。自分の五感や、悲しいことや、楽しいことや、辛いことや、嬉しいことや、そんな経験を全部ひっくるめて、キレイだとか美しいだとか大事だとか、そんなものに思いを馳せることができるわけです。

一問一答だったり、四角四面なモンダイのための勉強だったり、そういう味気ないものは人が生きていく意味を考えるのに役にたつとは思えません。子供が無意味で無味乾燥だと感じても、それは素直で、とても安心できる感想かもしれません。

でも、本当に自分の人生に向き合って勉強していくというのは、自分の人生ってナンだろう、どう生きるべきだろう、と真剣に悩みながら学び生きていくのは、とっても大変なことで。苦しいことで。大人にとっても、避けたいことだから、子供にもなかなか伝えられないような。「じゃぁ、オマエはどうなんだ」と小さい子供に言われたら、恥じるところが多い大人の方が多いかもしれません。でもそれが現実。それも現実。その上で、学ぶこと、勉強することは、自分の人生に華を添え、彩りを与え、意義を見つけるための手段だというのを伝えていけたらいいですね。

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登録日:2007年 09月 28日 00:57:02

トルコ風呂

【動画】蒸し暑い夏こそ? トルコ伝統の公衆浴場「ハマム」

【8月30日 AFP】イスタンブール(Istanbul)の蒸し暑い屋外、しかし蒸気に満ちた浴場は、マッサージ、垢すり、そしてトルコ伝統の公衆浴場「ハマム(hammam)」を求める汗だくの観光客を魅了し続けている。長い間、人々にとってストレス解消、解毒の役割を果たしてきたこの浴場は、温泉施設の起源ともされている。最も有名な「ハマム」の一つチェベルリタシュ(Cemberlitas)からレポートする。(c)AFP

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トルコ風呂、という単語を、深読みされずに使える時代になりました。

日本人にとってお風呂というと、ざぶんと湯船に浸かる、あのお風呂。

でも、どこの国でも同じというわけではなく。

中東の方では、蒸し風呂を楽しむようです。

■私が入ったトルコ風呂

中東に行ったとき、やっぱり、試さないと・・・と思い。
友人レイチェルとお風呂に。

まず・・・蒸し風呂。
石で出来た風呂場で気持ちよくサウナを楽しむ感じ。
そう、この写真のようなところ。

次。

オッサン登場。
オッサン、歯が相当抜け落ちていて、腰に申し訳程度の布を巻いていますが、明らかにはみ出しています。

彼は変質者ではなく、これから私の体を洗ってくれるのです。
これくらいずば抜けてオッサンだと、逆に恥ずかしくないです。
彼もまったく女性に興味なさそうです。

いいんです、カッコいい人だったら困ります。

なんかタワシ?みたいなのでごしごしと洗ってくれるのですが
まぁ、貴婦人の気分になってみれば、どってことありません。
水をざっぱんざっぱんかけられて、はい仕上がり。

体を拭いてもらって、バスローブを着て、甘い紅茶を頂きながら涼みました。


■ローマの風呂もそういえば・・・

確か、ローマの風呂も同じようなもんで、蒸し風呂みたいな感じ。
公共浴場を作るときは、一番日当たりがいい部屋をサウナ室にしていたそうです。
もちろん、技術を駆使して、床から暖める装置なども。

一番涼しい場所に水風呂を用意していたそうです。

風呂桶にどっぷり浸かれるのって、もしかして水?!が豊富だから?!とか
そういうことが関係あるのか、ないのか、あまり分かりませんが。


実は、下の方にアルフォンス・ミュシャに関することを書いたのですが、ナゼだか消えてしまいました。ショックのあまり、今のところショックだけを述べています↓

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登録日:2007年 08月 31日 23:47:13

死んだら上に行くのか、下に行くのか

ゾロアスター教の鳥葬、ハゲワシ減少で危機 - インド

【ムンバイ/インド 2日 AFP】ムンバイ(Mumbai)のDhun Bariaさん(65)が同市内のゾロアスター教徒の家2000軒に送付した冊子が激しい論争を引き起こしている。
≫続きを読む…
(c)AFP

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鳥葬という習慣は、日本人から見ると、びっくりするような埋葬?!法ですね。

■ナゼ鳥に食わせる?

衛生的だから、という理由がよく挙げられますが
火葬の習慣がある私達には「どうして焼かないの?どうして鳥?」と感じてしまいます。


■鳥葬と火葬

古代ペルシャにゾロアスター教というのがありまして(成立年代については論争中、紀元前6世紀頃と考える人も、紀元前1000年頃と考える人も)
鳥葬の習慣があるんですね(一般人が必ずやっていたかどうか分かりませんが、僧たちは確かに行っていたようです)。
このペルシャという地域ですが、インドの文化と非常に似ています。
どちらもインド=ヨーロッパ語族で、コーカサス地方から移動しながら途中で分化したと考えられます。
インドのヴェディック文化の流れでは火葬が生まれ、ペルシャのゾロアスター文化は鳥葬。
どちらも、土葬とは逆の発想ですよね。

■死んだら上?下?

大体むかしの文化での死者のイメージって薄暗い土の下の世界に行くもの、って感じだったそうです。日本なんかもそうですよね?黄泉の国。メソポタミアなんかもそうだけど。だから、まぁ、埋めちゃえ!ってなるんでしょうね。

エジプトはどうかというと・・・再生といいますが、それもダイブン時間が経っていつか、みたいなイメージみたいです。死んだ瞬間に、バーという魂は翼が生えていて、天に昇っていく、と考えられていたそう。

少し考えないといけないのが・・・大昔、空を自由に飛べるのは鳥だけでした。
飛行機なんてない時代。
死者の魂が天に昇っていきますように、と願うなら、鳥に託すという発想もまんざら残酷なものではないのです。確かに、火葬の方も、煙とともに天に立ち上っていくイメージと繋がりますよね。

■リユウを問う

こういうチガイの原因について、本当に正確なことなんてわかるわけがありません。
一つには、鳥への憧れ。一つには、ゾロアスター教は火を神聖視していたので、火で死体を焼くなんて、滅相もない!という発想があったからかもしれません。

ちなみに、ゾロアスター教はいまではインドのごく一部の信者しかのこっていないそうです。それがこの記事なんですね。

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登録日:2007年 08月 24日 11:21:52

「悪魔の詩」から日本に出来るコト

「悪魔の詩」の著者の首に2000万円の報奨金

【6月22日 AFP】小説「悪魔の詩(The Satanic Verses)」の著者のサルマン・ラシュディ(Salman Rushdie)氏への英爵位授与の決定を受け、パキスタンのイスラマバード(Islamabad)の商業者協会は21日、同氏の首をはねた者に対し1000万ルピー(約2060万円)の報奨金を与えると発表した。(c)AFP

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最近、ちょっとおしゃべりをしたイラク人の考古学者が「ぼく、宗教なんて持ってないよ」と笑いながら言ってました。

中東=過激な宗教、のイメージと、現実はズイブン違います。日本だって宗教活動に熱心な人と、宗教に敬意を払いつつ自分はそこまでファナティックじゃない人がいるように。

このラシュディに関する事件は、20年近く前のことなので、もう記憶にない人の方が多いかもしれないけど。

サルマン・ラシュディの本は、日本人の読者にとっては、こんな過激な事件に繋がったほどに、内容は過激ではありません。読んでみたら、きっと「何がそんなに問題なの?」と思うくらいでしょう。

各国で、翻訳した人までが事件に巻き込まれましたが、すべてが必ずしも過激なイスラム教徒によるものでもなく、どさくさ紛れの”便乗”もあったようです。それも、あまり語られないことでしょう。

■イラン革命

イラン革命(1979年)というのは、それまで王制で、比較的西洋寄りの改革を当時進めていたイランが、ホメイニという強力な宗教的指導者のもと保守的なイスラム教を軸にした国作りにしよう!と大きく軌道修正したものでした。

というのは、一応の流れを簡単に説明する表現。

実際にはですね、王政時代(パフレヴィー)の近代化政策で、大土地所有制に基づいたイスラム勢力(宗教勢力ですね)と結びついた勢力(地主、マーレキという)の権限を小さくしてしまった。それに対する反動で、イスラム勢力が動いたんですね。

地主のマーレキ(オムデマーレキ、ホルデ・マーレキ)と実際に耕作をするライーヤト達の間にたつキャドホダーという地位の人たちがいて、国王派はここと結びついた。

このイラン・イスラム革命は、欧米の目から見ると、時代を逆行するような革命ですが・・・果たしてイランの人にとって、そのまま欧米化するのが必ずしも良かったかどうかさえも、それはまだ判断できないのじゃないかと思います。

■上澄みがかわっただけ

マルキシズム的解釈とかだと、貧しい気の毒な農民たちを救うために、イスラム勢力が出てきた・・・と思うかもしれませんが。違うんです、国王(新欧米派)VS地主層(+宗教勢力)の権力争いです。

当時イランの農村に実際に住み込んで研究をされていた大野盛雄先生も書かれていますが「宗教界が厳しい立場におかれている農民のために、何の発言もしていない」という状況でした。

要するに、支配層が交代しただけで、土地を所有しない耕作権をもつだけの農民たちにとって、もしかしたら前以上に厳しい状況になった人も・・・いたかもしれません。そして、マーレキとキャドホダーがそれぞれ反対勢力になったのですから、それまでに作られていた農民同士の横のつながりというものが、一旦分断されてしまって、かえって貧しい層がよりいっそう途方にくれる事態にすらなったといえます。

でも・・・もし仮にね、そのまま欧米化しようとしたら、もしかしたら、それはそれで、イランの土着の文化との軋轢を生んで、別の形で混乱が起きていた可能性だってあったんじゃないでしょうか。

■日本以外の国の近代化・・・

地球全体を、資本主義国がリードするという時代で、イランという国が近代化する過程の物語でしょう。でも、それは、とっても難しいみたいで、いい方法を探し続けているようにも見えます。自分たちとは相容れないことが多い欧米に対する強い反発があるだけに、ますます難しくなるようです。

東京大学のイスラム学の権威、山内教授もおっしゃっていますが、日本だけが自国の文化を犠牲にせずに資本主義を導入するのに成功した国。だといえるんじゃないでしょうか。日本らしさを捨てずに、かつ、欧米諸国に負けない経済力を、欧米の土俵で成し遂げたわけです。

中東各国は、日本のモデルケースから何か学べないだろうか?というスタンスを持ち始めているようです。もう、中東の知識人は、冷戦時代のような「被害者」意識を脱却しつつあり、諦めモードから「何か自分たち独自の近代化の方法はないだろうか?欧米ともうまくやりつつ」という方向に向かっているようです。


日本人も、楽しい楽しいの毎日だけじゃなくて「どうして、日本はうまくやれたのだろう?」とか、逆に「日本はここまで欧米におもねる必要はないんじゃないだろうか?」など、歴史という時間軸、地球上という空間軸、両面において、成功の理由を謙虚に冷静に考えて、他の地域に還元していくという形での援助・交流を模索できたらステキだと思いますね。

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登録日:2007年 06月 23日 19:20:32

「私が見たシリア」と「あなたが思うシリア」

画像

~シリア、イラク国境近くの遺跡へ行く途中のカフェ~
9.11のあった年の5月のこと・・・この頃は、そうは言っても平穏な雰囲気だった・・・

■シリア関連のニューズ画像のスライドショー■
「ファースト・レディの顔~シリア・アラブ共和国~」
リンク先の画面の写真をクリックするとスライド・ショーが見られるよ♪


中東地域というのは、イメージ先行で実体があまり知られていません。イスラム?紛争地域?それくらいは誰でも分かる。でも、例えばよく耳にする『イスラム原理主義』という単語が、アメリカ人がキリスト教の用語から付けた『俗称』であり、そんな組織も単語もイスラム圏には存在しない、ということを知っている人となると圧倒的に少なくなるでしょう。

そんな中東の中でもマイナーといえるシリア・アラブ共和国とヨルダン・ハシミテ王国をあえて選んで、2回にわたって見ていきたいと思います。どちらの国も、日本で言うと奈良や京都にたとえられるような、世界でも最古の部類に属する洗練された文化を持っているという点に注目です。

■シリア・アラブ共和国って?

シリア・アラブ共和国という名前は、日本人にとってまったく馴染みもなく、そもそもアフリカなのか南米なのかも想像がつかないくらいでしょう。実は、中東。しかも、何かと物騒な話題のイスラエル、イラク、レバノン、ヨルダンと隣接している国なんです。

そもそも身近にシリアのものなんてない!って思うでしょう?
たとえば、最近ならバス・グッズなどの売り場に行くと、四角いオリーブ石けんを売っていますね。よく見ると、シリア第二の都市アレッポ産なんです。

・食べ物
他にも、日本人の心をくすぐりそうなものは沢山あります。食事は地中海系で、かなり美味しい!ギリシャで食べるような、ブドウの葉でクスクスを包んだものとか、ナスをグリルしてペースト状にし、ゴマと混ぜたババガヌーシュは香ばしくて私のお気に入りです。シシカバブは当然ながら、串焼き感覚で日本人の味覚にもバッチリ合います。スウィーツは、ピスタチオを使った小さいパイのようなものがおススメです。

・観光
実は石油が出ないシリアにとっては、観光収入は大事!
そして、イタリアやギリシャと比べても、遜色のないスゴイ観光地スポットがたくさんあるので、後ほど2大巨頭のダマスカスとパルミラについて詳しく紹介しましょう。

・お土産
女性にとっては、石鹸もそうですが、シリアの国花は黒バラで、バラのジャム(本当に美味しい!)やローズ・ウォーターなども心をくすぐるアイテムです。そもそも、ブルガリアのダマスク・ローズが有名ですが、それもシリアの首都ダマスカスが語源なんです。また金が安いので、アクセサリー好きが買い物するにもうれしい場所ですね。

■シリアの政治情勢

そんな気楽な話ばかりして、実際、政治的に緊張が走っている場所だろう、と思うでしょう?モチロン、日本よりは政治的緊張にさらされているといえます。内政面では、2000年に就任したアサド大統領(父親の死去にともない、政権委譲)の独裁政権ということになっていますが、どうやら権力の委譲は完全ではないようで・・・国際派だった父親の時代に日陰の身だった保守派が台頭しているようです。たとえば、今の駐在日本大使は前大蔵大臣・・・どうやら国際派の人たちが苦しい立場にあるのが現状の模様。大統領自身はロンドン大学の医学部出身、夫人もロンドン生まれ。

世界的に見ると、やはり国際派が台頭してくれるほうが、安心ではありますね、当然ながら外国との関係を大事にしようとしますから。それに対して、保旧派は対外的にはタカ派であり、昨今のシリアの危険な雰囲気はそのために醸し出されているともいえます。最近任命されたシャラ副大統領が父親の時代の国際派なので、少し変わるかもしれないと言われています。

テロリストたちはいないのか?!と心配される向きもあるでしょう。イラクと国境を接しているのだから、入国してきてテロを働いたりしないのか?!と思うかもしれません。幸か不幸か、このような独裁政権のもとでは、危険分子は早い段階で摘みとられます。ですから、ある意味、テロリストは彼らに対しても穏健な態度の比較的「政治的に平和」な国・・西ヨーロッパやアメリカ・・での活動のほうが活発だったりする皮肉な面があります。

■「危ないんじゃないの?」

9.11のテロ直前、指導教官とぐるっと一周、そして来年はじめには分布調査にちょこっと参加させていただく予定。怖くないの?危険じゃないの?外務省の海外安全ホームページによると(2006年12月11日現在)イラクとの国境付近「渡航の延期をお勧めします」、上記以外の地域「十分注意してください」。

十分注意が必要なようです・・・。

う~ん、でも、どこもかしこもテロの危険に満ちていて、住民が常に生命の危険にさらされて過ごしているのか、というと・・・疑問です。

■「伝えられる危険」と「現実の危険」との間の歪み

日本にいると、どうしても理解できないのが、他国の危険の度合い。私はアメリカのテキサス州オースティンに7年半住んでいました。街の35号線の東半分は渡航延期を勧める必要があるほど、年中24時間危険(いつ撃たれるか分からないほど)なので普通まともな人は近づきませんが、北西部は日本の田舎町くらい安全。しかし、本やニュースで「オースティンが危険」などと伝えられたことがあるでしょうか?

これは必ずしもシリアが完全に安全という意味ではありませんが、ニュースなどで想像するようなのとも違うんです。これは、私が一緒に仕事をしている人が、来週シリアに行くので、状況報告を追ってアップデートしたいと思います。実際のところ、国境付近以外は、問題なく安全です。(財布丸出しで路上で寝ていても平気、という意味でもありません)

■首都ダマスクス(旧市街地は世界遺産指定)

現在シリアと呼ばれる地域そのものは、先史時代からの遺跡も豊富で、バビロニア王国(紀元前2000年紀)を作った人々ももとはシリア地域出身と言われています。

首都ダマスクスは、ヨーロッパでこれほどの文化遺産を持った場所を探せば、ローマしか見あたらないほどに、歴史のミルフィーユのような場所。
ウィキペディアの「ダマスカス」より

私の中でシリアとは、危険と言われていた時期でも「中世そのままの、おとぎ話の世界」。夜になれば、町中のモスクのミナレットが緑に光って、エメラルドだらけの万華鏡を見ているみたい。そこに歌うようなお経が聞こえてきて・・・もう、アラビアンナイトの世界!

・ウマイヤ朝(661年―750年 日本の奈良時代くらい)
イスラム最初の王朝「ウマイヤ朝」の首都であり、世界最古のモスク、モザイクに彩られたウマイヤ・モスクがあります。そこは歴史的遺物ではなくて、今でも敬虔なモスリムが通い、祈り、交流する場所なんです。絨毯をしきつめた、広々としたゆったりした空間に入ると、モスリムでなくても落ち着いた気分になれました。ここには、洗礼者ヨハネの首塚もあります。

ウマイヤ・モスクを中心にスーク(市場)があり、石畳の細い通りの両脇にはスパイスを売る店の香り、ロバに荷物をひかせる少年、有名なアイスクリーム屋さんの前では行列も!「お腹を壊すかもしれない」とシリア人に止められましたが・・・。とにかく、すべてがまるで中世の躍動感を伝えるようで、エキゾティックでドキドキさせてくれます。

・アイユーブ朝(1169年-1250年 日本の鎌倉時代くらい)
ダマスカスは、十字軍撃退の英雄サラディンのアイユーブ朝の首都でもありました。サラディンの廟は今での多くの人が観光に訪れています。
ウィキペディア「古代都市ダマスカス」より

ダマスカスは、ほかの中東の都市と比べても比較的西洋化が進んでいないので、いい意味で昔の町並みがきれいに残されています。歴史的な町並みの中に、欧米のファスト・フード店などが姿を見せるような無粋なことは起きていません。

デモが起きたり、政治的に過激な情景ばかりがメディアに出ていますが、同時にこの街はこんな中世そのままの顔も保っているのが面白いところです。私はダマスカスにはアメリカ人たちと一緒に行ったのですが、全員「こんなにキレイな場所とは想像もしていなかった」と驚いていました。さすがに私も、今ならアメリカ人と一緒に行く勇気はありませんが・・・

■服装について

・スカーフ
イスラム圏では女性は絶対にスカーフで頭を隠さないといけない?と思うかもしれませんが、シリアの場合は外国人は平気です。また、イスラム教徒の女性でも非イスラム教徒ばかりの場所では、スカーフをしていないこともよくあります。ちなみに、駐日シリア大使夫人はしていませんでした。いわゆる上流階級の人たちは西洋化されていて、自国の外ではほとんどスカーフをしないようです。シリアを含む多くのイスラム圏の国で、外国人や非イスラム教徒はスカーフをしていません。もちろん、したかったらしてもいいんですよ。でも、スカーフをしている理由だの、していない理由などを聞いたりするのは、宗教上の理由などもあるので、避けたほうがいいでしょう。

男性のするカフィーヤというスカーフですが、夏の暑い時期、砂漠ではアレがとても役立ちます。ちなみに、赤と白のチェックはシリア人やヨルダン人などが使用するので、テレビで見かけたら「あの地域だな」とアタリをつけてください。

・女性と男性の服装
シリア人の道行く人は、男性は普通に西洋風。いわゆるカフィーヤをしている人は基本的には見かけません。女性もスカーフをかるく巻いている以外は、普通に西洋っぽい。実は、何より驚いたのが、男性が友達同士で腕を組んで歩いている姿。びっくりしました。あちらでは自然なようです・・・

観光で訪れる女性は、ミニスカートなどは絶対に避けた方がいいでしょう。「うわぁ、やっぱり中東って難しい」って思うかもしれませんが、そんなの、昭和初期の日本人だってミニスカートなんて履かなかったんですから、中東の人の感覚がヘンなわけでもないでしょう。今だって、葬式とかにヘソ出しする人は非常識だと思われる感覚に近い、本来はたしなみの延長じゃないかと思われます。あと、満員電車に乗るときはミニスカートは危険、というのも似ているかもしれません。

・モスクでは
モスクに入る際には、男性でも短パンはNGです。何も女性にだけ、保守的な服装を強いるわけでもないんですよ。「じゃぁ、モスクに入れないや」というご心配は無用!観光客には身体を覆う薄いコートを貸してくれるんです。

■シルクロードの薔薇、オアシス都市パルミラ(世界遺産)

一応紹介したいのが、最大の観光地でもあり、シリアの目玉でもあるパルミラ。
世界遺産にも登録されています。ローマ時代の遺跡で、女王ゼノビアが君臨していた小国です。
こんな場所がシリアには沢山あるんです・・・万が一、シリアが戦争に巻き込まれたりしたら、どれだけの人類の遺産が危険にさらされるだろう、と考えると夜も眠れません。

■シリア人気質

気質は・・・中東といってもいろいろあって、堅い印象のイラク人に比べると地中海気質?時間はわりとゆっくり、日本人からするとちょっとノンビリすぎるようにも思われるほど・・・これは、トルコ人やペルシャ人ともまた違った独特の価値感。

石畳の小道を歩いていると、日向ぼっこ中のおじいさんにお茶でも飲んでいくか?と言われて甘い美味しいミントティをご馳走になったこともあります。なんだか、ほのぼのしていました。

また意外にも、シリア人は陽気でダンスが上手♪しかも、ラテンっぽく腰をセクシーにくねらせる系のダンスが上手なんです。パルミラで現地の男性2人に誘われてダンスに行きましたが、あんまりにも上手でびっくりしました。

そういうのも、あまり知られてませんよね?

過激な場面ばかりの向こうにいる、穏健な普通の人々の平穏な日常、想像するのも難しく、知ることもないものです。そんな無関心や知識不足が、やりきれない暴力の連鎖に、間接的に影響を与えているのではないか?と思えてならない日々です。

私が書いていることが全てではないでしょう。そして同じようにニュースが全てでもありません。物事や事実がプリズムのような立体だとしたら、それをいろんな角度から見ることで、より「ありのまま」を知る手掛かりになることと思います。その、視点のひとつになればと願い、これらの国に対して、ほんの少しでも、偏見が減り身近に感じられるようになるといいと思っています。


■シリア関連のニューズ画像のスライドショー■
「ファースト・レディの顔~シリア・アラブ共和国~」

追って、私がシリアで撮ってきた写真もアップしますね!!
お楽しみに。

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登録日:2006年 12月 18日 01:08:06

見えているようで、見えないアメリカ

状況を物語るサウスセントラル地区のペインティング - 米国

【ロサンゼルス/米国 1日 AFP】ペインティングがサウスセントラルと呼ばれる、サウスロサンゼルス地区の壁に描かれている。
≫続きを読む…
(c)AFP/HECTOR MATA

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私、そういえば、ときどき忘れるけど、ロングビーチに一年近く住んでいたことがあるんです。その後、テキサスに行ってしまいましたが。

■ロングビーチ

その名もズバリ、長いビーチが続く。
大学生活のしょっぱなが、南カリフォルニアで、ビーチの近くで
週末はサンタ・モニカをドライブ、なんて楽しいライフ送ってました。
スノッブでしょ?

ロングビーチってLAのはずれで、でもLAカウンティあたりで、みたいな微妙な地域。
とにかく、ヒスパニックが多い。
移民なのか、不法滞在なのか、ちょっと分かりませんが・・・

ロングビーチのダウンタウンなんて、英語が通じない。
買い物したって、レジの人がもう、英語が出来ない。
とにかく「なんとなく、ヤバそう」な空気がもりだくさん。

当時、10代で汚い格好の私や友達なら、ある意味「なじむ」からモンダイないですが
今だったら、バッグ盗まれそう・・・

■危険それとも?

もちろん、LAだからってどこでも危険というわけでもなく。
かといって、安全というわけでもなく。
難しいのが、どういう地域で、自分がどういう種類の人間として見られるか
ということ。

金持ちのアジア人に見えてしまうなら、当然、ビンボー地域は危険だし
ビンボーそうに見えるなら、金持ちエリアでは怪訝な目で見られるだろうし。
そういう感覚って、どうも日本にいたときには分かりにくかった。

もっと言えば、アジア系の中でも「アメリカ生まれ」「移民」ではものすごい軋轢があることも知った。アメリカ生まれの中国人はABCだし、彼らはアメリカ人だと思っている。でも中国人の移民の人たちとの間に交流はゼロ。いやぁ、むしろABCは中国人の留学生だの、フツーに働いてるけど中国生まれで帰化した人たちとは会話すらしない。

なんていうか、馬鹿にしてる感じ。

同じことが、ヒスパニックにもいえるらしい。
何代も前にアメリカ人になっている南米系の人は、最近出稼ぎに来てるヒスパニックたちに何も「同じグループ」という意識がないそうです。むしろ、うっとうしい、自分たちのイメージが汚れる、みたいな、そういう同属だけに、余計憎たらしい、みたいな意識も。

アメリカの人種問題が、一筋縄でいかないのは、そういうところにもあるんです。

白人同士にだってね、似たようなのがある。
白人で低所得層なんてホワイト・トラッシュ。
人種差別を表だって激しく行うのは、実はこの層です。
白人でありながら、負け組。
これは自分たちの能力や努力が足りなかったことを痛感する立場ですよね。
人間は、いつの時代もどの世界も、自分よりも下の立場の人間を求めるんですね。
貧すれば鈍する、だなと思いました。

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登録日:2006年 12月 11日 22:34:10

イラクはどこへ向かうのか?

イラク軍駐屯地に自動車爆弾が突入 - イラク

【モスル/イラク 18日 AFP】バクダッド(Baghdad)から北370キロのモスル(Mosul)のイラク軍駐屯地に、自爆テロ犯が爆弾を積んだ自動車で突入した。イラク軍当局によると、この爆発でイラク兵7人が負傷した。写真は18日、攻撃に使用された車両を調べるイラク兵。(c)AFP/MUJAHED MOHAMMED

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フセインが立派な指導者とも思いません。

ですが、イラク人がほかの国の人々と比べて問題がある人たちなのか?
答えは否。

■プライドと政治の思惑と

イラク人と何十年も付き合いがある人たちは、口々に言います。
イラク人は、約束を守り、非常にいい意味でプライドが高いため
気高い行動をとる。

そういった気風が、今のような屈辱的な状況では裏目に出てしまうのでは?と。
そう、イラン人やパレスチナ人たちなら、もう少し、えー加減さ、みたいなのがあって
ここまでにはならなかったのかも。

モチロン、旧イギリス植民地は、行政組織そのものが、ガチガチなところがあって
遊びがないぶん、緊張の糸が切れたときの崩れ方が激しいとも。

何かの文書をコピーするときは、必ず2部づつとり
一部は「何をコピーしたのか」という記録用に保存されていた
というハナシも聞いた。

旧フランス植民地は、もっと抜け穴が多く、表向きの数字には表れない
さまざまな物資が「バザールの商人」たちによって動いていることも事実。

でも、イラク商人、なんて聞いたことがない。
イラクは、そういう遊びの抜け穴がないほど、実直で生真面目で、気高いところがある。

■人類最古の文明を築いた人々

なんだかんだいって、最古の文明を支えた人たち。
もちろん、フセインのようなリーダーはそういう過去を「利用」する。
過去の栄光を、いわゆる七光り的に使うわけ。

偉大なネブカドネザル2世に自分をなぞらえたポスター。
バビロンの観光地化、などなど。

どうしても私には、古代バビロニアの歴史や文学を見ていて
この地に生きた人が、ファナティックで狂信的で話が通じない人には思えません。
本当に人間のココロの機微に通じた
人類普遍の哲学をもった
寛容な文明を作り上げ繁栄させてきた人々なんです。

■利用される「ココロのよりどころ」

つくづく、宗教の対立・・・というか、石油がらみの利害の対立でしょうけど本当は・・・
政治や経済の思惑を通すために、宗教的信念が利用されるとき
折り合いがつかない醜い争いを生んで、利用した人にも跳ね返ってくるような
そういう構造が生まれているんでしょうね。

歴史や宗教を道具のように利用して、政治的思惑を押し通すのは
一見お手軽ですが、天に向かって唾を吐くような行為なのだと
痛感させられる、そんなイラク情勢です。

イスラム教徒の中の若い人たちが、そういう目的のために煽動され
利用されることがないように支援していくことも(簡単に言えば、自爆テロなどを信仰の方法だと教え込まれたりしないように、伝えていくこと)も、日本のような国に求められる役割でしょう。

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登録日:2006年 11月 18日 22:18:55

イランと日本

<イラン核問題>次期国連事務総長、「ウラン濃縮活動を停止すべき」 - ロシア

【モスクワ/ロシア 2日 AFP】ロシアの報道各社によると、同国を訪問中の次期国連事務総長、潘基文(パン・キムン、Ban Ki-Moon)韓国外交通商相は1日、イランは「ウラン濃縮活動を停止して、6か国が提示した包括案を受け入れるべきだ」と述べた。ウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領との会談後、報道陣に語ったもの。写真はモスクワで1日、報道陣の質問に答える潘外交通商相。隣はセルゲイ・ラブロフ(Sergei Lavrov)外相。(c)AFP/MAXIM MARMUR

AFPBB News


画像

話題のイランにある、ブルー・モスク。
イランは、中東の中でも最も色彩が華やかで艶のある文化をもった国です。

■憂鬱なニュース

テレビやニュースで中東のことが伝えられるたび、紛争やテロなど、味気ない映像ばかりが並ぶ。とてもじゃないけど、好きになれそうもない、そんな情報ばかり。

私はといえば、中東には美しい建築、美術、歴史、伝統、文化、が最初に頭に浮かぶ。イスラム教だって、歴史的に見れば三大宗教の中では最も「寛容の精神」を持った宗教だ。

昨日、東大教授の山内昌之氏が言われてました。ウマル・ハイヤーム(イスラムのすばらしい詩人)の詩にある
”ミフラーブも、教会も、数珠も十字架も信仰のしるし”
共存精神、それはイスラムの中で大きく、主流だったはずです。

どうして、こんなことになってしまったんだろう・・・考えると
悲しくなるのと、やりきれなくて、目を背けたくなることも多いです。

■イランは他人ごとか?

日本人にとって、イランが他人事くらいに思っているでしょう。
とんでもない話です。

日本の石油は、90%中東に依存しています。
そのうち15%はイランなのです。

どういうことか分かりますか?
イランが、石油を売らない、といったら、日本人は、来月くらいから
相当困る、ということです。
ほかのどこの国が、そんな量の石油をすぐに売ってくれるでしょう!!
アメリカだって無理です。

日本にとって、人道的な問題以前に、エネルギー問題としてイランは大事な国なんです。

■イランと核

イランが核実験をするんじゃないか、と世界はおそれています。北朝鮮と同じこと・・・NPT(核不拡散条約)に加盟して核の平和利用をする、そして核燃料を十分ためてから、脱退→核実験、という流れですね。

核が広まっては困るのは、どうしてか?西欧諸国は核を持ってるじゃないか!といいます。そうです、「国レベルで保持しているなら」まだマシなんです、交渉が可能ですから!でも、核が「国ではない、個人、あるいは組織」など、国連が交渉する手段を持たないところに広がるのが怖いのです。

毎日、核によるテロにおびえて過ごせますか?

国が所持している場合は、まだ、制裁等でコントロールが可能なのです。国連の介入もできるのです。でもイランや北朝鮮なら、「核をそういう組織に売る」可能性もあるのです。

世界はイランに制裁処置をとる方向で足並みをそろえています。日本もそれに乗るのが当然なのですが・・・

■日本の厳しい立場

日本だって当然制裁するべきだろう、と思うでしょう。北朝鮮の制裁問題があって、他国の協力が必要な日本人にとっては、イランだけ知らんぷりは出来ません。

しかし、日本はイランから石油を売ってもらいたいのです。

イランは、それを熟知しています。

アザデガンという油田開発を日本が行っていましたが、制裁をするなら、ストップする、とイランは言っているのです。

さあ、どうする日本?

■これから、どうしていくの?

せっかく日本は比較的中立です。
イスラム勢力によるテロの被害にもあっていないし、アラブも日本に対しては、なかなか高い評価をしています。

その中立の立場をうまく使って、和平をもたらす存在となれたら・・・と思います。それは、仲良く楽しく、ではなく、戦略的にロジカルに行われないと意味がありません。

日本は非西洋国でありながら、独自の路線で西洋の民主主義をうまく取り入れて、平和で豊かな国を作りました。(たとえどんなに問題が多くても、今のイラクの状況に比べたらはるかにマシなのです。)そういうノウハウを、ある程度は応用できると考えられています。

そんな提言も行われているし、小泉前首相なども積極的に提案を聞いていたそうです。また、安部さんも聞いているそうです。

ただ、そういう地道な努力や、いい話は、メディアで報道されていないだけです(笑)

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登録日:2006年 11月 08日 14:36:34

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プロフィール
秋田麻早子
秋田麻早子
■プロフィール:
Art Historian たぶん美術史学者、ときどき考古学。
アメリカの僻地の大学・大学院では西洋美術史を専攻。
でも論文を書いたのはアケメネス朝ペルシャ。
・・・美術史という素材の調理方法の可能性を模索しすぎで
エントロピーの法則な日々。

美術史・考古学を軸に、幅広く文化史的なモノゴトとか
特に、アートや学問の世界の面白いとこをご紹介しちゃいましょう。

MA in Art History 2002, University of Texas at Austin
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