カテゴリー [歴史・考古学]

皇帝像のヘアスタイルの変遷に見えるもの

大英博物館、ハドリアヌス帝の新たな側面に着目した展覧会を開催

【7月28日 AFP】ローマ帝国のハドリアヌス(Hadrian)帝に関連する品々を集めた展覧会「Hadrian: Empire And Conflict(ハドリアヌス:帝国と戦争)」が24日、ロンドン(London)の大英博物館(British Museum)で開幕した。
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ご無沙汰です・・・

たまぁに、これを読んでいるという話を聞いたりするので
やっぱり書こうかしら、と思って開きました。
この記事をネタに何か書こうと思って
ぼんやりとローマ皇帝の建てた建築などの本を読んでいたのですが・・・
もうこのあたりを勉強したのが10年近くも前になってしまったという
時間の流れに驚愕。

ちっとも覚えてないから(笑)
少し調べてから書こうと思うんですが(近々更新予定)・・
ちょっと思ったことを一つ。

■単純暗記に対するモヤモヤ

ハドリアヌスといえば、五賢帝の1人として
世界史の教科書で見たような、覚えたような、という人も
いるんじゃないでしょうか。
ハドリアヌスとかマルクス・アウレリウス・アントニヌスとか・・・
ただ、名前を覚えて、時代を覚えるだけなんて
大変な苦痛です。
私が高校生の頃は、少なくとも多少は興味を持って接している部類だったのですが
それでもやはり、面倒臭いと思ったものです。

まして、興味がない人なんて、本当に苦痛でしょうがないのかも。
もう二度と見たくないような気持ちになるかもしれない。

実際、勉強した後で思ったことは、そんな単語だけ覚えたって、一体何の役に立つのか、いまだに私にも分からないんです。流れを知ることは大事かもしれないけど、それを暗記する必要なんてあったのかしら?とぼんやり思います。

■でも分からない

じゃ、何が大事なの?と言われると・・・うーん、それもまだ分からないなぁと。

だけど、その上で、私が楽しいなと思ったことは・・・

例えば、こういう皇帝の彫刻を見るとき、見分けるポイントに髪形があります。
トラヤヌス帝なんかはとても特徴的で、マッシュルームカットです。軍人皇帝の時代になると、カラカラ帝なんかがそうですが、軍人特有の角刈りで彫られるわけです。で、ハドリアヌスの場合は、非常にギリシャ贔屓で、ギリシャ哲学にも詳しい人だったのですが、そういうギリシャの哲学者の彫刻にあるような、長い髭と比較的長めの髪形で表現されることが多いです。

皇帝の彫刻というのは、写真がない時代には、政治家の選挙ポスター以上に大きなイメージ作りのツールなんですね。テレビだってないんですから。だから、どういう髪形か、どういう表情か、どういう服装か、というのは、その皇帝が「どういうイメージを作りたかったか」という目的をあらわしているんです。そういう事を、政治的状況を考えながら「読み取る」ところが、私には面白いなぁと思えたわけです。

そういう風に読み取り方を学んでいけば、暗記なんてしなくても、自然に名前や流れは覚えてしまうもんじゃないでしょうか。

そして、単なる暗記だと応用範囲が狭いのに対して、こういう「読み取り」の手法であれば、例えば現代でも政治家のイメージ戦略であるとか、メディア戦略であるとか、そういう事柄を読み取るときに応用が可能だと考えています。

ただ過去を知るだけじゃなくて、具体的に今生きている私達の生活に何かのリンクが作れること・・・そういうところが、面白いなぁと感じたり、少し驚いて印象に残ったりするポイントじゃないかな?と思います。

単なる暗記じゃなくて、気付いたら面白くて覚えてしまった、そういう風に歴史や美術史の教育が行えたら良いのになぁと、ちょっと理想主義かもしれないけど、思ってしまう。

難しいですけどね♪ちょっとずつ。

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登録日:2008年 09月 08日 01:24:32

恐怖の天然スープのハナシ

ゲッティ美術館、古代ローマの石棺入手 初の一般公開へ

【6月7日 AFP】米ロサンゼルス(Los Angeles)のJ. ポール・ゲッティ美術館(J. Paul Getty Museum)は5日、大宴会の様子が描かれた3世紀の古代ローマ(Rome)時代のサルコファガス(石棺)を入手したと発表した。
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とってもとってもご無沙汰していました!!!
戻ってきました、定期的に更新できるといいな・・・・
こんなに放置し続けたのに、読んでくださってる方がいるみたいで。
自分でも開いたのは、本当に久しぶりでした(笑)

では、久しぶりに見たAFP通信のニュース。
ポール・ゲッティがローマ時代の石棺を!

ローマ時代の石棺自体は・・・まぁ、よくあるものかもしれません。
具体的な写真等がないので、よく分かりませんが、石棺についての
私が聞いたスゴイ話。

■「スープ!スープ!」

当時、私はローマ皇帝の墓についてのセミナーにいました。
担当している教授は、ローマ皇帝の墓のコスモロジー(宇宙観)についての博士論文でイェールを出た美人先生。

当然ながら、普通の人に比べたら、石棺を見る機会は圧倒的に頻繁。
そりゃもう、頻繁。
その頃、新しく見つかった石棺があり、それのオープニングに立ち会ったそう。

「すべての石棺がそうってわけじゃないんだけど、密閉度が高かったのね・・・
2000年くらい経ってるのよ。

だけどね、中身がね、スープなのよ、スープ!」

液状化していたそうです・・・・。

あぁ、考古学とか古代美術、ロマンとかいうけど、墓関連なんだもの
そういう事もあるわね。
呪いとか、そういうのより、直接やべ、気持ち悪いかも、無理かも、と思ったネタでした。

■デュオニソスのお祭り

棺おけのモチーフとして、デュオニソスは定番の一つ。
いろいろと考えられますが、デュオニソスは神様の中でも、あの世とこの世を行ったり来たりした数少ない神様の1人なんですね。いくら神様でも、あの世とこの世を自由に行き来することはできません。

そういう意味で、死の世界に繋がりがあるんですね。

そして、デュオニソスのお祭り、というのはいわゆる「無礼講」楽しくてしょうがない、メチャメチャなものだったといわれてますが、どうだったんでしょうね?是非参加したいものです。私がイメージしているのは、今の六本木・西麻布の夜みたいな感じでしょうか・・・

それから、デュオニソスのブドウとかブドウ酒とかっていう「図像モチーフ」は、かなりキリスト教美術にも取り入れられてますね。キリストそのものを描く際にも、こういうギリシャの神様の絵柄って使われてます。

ヤングなキリストは、デュオニソスやアポロン的。全能の神としてのキリスト像となると、今度はゼウスっぽくなるんですね。異教の図像の伝統というのは、脈々と受け継がれているんです。元の意味は忘れ去られても。そういうことって、現代にもあるんじゃないでしょうか?探してみると面白いかも。

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登録日:2008年 06月 08日 02:52:21

月のウサギ

メキシコが誇る国立人類学博物館、マヤ・アステカ文明の遺跡を展示中

【10月2日 AFP】メキシコの首都メキシコ市(Mexico city)にある世界有数の博物館、国立人類学博物館(National Museum of Anthropology and History)は、世界最大級のアメリカ先住民のアート・コレクションを所有する。同コレクションは24もの部屋にテーマごとに分類されている。(c)AFP

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アステカだったか、マヤだったか。
この辺りは関係もあったので、どちらでもいいような気もしますが

この地域でも、月に浮かぶ陰影が、ウサギに見えたそうですね。神様がウサギを月に投げつけた、というハナシが残っているそうです。日本人には、月の模様がウサギの餅つきに見える。

そして、太陽に関しては、中国の人は、太陽とカラスを関連つけていて・・・ギリシャの太陽神アポロンの眷属がカラスだったりします。何か、人って考えることが同じなのか?というネタ元になりそうですね。

きっと、カラスに関しては、太陽が暑そうで、焦げたとか、そういう発想じゃないかなぁと思います。

(アポロンのカラスは、女神ヘラのトリ孔雀とヒト悶着あって、声と色をダサくされた、というハナシが残っていますが、これは割と新しい時代の話なので、元を辿ったら、焦げじゃないかと思った次第です)

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登録日:2007年 10月 04日 21:47:50

肌の色

ツタンカーメンの肌の色は何色?

【9月26日 AFP】ツタンカーメン(Tutankhamun)王の肌の色は何色か――。
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ハワス氏は今、ときの人ですね!

センセーショナルな提言。
ステキです。
テーマは多少、タッチーですが。

肌の色については、長らくタブーなハナシじゃなかったかと思うんですが
これ、白人の人が言うと、アレだけど、エジプトの人が言うなら・・・ね?


さて、ツタンカーメン。今のアメリカ基準での黒人だったのか、そうじゃないのか・・・

より、地中海的?なんじゃないのかな。
というか地中海との貿易も活発だった地域だけに、早い段階で人種が混ざっていた可能性だってあるでしょうね。

厳密なハナシをしたら、黒人とちょっと肌が黒い人たちと、そのほかの黄色人種以外の肌が褐色系の人たちと、細かくわけたら全然違ってくるんだと思います。そういう中での、黒人かどうか、みたいな話でもあると思うんです。

中国人と日本人と韓国人と・・・二千年前にさかのぼったときに、厳密にチガイが出せるのか、というのも微妙なトピックですが、そういう感じかなぁ・・・と。ちょっと違うけど。

中国の人だって、中国の中でも、どこ出身か?というのが大事なようなのと、似てるような似てないような。

歴史を背にすると、民族の誇りが育ちます。自分たちの先祖にエライ人、偉い文化が増えるほど、なんとなく誇らしげなキモチになるものです。

いわば、取り合い?になったりもするのかもしれません。



いずれにしても、ツタンカーメンは出土品が華麗なので、話題にしたときにも、話題そのものに華がありますね。

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登録日:2007年 10月 01日 03:35:49

青磁や白磁

タコお手柄で発見の高麗王朝時代の陶器、写真が公開

【7月24日 AFP】韓国の国立海洋博物館(National Maritime Museum)は24日、タコのおかげで沈没船から発見された高麗王朝時代(918-1392年)の陶器の写真を公開した。
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高麗青磁について、私自身は、ほとんど完全に無知です。
でも偶然ながら、韓国人の美術史家の友達と春に会ったとき
高麗青磁の話になったので、それをちょっと、ウケウリしちゃいましょう。

■禅の思想のそれぞれの解釈

「高麗青磁というのは、国家レベルでの禅思想の表現」とのこと。
青は静寂を表すとか。
日本では禅というと、ちょいワビサビはいった、枯淡としたような器が禅っぽいイメージ。

もちろん、私よりもはるかに日本美術に詳しい彼女はそのことも知っていて
「ナゼだか日本に行くと、禅の思想はちょっと変わって・・・」

日本人が朝鮮半島に行ったとき(つまり秀吉)、朝鮮では価値なんて
ほとんどないような、素朴な普通の茶碗、意図とか意匠とかの「凝り」みたいなのが
表れていないものを「禅っぽい」とし、もてはやしたとか。

■高品質の高麗青磁

高麗青磁のいい作品を見たかったら、日本だとか。
奈良にある・・・名前を忘れちゃいましたが、博物館です。
戦後あたり、日本人が高く買ってくれるということで
現地の人も率先して日本に売ったそうです。
なんとも、もったいない話。

その後、白磁などが人気が出ますが、これは儒教思想と大変深く結びついているそうです。
「白」という色が、儒教的に意味と価値があるとか。

まぁ、聞きかじりでなんですが、こういうことを聞いてみると
ナルホドなぁ、と思うのでした。

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登録日:2007年 07月 28日 21:51:30

マルから四角へ

ストーンヘンジで夏至を祝うお祭り開催

【6月25日 AFP】夏至の日の21日、英国・ウィルトシャー(Wiltshire)州エイヴバリー(Avebury)にあるストーンヘンジ(Stonehenge)で、異教徒たちの夏至を祝うお祭り「Summer Solstice」が開催された。同祭典は数千年前から続き、太陽の南中時に1年で最も長い日を祝福する。夏の初日の日の出を拝むため、現代のドルイド教徒や人々は毎年同場所に集結する。(c)AFP

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ストーンヘンジって、円形の建物ですよね。

でも考えてみたら、現代の建物って、ほとんど四角だと思いませんか?
円形の建物って、かなり例外的なケースでしょう。

古代の建物(遺構と呼びます)を時代ごとに順を追ってみていくと
円形から四角形(矩形と呼びます)に発展していくんですね。

この話は、メソポタミア地域の話なので、他の地域で具体的にどうかは
確認していませんので、そのあたりは、想像を楽しむということで進めたいと思います。

■何が変化したんだろう?

新石器時代の初期、先土器新石器A(紀元前8000年頃)はまだ円形なんですが、もう少し農耕のレベルも進んだ先土器新石器Bという時代(紀元前7000年頃)には、四角い建物になってくるんですね。

どういう理由だろう?と、いろいろな説が立っています。
この時代はちょうど農業生産力も上がって、定住化が進んだときだから、建物が複雑化したんだろう、というような考え方が主流のようです。

ちょうど、この時代にはアートの方も(つまり、土偶などですが)サイズが急激に大きくなっています。先土器A時代には、小さな石や粘土の人形が主流でしたが、B時代には1メートルクラスの人形が作られるようになりました。

経済システムの変化が、何かしらのブレークスルーというか、位相の転換を起こしたのは事実でしょう。


■ストーンヘンジの場合

ストーンヘンジがどういう位置づけになるのか、私は詳しく知りません。
少なくとも、中東エリアでは丸い遺構は、古い時代に結び付けられることが多い、という事実があるだけです。

そして、ローマ時代初期などには皇帝の墓に円形の建物が採用されています。
これは、墓の周りをぐるっと周回できる構造なんですね。
民俗学の調査などによると、どんな宗教にも、どういう時代にも広く共通しているのが

何か儀式をやるときに、ぐるぐる廻る、というのがあるそうです。

ローマの墓の場合もそう。
考えたら、日本の神社もぐるっと廻れるようになっています。
カーバ神殿も廻りますね。
魔女の儀式も廻るそうです。
ストーンヘンジも廻るものだったのか。

そうすると、古代メソポタミアの丸い遺構も、もしかするとですけど
定住がまだ進んでない頃のこと。
住処はもっと簡易なもので、丸い遺構はもっと祭祀的なものだったかもしれません。
そういう場所で、ぐるぐる廻ったりしていたのかな?
そう思ったりします。

ちなみに、廻ることの目的というのは・・・・目が廻ってトランス状態になることじゃないか、という意見がありますが、なんとなく妥当な気がします。

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登録日:2007年 07月 18日 00:04:13

評判の悪い新7不思議

ユネスコが「新世界七不思議」を批判

【7月9日 AFP】国連教育科学文化機関(ユネスコ、United Nations Educational, Scientific and Cultural OrganizationUNESCO)は8日、「新世界七不思議」の選定を非難した。
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何かを選んだら、何かが外れるわけで。

地中海世界の7不思議から、グローバルな視点で選んでみよう!となったとき、エジプトのピラミッドも選からもれてしまった。

■誰がいつのまに選んでたんだろう

選ばれた新7不思議、もしかしたら「ソレ何?」と世間に知られてないようなものが選ばれたような気がしなくもないです。

そもそも「不思議」の基準だってよく分からない。
例えば、労力がすごい、とか、金がかかってる、とか
規模がデカい、とか、ギネス的な基準でもあればいいんだけど
なんかマイナー地域から選出して花を持たせないといけないような
そういう気遣いみたいなのが見え隠れするのが、ちょっと気持ち悪いのかも。
(ミス・ユニバースにブロンドが選ばれないような感じ)

私、このうち3つしか見たことないですが、正直、ぺトラ遺跡とコロシアムは不思議かもしれないと思う。あー、でも、どうなんだろう?

チチェンイッツァは、とても良い遺跡なんだけど、不思議のレベルというかスケールで言うと・・・うーん、ピラミッドの方が一般論として不思議じゃないかと思うのも主観なのかしら。

■ユネスコの意見

企画者はバーミヤンの遺跡破壊から思い立ったそうですが、ユネスコはバーミヤンの再建にも否定的。

どうしてかというと、現在のところ世界的コンセンサスで、修復に関しては「消極的修復」で合意されているんです。過度の修復は「遺産のありのまま」の保存目的の観点からは、かえってデメリットになるという理由から。

それに世界遺産があるんだから、別に7つに絞らなくても。
ジャンル別で対抗させるなら面白いのにな。
時代別とか。

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登録日:2007年 07月 14日 10:20:15

「セクシーな考古学者」それは相容れない修飾語と名詞

『インディ・ジョーンズ』続編の撮影が開始される

【6月24日 AFP】スティーブン・スピルバーグ(Steven Spielberg)監督の元、1989年以来となる『インディ・ジョーンズ(Indiana Jones)』の続編の撮影が開始された。
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考古学の世界に間違えて足を踏み入れてしまう人の中には、結構、インディ・ジョーンズに影響を受けちゃった人が多いらしいです。

この写真を見るかぎり、ハリソン・フォードにはかつてのセクシーさは見る影もありません。が、確かに、最後の聖戦のころの彼が演じるインディアナ・ジョーンズ博士はセクシーでした。

■どうか誰も読んでいませんように

私が見るかぎり、知る限り。

セクシーな考古学者なんて、見たことありません。

きっぱり、きっぱり言います。

セクシーさ、という観点でいうと、偏差値40台以下です。
グッド・ルッキン、という観点で言うと、落第です。

秋葉原に行ったときと、同じような様相です。

■美術史だって、大してかわらないんだけど

では、私がいた、美術史学はどうだったか?

・・・ゲイばっかり。


確かに、欧米の美術史学者にはスタイリッシュな男性が多い。
びっくりするほど、オシャレで。
会話はとってもハイセンス。
ちょっと下ネタなんかも混じっても、絶妙に下卑すぎないところでストップ。
ユーモアのセンスなんて、たまらない。


でも、ゲイです、完全にゲイ。

ただし、女性の美術史学の先生は、とびっきりキレイな人が多いので
ゲイになりすまして潜入するのはおススメです。

美術史学科にブロンド美女が多かった理由の一つには・・・こんな就職に関係ない学部で、かつ金持ち道楽なガクモンを選ぶのは、金持ちの娘たちくらいで。当然、うつくしく装うこともパンピーよりは自由にできるわけです。庶民の娘が入ると、その会話のハイソサイエティ(そういえば、セレブというのは有名人という意味で、金持ちという意味ではない)ぶりには、驚愕します。


そして私は、微妙に、どちらのサークルにも、馴染めないまま、今日に至ってしまいました。

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登録日:2007年 06月 26日 23:41:04

キクかキカナイかは・・・

【動画】7メートルのパピルス、ルーブル美術館で公開中

【6月13日 AFP】パリのルーブル(Louvre)美術館では、考古学的にも非常に価値の高いパピルスが展示されている。このパピルスは長さ7メートルの巻物となっており、古代エジプト時代の医療技術に関する解説や知識が象形文字(ヒエログリフ)で記されている。長さとその内容から、史上2番目に価値の高いパピルスとも言われている。(c)AFP

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イギリスの現代アーティスト、ダミアン・ハーストと、日本の現代美術家の村上隆とを続けてアップしようとしていたら・・・この動画!

これは、ご紹介しないといけません。

■古代エジプトの医学書?

NEWSを見ていただいたら分かりますが、少なくとも3000年前の
古代エジプトのパピルスに書かれた医学文書がルーブル美術館で公開中!

パピルスというのは、エジプトに生えてる植物で、それを薄く削いで
重ねて乾かすと、ガビガビだけど一応紙みたいになってるものです。

その上に書かれているのは、映像で見る限り、ヒエログリフ(聖刻文字)というより
それの簡略化されたデモティックだと思います。
草書体みたいなもので、紙に書く時は、こちらのほうが便利そうでしょう?

■史上2番目の価値!

街で二番目にうまい店・・・みたいなキャッチフレーズですね。

医学に関するパピルス文書は、他にも実は沢山みつかっています。
エドウィン・スミス古典とかエバース古典なども紀元前1500年頃に書かれたもので
(内容そのものが出来たのはもっと古くて、現存する写本がこれ、ということです。)
なかなか貴重なものがあるんです。

名前の由来は・・・大体、発見した人とかの名前がついています。
発見・・・というより、誰かがどっかから拾ってきて(多分、というか盗掘)骨董屋にあるのを、見つけて購入、というケースが多いでしょう。

ちなみに、エバースは20メートルあります。

■何がかいてあるのか?

主に・・・漢方薬の処方みたいなものだと思ってください。

制汗剤にはミョウバンとか、かなり年頃な女子高生に喜ばれそうな処方もあります。
もちろん、バイアグラ的な処方もあります、効くかどうかは知りませんが。
(ちょうど、近々出る予定の私の本にもコレを詳細に紹介しています)

美白には石膏、というのも、色からの連想で安易だな、と思ったりしますが
実は中国の漢方薬でも石膏は熱を下げるとか(白くて冷たい感じからの連想)、古代の薬はそういう連想ゲームが元になっていたりするんです。

さかまつ毛には、ハエの糞と土を混ぜて生え際に塗り、抜け、とエバースにありますが、効くんでしょうか、ぜったい無理な気がするんだけど、古代エジプト人は試していたんでしょうか・・・

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登録日:2007年 06月 18日 21:56:55

王妃の運命

「3000歳の王妃」めぐり、ドイツとエジプトが対立 - エジプト

【カイロ/エジプト 15日 AFP】エジプト政府は15日、ベルリン国立博物館が所有する古代エジプト王妃ネフェルティティ(Nefertiti)の胸像について、展覧会のための一時貸し出しが認められなかった場合、エジプトは今後ドイツで開催される展覧会への出品協力を行わないと警告した。
≫続きを読む…
(c)AFP/DDP/OLIVER LANG

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ネフェルティティのこの胸像は、エジプトの彫刻の中では比較的珍しいタイプの表現です。というのも、これが作られた時代というのは、一時的ではありますが急激な宗教改革や首都移転などがあったため、美術の表現も独特の個性が生まれたからなんですね。

世界史を取っていた人なら、アマルナ様式、というのを聞いたことがあるかもしれません。エジプト美術の中では、ちょっと女性的でエレガントで丸みを帯びた浮き彫り彫刻なんかが知られています。

時代で言うと、ちょうど有名なツタンカーメン王の直前の代。

■ドイツのものか?

王妃について詳しく話す前に・・・
皆さん「ドイツってひどい」って思うかもしれません。なんとなく、私もそんな気がします。発掘が行われた当時、今のような文化財に関する取り決めはあっても、あまり実行力がありませんでした。いわゆるモラルがない時代のこと。その後、いろんな国際ルールが決まりましたが、それ以前の話です。

一体、どれくらいネフェルティティの像が、長旅に耐えられないほど、ヤバイ状態なのか。
それは、私にはわかりません。

もし、本当に脆い状態であれば、保存を優先するべきかもしれません。

ただし、エジプトがさまざまな返還要求運動を始めているということを考えて、何かの駆け引きがあるやもしれません。

ちなみに、アメリカなどは1974年(72年だったかも)以前に取得した外国の文化財に関しては、一切返還しないという態度です。キリがないから、というのも主な理由かもしれません。

■美術品・考古学遺品というのは「観光資源」

単純に、これを文化の高尚な問題で片付けたら大きな間違い。
大英博物館が一大観光スポットであること、これを考えると、何か遺物がある、ということは、それだけ観光客を惹きつける材料があるということです。民族の誇りや文化のアイデンティティだけでなく、純粋に商業価値の意味だって、ちゃんとあるんです。


■そしてネフェルティティ

ネフェルティティはアケナテン王の王妃で、長らく一夫一婦制。浮き彫りなどでも、ラブラブっぷりが描かれています。娘を何人かもうけましたが、ナゼだか晩年のアケナテン王は、嫁ネフェルティティを退けて、実の娘アンケセパーテンと結婚します。

実の娘!

古代エジプトでは、ない、という話ではないですが、それにしても、ちょっとヘンはヘン。

娘に奪われちゃった美人の王妃。どんな気持ちでスゴしたのやら・・・
彼女はアケナテン死後、ツタンカーメン王の時代まで生きています。そして、このツタンカーメンの嫁が、さっきの父親と結婚させられちゃったアンケセパーテン(アンケセナーメン)なんです。

きっと、こんな複雑な時代を生きた王妃だから、3000年後のこんな争いだって「それくらい、たいしたことない」って言いそうだなぁと思いました。

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登録日:2007年 05月 18日 21:53:27

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プロフィール
秋田麻早子
秋田麻早子
■プロフィール:
Art Historian たぶん美術史学者、ときどき考古学。
アメリカの僻地の大学・大学院では西洋美術史を専攻。
でも論文を書いたのはアケメネス朝ペルシャ。
・・・美術史という素材の調理方法の可能性を模索しすぎで
エントロピーの法則な日々。

美術史・考古学を軸に、幅広く文化史的なモノゴトとか
特に、アートや学問の世界の面白いとこをご紹介しちゃいましょう。

MA in Art History 2002, University of Texas at Austin
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