2008年 05月
「NEWTON」と「東洋経済」

あんまり海外滞在手当という金銭面では手厚くない会社なのですが、毎日のように日本の新聞や雑誌を送ってくれるのはよいことだと思います。
ネットがここまで普及すれば、別に3日遅れで日本から送られてきた新聞を読まなくてもと思うけれど、「TIME」や「Newsweek」「Economist」なども送って(伝票を処理してないが、ひょっとしたら当地で購読してるのか?)くるので、それなりに世界の潮流も感じられる(別に英語で全部の記事を読んでいるわけではないですが、表紙の扱いとか、巻頭特集くらいを見ると、欧米世界の流行というものは見えるわけで)。
しかし、こちらに来ると日本の新聞や、週刊文春や新潮といった週刊誌というのは実はあまり面白く読めないのです。実はこういうメディアはメディアどうしのシンクロ効果があるから面白く読めるのですね。たとえばテレビのワイドショーでちょっと見た話について、新聞で探して再度記事を見たり(スポーツなんかもそうですな)、さらに電車の中吊り広告で週刊誌の見出しをチェック、さらに雑誌を売店で購入(ないし床屋なぞで暇つぶしに読む)、みたいな相乗効果があって、初めて「世間の情報についていく」ということになるわけですね。
だから、週刊誌なんていうのは東京(とか大都市)で読むから面白いのだと思うのです。実際、田舎のマイカー通勤ではとても読む気がしない(第一読んだら運転が危険すぎる)。実際地方都市暮らしの時はほとんど週刊誌を読むことはなかったし、別になんの不満もありませんでした。代わりに車中でラジオを聴いていたりするけれど。
そんなことを思っていたさなか、当地在住が長い(20年以上)という人と話をする機会があったのですけれど、インターネットが普及する前はやはり当地の日系企業は日本の新聞を何紙も購読していたが、いまはさっぱりという話。でも購読を全部止めると言うことはないんだそうです。なぜかというと「教育・家庭欄や文化欄、料理の欄が必要」なんだそうで。そうか。ニュースを読みたいだけの旦那には必要ないけれど、奥さんには必要かもなぁ。毎日新しい料理のレシピを紹介してくれるとか、そういう「プッシュ型」メディアの特性は、こういう街で引きこもりがちな生活を送っている人々にとっては、すごく大事なのかもしれない。ネットもあるけれど、自分で情報を探すっていうのは、仕事とか興味のあるジャンル、要は「必要にせまられ」なければ、案外おっくうなものですし。
さて、会社から日本の購読料金さえ払えば、会社負担の航空便で雑誌を送ってくれるという話を聞いたので、いろいろ思案の末選んだのは「Newton」と「週刊東洋経済」。自分で選んでおいてすごい意外な選択だなと思ったのだけれど、普通の週刊誌はさっき言ったように面白くないし、せいぜい30分で読み終わってしまう。海外で外国の人と話すと、日本がらみの話題というのはたいていがテクノロジーがらみか経済の話なんですね。外国のジャーナリストなんていうのは、日本のマニアックな話を突然振ってきたりすることもあるので、そういう話題に対応するには、こんな感じの選択もあるだろうなと思いました。
しかしニュートンは中学生以来、東洋経済は初めて読むのだけど、結構読み応えがあって、航空便で極めて重要な「グラムあたりの単価」ということを考えれば、悪くない選択のような気がしました。ニュートンよりもう少しレベルを上げた(ニュートンは理科好きの中学生くらいを対象にしているように思えますが、理系の高校生が面白く読めるくらいの)科学雑誌があるとよいのだけど、今やまともに生き残っているのはニュートンだけだしなぁ…。
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登録日:2008年 05月 30日 02:34:31
一物二価
当地には定価というものがない。探し捜せばあるところにはあるのだろう。しかしスーパーなどでも値段のシールが貼られていることはまずないし、スーパー自体が少なくて、街のよろず屋、八百屋、クリーニング屋あたりになってくると、言葉が分からなければ、完全に先方の「言い値」の世界になる。旅行者なら安い店を探したりするのも楽しみのうちだが、あいにくこちらは居住者で仕事もある。安い八百屋を捜して半日つぶす、なんてことはちょっとできない。
移動に使うタクシーにももちろんメーターなんてものはなく、事前に地元の人に値段を聞いてもらって電話で呼んだとして、結局降りるときに請求される値段は全然違ったりする。ついでにいえば領収書をもっているのは全体の四分の一くらいか、もちろん英語で書いてくれるなんてことはまずあり得ない。そもそも領収書という概念が、定価であるとか内訳とか、そういう明朗会計の概念を前提にしているのだとここに来て痛感する。私はこの国の言葉が分からないけれども、「お前どう考えても自分の名前書いているだけだろ、値段らしき数字がどこにもないじゃないか!」と突き返したいことがしばしば。
さらに言えば、釣り銭もない。こちらが1万円札を出しているわけではない。1000円の勘定で、せいぜい100円くらいの釣り銭がなかったりする。
いろいろ聞いてみると、諸事においてやはり外国人には高く吹っかけている。たとえ言葉が分かっていても、やっぱりタクシーは地元民よりも高いのだそうだ。
吹っかけられても「激安」ならよいのだが、30分乗ると1000円を超えることがしばしばだから、往復にすると、ばかにならない。しかも公共交通機関が使い物にならないのだから、たちが悪い。というわけで駐在している在留邦人は例外なく運転手を抱えることになる。なんのことはない、運転手は月給制だから、定価があるわけだ。
日本に八百屋や肉屋や魚屋というものが機能していた時代をかろうじて覚えている小生の世代から言えば、店にレジがない、というのはかつてはよくあった。何気ない商店街にあったそういう店は、外国人には恐ろしかったのだろうが、恐らく日本人は言葉の分からない人間に高く吹っかけたりはしなかったように思う。
たぶん、延々と交渉すれば安くなる(かもしれない)のだ。しかし、そのために費やされる取引費用はたぶん気の遠くなるようなレベルになる。確か三越の前身が正価販売を掲げて商売で大成功したのは江戸時代だから、2-300年遅れている。「そんなことをするくらいなら次の客拾った方がいいじゃん」とか「お客さんの信用で次につなげる」とか、そういうことははなから考えていないようだ。およそ近代産業に向かない社会である。
こちらに来てはたと膝を打った言葉は「この国はやる気になればそれなりのことを成し遂げる。しかし"Time is money"の概念はない」。人件費が上がってきているから、経営者にとっては時間かける人数が直接コストに跳ね返るようになってきているはずなのだが、国有企業だらけの国だしなぁ…。
やはり日本人が働き過ぎなだけなのだろうか。
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登録日:2008年 05月 28日 00:28:16
里心
【5月24日 AFP】第68代横綱・朝青龍(Asashoryu)や第69代横綱・白鵬(Hakuho)などモンゴル勢が相撲界を牽引していたが、大相撲夏場所ではブルガリア出身の大関琴欧洲(Kotooshu)が初優勝を果たした。
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(c)AFP
「今日の相撲どうなったかなー。出先で見られないや、残念」と世間話。ブルガリア人力士の大相撲優勝争いの行方を、中東の当地で気をもむというのが当世風なのか。 スポーツマンはあまりホームシックにならないような気もする。「身体を鍛えるのに忙しいんだ」と典型的なスポーツマンが言っていたが、それが健全な精神なのかもしれない。
里心というのは1に言葉であり、2に食べ物だと思う。言葉について言えば、書き言葉だけでも話し言葉だけでもダメで、どちらが欠けても餓えがくる。ハードシップが高い土地で暮らした先輩は、異口同音に「本は持てるだけ持て、衛星放送で日本語のテレビが見られるならかならず契約しろ」と言っていたが、(まだあまりテレビ見てないけれど)そういうところはある。
実はここ3日ほど、本を読んでいた。読書評はもう1つのブログに書く予定だけれども、宮部みゆきの「名もなき毒」と「レベル7」。下町ローカルな育ちの小生としては、東京の下町を舞台にした宮部作品は何とも里心がつく作品ではあるけれども、面白いのでつい3日で2冊読んでしまい、朝起きられなくなってしまった。まあ平和ですな。宮部作品は、なぜか読んでいると、最後に死ぬ人と死なない人がはっきり読めてくる。「善人の主人公は死なない」という点で、安心して読めるミステリー、なのかな?
もう一つの食べ物の方は、里心がつくとお金がかかるのだ。生ものが多い日本料理は中東では危なっかしいし、次善の中華、インド、タイ料理も本格的なものは少ないし高価だ(インド人の多いドバイにはたくさんあるようだが)。イタリア料理に至っては…。
ところで中東の美食地はなんといってもレバノン。ロシアのグルジア料理のようなものらしい。レバニーズ、今度試してみようかな。
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登録日:2008年 05月 25日 02:31:34
10年後の世界
中国、19日から3日間を全国的な服喪期間に 聖火リレーも休止
【5月18日 AFP】中国政府は18日、四川大地震の犠牲者を追悼するため19日から3日間を全国的な服喪期間にすると発表した。
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(c)AFP
中国での地震の余波もあってここしばらく仕事が静かだということと、生活がやや落ち着いてきたこともあって、昨日の夜からちょっと(今朝はトイレ掃除をしたけれど)神経がダウン系になってきた。
もちろんうつとまでは行かないのだけれど、大体ダウン系になったときのパターンは決まっていて、過眠(朝起きるのがつらい)、夜大量に食べたくなる、食べてしまってお腹こわすの3パターン。
ホームシックではないのだけど、異国の人に囲まれていると、日本人が恋しくなるときもある。今日はちょっと日本語の本を読むことにしてみた。書評はもう1つのブログに書いたけれど、あまり本の選択が良くなかったみたいだ。小説に海外生活は寂しい寂しいと書いてあると、実際寂しいよなぁと思ってしまうし。せっかくのチャンス、失うものは(損になることは)何もないと思ってやってきたわけで、まだ帰るには早すぎる(まだ何もやっていない)けれど、これからも何もできないんじゃないかと思って不安になることもある…。
最近斜陽業種との指摘が強まっている業界に身を置いていることもあり、いつまで働けるかなぁ、なんて漠然と思うこともある。そんな心境で昨晩なんとなく思ったことではあるが、小生の父は1938年生まれだからもう古希(数え歳だとまだ)に近い。幸い元気だけれど、元気で家業ができるのもあと10年かなぁと思ったりもする。そのころ自分は40台前半になる。そのころどうなっているか、どうしているか、はっきり言って分からない。
就職したのは10年くらい前だけれど、仕事は流転に流転を重ね、胃の痛くなる思いを大量に繰り返して(今も)、適性不足を痛感しながら、なんとなく思っていたことに少しは近づいてきているような気もする。でもそのころには、きっと結婚して子どももいるだろうと就職したときはなんとなく思っていたけど、残念ながらそうはなっていない。
10年後の世界は自分にとってもう少し暮らしやすくなっているだろうか。少なくとも健康でいるだろうか。どんな仕事をしてるだろうか。別の国に住んでいるか、あるいは東京か。はたまた地方都市に住んでいるだろうか。家に引きこもってる可能性も、なきにしもあらず。
家族はいるだろうか。運が良ければ(あとは努力?)結婚して子どもがいたりするかもしれないけれど、やっぱり無理かもしれないなぁ。
世界は平和だろうか。やはり「フラット化」するのだろうか。今住んでいるところは、一面で相当に「フラット化」してきているが、一方で恵まれずに「フラットになれない」人、「フラットになるべきでない」と信じている人も多い。どちらの確信がまさるだろうか。
とにかく「普通に」生きるのが難しい時代なんだよなぁ。
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登録日:2008年 05月 19日 01:35:24
オルゴールやかん

今日は金曜で当地は休み。スタッフも午後まで来ないので少しだけ朝寝坊をした。ついでに到着してから1か月間まったく使っていなかった浴槽に湯を張ってみた。排水溝に髪の毛が詰まっていたりして、また掃除に手間取ったけれども、どうにか入浴には成功。
しかし典型的な西洋式の浴槽(浅い)なので、入っても爽快感はないな。
2-3日ほど前に初めてレトルトのカレーライスを作ることに成功した。「なーんだ、そんなことか」といわれるかもしれないが、それまでは室内の掃除に明け暮れていて台所に入る気もしなかった。
レトルトといえどもマッチでガスレンジに火をつけ、薬罐でお湯を沸かし、鍋で湯煎を待つという生活は、今や東京ではする必要もないし、そんな面倒なことをする時間があったらほかのこと(睡眠?)をしたいというのが本音である。日本の便利さに慣れてしまうと、「待つ」ことがうっとおしくなるが、もともと人間はこういう作業に膨大な時間を費やしてきたのだよなぁ、とあらためて思い至る。
さてこのやかん、日本から900円のものをはるばる空輸してきた(日本製)わけだが、沸騰すると管楽器のような音色で鳴る(しかし「オルゴールやかん」と表記されていた)のが売り物。音色がショスタコービッチの交響曲に絶妙に映えるので、思わず笑ってしまった。
しかしこれだけ造作がきちんとしているものを900円で売ってはいけないと思う。安すぎると有難みがわかないものだから。
東京より高い家賃を払っていても、浴槽にまともにお湯を張ることができない水栓がついている国からすると、そう思わずにはいられない。
掃除と食が安定してきたら、次は文化だろうか。退屈なんじゃないかと思って東京で読めなかった本をたくさん持ってきたが、まだ「ウルトラ・ダラー」(手嶋龍一)を読んだだけ。活字中毒とはいっても、日本のニュースに加えて、国際ニュース(英語)をチェックしていたりすると瞬く間に時間が経ってしまうのだよなぁ。でもこれらはニュースであって、「消えて」しまう活字だから、「残る」活字を頭に入れる機会を増やしたいと思っているのだけれど。
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登録日:2008年 05月 16日 17:02:43
大統領会見
【5月13日 AFP】イスラエルは14日、1948年の建国宣言から60年目を迎える。
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(c)AFP
今日は(5月13日)、大統領会見があった。どこかの首領様ではないので、毎日のようにテレビに出て、記者会見もときどきは(2-3カ月に一度)行われる。
この国の人、というか中東の人は一般的にそうだと思うのだが、会見といっても記者の質問に答える前に、かなりの時間自信満々にスピーチをするのだ。
今日その演説で最も時間が割かれたテーマはイスラエル建国60年。隣接していないのに(隣接していないからこそかもしれないが)これだけイスラエルに敵意を維持する国もないのではないかと思う。「現存する社会主義」ではないけれども「現存するイスラエル」を前提に議論を始めなければ、たとえ勝利したとして、ふたたびパレスチナ難民の苦難を繰り返すだけではないか、というのは島国日本人の感覚なのだろう。
実際、日本人にとっても実効支配されている北方領土や竹島について語るのは極めてセンシティブな問題である(当地の人は「我が国は日本人と共通性がある」とよく言うが)。北方領土に至っては、すでにイスラエルの建国60年を超える係争の歴史がある。
ちなみに、大統領会見、小生は出席していない。最近要人の記者会見では携帯電話を取り上げられるケースが多く、連絡に不自由する(会見自体は国営テレビで生中継される)ためだが、「現地にいるが、現場にいない」特派員の典型だといえば、その通りである。次回は出席したいのだが、時差の関係があり、日本の新聞の締め切りで微妙な時間になると、1人特派員の悲しさで、なかなか難しい。
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登録日:2008年 05月 14日 02:08:14
煩悩は108枚

生活にさまざまな規制がある国なので、どの程度CDやDVDを持ってくるかかなり迷った。結果的に全部通過できたのだけれど、手持ちの荷物にするか、別送貨物(アナカンというらしい)にするかも迷った。
結果、当地に持ち込んだCDとDVDは108枚。実際はもう少しあるのだけれど、ちょうど煩悩の数ということで、きりがよい。実は大半がクラシック音楽と古い日本映画だったりするのだが。
到着から1か月をすぎて、部屋の掃除が大体終わり、ついに床の掃除にまで手をつけることができた。引っ越し荷物の方も、もついに今日はすべての箱(最後まで残ったのは本だった)を開けるところにまでたどりついた。みると、1か月前にこんなことを考えてこの本を持ってきたんだっけ、と思わず苦笑いしてしまう。実際、この1か月ほとんど本も読まず、CDも聞かずという日々だったような気がする。ついでに言えば、今日はお皿に夕食を盛って食べたのだけれど、これもほんとうに久々な気がする。
なんか目的を達成した気分になり、さあ日本に帰ろうかとつい思ったりしたくなるのだが、まだここが出発点であることに気づく。。。
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登録日:2008年 05月 12日 04:21:16
25歳の支局長
【5月7日 AFP】来日中の胡錦濤(Hu Jintao)中国国家主席は6日、福田康夫(Yasuo Fukuda)首相との非公式の夕食会で、日本が求めていたジャイアントパンダ2頭の貸与に応じる意向を示した。
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(c)AFP
今日は休刊日なので、同業他社を表敬してきた。もちろん飛び込みではなく知り合いがたまたまいて、その紹介を受けてなわけだけれども、電話で話したときはけげんそうな感じだったが、実際顔を合わせてみると結構楽しく話もでき、その後友人も交えて夕食に出かけて、ついにごちそうにもなってしまったから、まあ何事も当たってみるものだと思った次第。
この会社、特派員(支局長)が25歳で、スタッフは20代の男女2人。現地スタッフはいるが、付加的業務のテレビカメラマンを委託しているだけで、取材執筆業務は本国からの派遣者だけでやっているのだという。「毎日10本も書いて大変だ」という。こちらは1日2-3本、かなぁ(メディアの形態が違うので単純に比較はできない)。
支局長はこの国の文学が専門とかで、すでに当地に4年いるから相当しゃべれるのだけれど(英語が小生とほぼ互角か)、それにしても、東大文学部の●●文学科を新卒で卒業していきなり特派員に任命、25歳で支局長、なんて人事をする度胸は、弊社に限らず日本の会社のどこでもないんじゃなかろうか。当人は優秀な人物だと思うけれどもである。
まあ現地スタッフを抱えていないから、労務が少ない分だけそういうことが可能なのかもしれないが、それにしてもである。こういうことが可能なのは、もちろん国情や組織形態の違いはあるけれども、やはり組織の度胸みたいなものが違うからだ、とつくづく思わされた。 ちなみに当地の新華社の支局長にもお会いしたが、やはり20代後半から30そこそこ、エリートである。現地語はどうか分からないが、もちろん英語もちゃんと話せて書ける。
しかし、いいことばかりではなくて、スペシャリストを育てる人事というのは、どうしてもその人に組織が依存することになるので、その人に転職されたりするときのダメージは大きくなる。また、在任期間が長期になるので、不祥事もどうしても起きやすい(というのが日本型組織の説明になるだろうか)。
まあいろいろ自分の属する組織のことについてもも考えさせられたけれど、こういうことを知ることができるというだけでも、なかなか興味深い晩だった。
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登録日:2008年 05月 07日 04:23:31
猛烈にロジ

こちらに来てから、仕事のアウトプットがない日はあれどロジに関わらない日はないといってよいのです。これには様々な事情があって、足がなかったり(車と運転手のことです)、毎日2時間は掃除していたり(結局当地の人に掃除をおまかせするのは無理なんですかね)、まあいろいろとあります。駐在員の途上国生活はロジに始まりロジに終わると言っても過言ではないのです。まして少人数事務所ならなおさら。
仕事もあって遅れに遅れて、到着からほぼ3週間後に荷物が届いたのですが、数日が経過してもまだこんな感じ。
毎日仕事をしながら夜は片付け&掃除という生活に、ちょっと疲れてきました。掃除グッズを買いに行くのにまた手間がかかったり(お店が午前中で閉まってしまい、また夕方から開くという困った開店時間なのですよ)、食材をたくさん持ってきたけれど、その前にまず台所を全部きれいにしないと、料理する気にならないんですよね。
自分がこんなにきれい好きだとは思わなかった(むしろ逆という指摘もあり)けれど、要は「散らかっているのと不潔なのは違う」ことだろう、と思ったりもしている。
まぁ熱力学の第2法則で、散らかっているのをメンテナンスしないと、簡単に汚い方に転化していってしまうわけですが。
成果主義といいますが、こういうことは誰も点数化しないわけで、本来はやればやるほど損な話。しかし点数がほしいから当地に来たわけでもなく、何代か続いた当地のあるじを批判するつもりもさらさらなく、とりあえず仕事を確実に遂行し、後代に引き継ぐには人的、物的環境整備がどうしても必要だから手をつけているだけなんですが。
予想外にうまくいきそうなロジ業務もあり(詳細略)、財布の都合もあって難航しそうなロジ業務もある(これも詳細略)。今後最大の難関は、案外インターネットの高速化かもしれないなぁ。
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登録日:2008年 05月 05日 04:53:37
アームチェア・ジャーナリスト
「バービー人形は若者に有害」、イラン検事総長が政府に対策求める
【4月28日 AFP】イランの玩具市場はバービー(Barbie)やバットマン(Batman)、スパイダーマン(Spiderman)、ハリーポッター(Harry Potter)など欧米のキャラクターに侵食されており、こうした有害な文化的影響力から若者を守らなければいけない――同国のGhorban Ali Dori Najafabadi検事総長のこんな発言を国営イラン通信(IRNA)が27日、伝えた。
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(c)AFP
公共交通機関が未整備ゆえに交通渋滞がひどく、主力交通機関の(乗り合いが主流)タクシーは言葉が分からないので難しい。しかもメーターなんて便利なものはついていないので値段は交渉次第、というわけで、かなり外出に苦労している。
出かけるのは地名を書いて渡せば(多少ぼったくられても)着くわけであるが、帰りが難しい。一般的なタクシーは電話をかけて呼べば来るわけだが、その電話をどうやってかけるのか…。ことに、オフィシャルな記者会見以外の街歩きや買い物にはいちいち助手を連れて回るわけにもいかず、難渋しているのが現状。外食なんてとてもとても。
当地の大使館・駐在員はほぼ例外なく運転手付き。留学生や定住者は運転手はいないだろうが言葉ができる(ないしは言葉の分かりあえる家族がいる)わけで、この閉塞した現状をなんとか打開したいわけだが、その間にも仕事は降ってくる…。
だいたい、日本を出てから1カ月になるが、まだ引っ越し荷物を開けていない(だいたい当地の通関事情ゆえ、荷物を受け取ったときにはすでに出発から3週間以上が経過していた)状況で、とても地に足が着いたといえる状況ではない。
いきおい、街に出ないでテレビと新聞、通信社その他の報道をつなぎ合わせた記事を紡ぐことになる。アームチェア・ディテクティブならぬアームチェア・ジャーナリストの誕生だ。恥ずかしい限りである。
まあ、この国では偉い人の記者会見などはほぼ一問一答すべてが報道される(事実上すべてが国営メディアだから)ので、その点では便利だ、といってもこの便利さにおぼれてはいかん思うのであるが、街に出るにも足がない(以下繰り返し)。
大体において、この国は閉鎖国家ではないので、街にはバービー人形ばかりでなく、ビエガ、ブラビア、ノキア、サムスン、トヨタ、BMW(輸入車の関税は80%くらいになるそうだが)日韓欧米製品がはんらん。油価高騰と低金利誘導を背景に、余ったお金が消費に回り、住宅価格が昨年の倍という話まで流れていて、完全に不動産バブル状態。そのうちはじけたら大変なことになるのではないかと思うのだけれども…。
内容はコントロールされているのだけれど、朝から晩までニュースは流れているし、それを全部チェックするだけで1人事務所はかなりお腹一杯。さらに裏に隠れていることを探すのだ、といってもそれは言葉の分かる助手のやる気次第、っていうことになる。現地語の新聞の見出しが分かるだけでもかなり仕事の動きは違ってくるのだと思うけれども、幸か不幸かそういうことにはなっていない。
つまり現地助手のマネジメントが極めて重要、というかことこの国においては死命を制するわけだが、これがとーっても難しいんですよね…。
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登録日:2008年 05月 02日 01:05:06
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