2006年 12月

『アウトブレイク:病原発生と感染ルート』#5 フィラデルフィア、謎の病原体

レジオネラ-Wikipedia
“在郷軍人の会”というよりもどっちかというと「数日間ぶっ続けで飲み続けるじじい集団」がキモだったのではないのかと思うのですが、朝鮮戦争が1950-53年で1976年にこの会が、ということになるとじい様率は低くはなさそうな。
(しかしそうそう立て続けに死ぬほどの年齢ではないよなぁ。)
そしてこの時点ではレジオネラ菌は未発見、肺炎と似た症状を持ち(ただしもっとも一般的な抗生物質の幾つかが効きにくい)、高温多湿の場所ではどこでも菌自体は繁殖するものの霧状になって肺に吸収されない限り感染することはなく、しかもその場合もその人の抵抗力が落ちていなければ発病することがない、という。
あらん限りの勢いで見つけにくいですね、、、これ。
とあるホテルまでは特定できたものの、空調は定期清掃済み、ちょっとトイレを借りて通り過ぎただけの女性まで発病しているわりには従業員は全員無事。というところを考えるとどうもこれ、感染者は多くその中の発病率は高くない、ということになるのかな。
在郷軍人さんたち、多分普段は健康だったでしょうしねぇ。

レジオネラ菌っていうと日本でも循環式温泉で見付かったことありますが、こんな大規模なことがない限り今も発見されていなかった可能性もあるのかもね。
新しい感染症の発見が今後もありうる、ということに気付くきっかけになった、と言われていましたが、本当にそんな感じ。そしてこの回ばかりは「テロかもしれない!」とパニックになる人たちの気持ちはわかりました、ホテルも大雑把に聞いている限りで清掃を怠っていた様子もないし、なんか本当にどこで運命が別れたのかなぁ。

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登録日:2006年 12月 06日 16:28:30

『アウトブレイク:病原発生と感染ルート』#4 黒チフスの呪い

“ボリビア出血熱の発生の背景と制圧の経緯”(日本獣医学会)
“黒チフス”とボリビアの地で呼ばれたその出血熱の正体はウィルスで、それが空気感染も接触感染もしないというところまでは治療スタッフにも医者にも感染していないことではっきりしていたのですが、それにしては感染者数が多く、範囲もよく調べてみたところ村の片側に点在してはいるもののそうとだけ言い切れず。
一つの家で病人が出るとその周囲に広がる、というような独特のもの。
また、患者を隔離しても病人が出ることから、動物由来のものではないか、というところまではこの村に三人の医師が来た時点で見当が付けられていたんですが。
過去の似た症例を当たり、ネズミに絞ったところまではビンゴだったんだけどなぁ、その後、ネズミと人間をつなぐためのノミ等(ウィルスは特定の動物でないと生きられません、守備範囲が広いウィルスもいるけどね)が見付からず。

「なんでネズミの病気が人間に感染するんだ!」というパニックを引き起こしていたみたいなんですが、ウィルスが尿に含まれることはまあともかく、ネズミの食品汚染はもうちょっと早く気付いてても良かったんじゃ、と思ってしまうのは酷でしょうか。。。
あ、でも、言葉が通じてればなぁ、と思うのは悪いことじゃないですよね;
とはいえ、接触感染よりも感染力は低い、という認識だったから仕方ないのかなぁ、アフリカの地で1963年、米兵として派遣された伝染病対策の経験もない三人のお医者様で、そしてその後、それこそここの経験を生かし伝染病に当たられたのが素晴らしいです。
それにしてもマラリアへの対策のため殺虫剤DDTが撒かれ、その結果猫が村から消え、ネズミ由来の病気が蔓延って皮肉な話だなぁ、なんとも。

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登録日:2006年 12月 05日 22:51:55

『アウトブレイク:病原発生と感染ルート』#3 911号室の殺人鬼

重症急性呼吸器症候群-Wikipedia
最初の感染率の高さから「空気感染」が疑われたものの、後々の研究によってどうやら「接触感染」ではないかという結論で落ち着き、そのおかげで制圧が出来たのだ、という証言があったんですが、前に見たペストの回みたいに、空気感染させる患者と接触感染レベルで留まる人とかいるって可能性とかはないんですかね?(肺ペストになるかどうかが境い目だったので、もともと、肺炎を引き起こすことが前提のSARSを同じように考えることは無理でしょうが。)
SARSに関してはつい最近のことなので覚えているんですが、各国の対応がまちまちでちょっと見ていて面白かったです、いや、面白がっている場合ではないんですが。
コロナウィルスという風邪のもととなるウィルスの変異種で、動物由来。
最終的に終息してしまったので、接触感染だろうと目されています。
“スーパースプレッダー”(大人数に感染させる患者、体質的なものか行動条件なのかは不明だとか)となったのは、広東省から香港に来た医師でその後、彼と同じホテルのフロアにいた旅行客がベトナムのハノイ、カナダのトロントへと移動。
世界に蔓延するきっかけとなりました。

ベトナムのイタリア出身のウルバニ医師がこの病気をWHOに報告し、自分が発病した時に隔離することを願い出ることによって隔離が有効であることを示し。
その後の各国の対応によって徐々に感染者を減らして行くことに成功。
根本治療は不可能ですが、対処療法によって9割ほどが回復、一時の世界的なパニックは収まりました。これ、疫病の意識転換点の一つなんでしょうね。

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登録日:2006年 12月 04日 00:05:24

『アウトブレイク:病原発生と感染ルート』#2 連続殺人バクテリア

O157-Wikipedia
O157はちょっと私が誤解していた部分もあったんですが、あくまで食中毒であって、人間の間での感染はせず(排便に触れるような場合も、口に入れなければ問題ありません)、非常に繁殖力が強いとはいえ80度程度を2秒で死滅。
それでは基本的に熱を入れなければ食べられることのない肉から、一体どこで感染するのかというか「生肉」から「加工肉」への感染が主。そしてその加工肉から別の場所にどんどんと増殖していくという形でもって、実はO157自体は牛の体内ではごく標準的に保有しているのだそうです、ここでも排泄物が主ですね、けれど精肉の段階で注意していればまず食卓に上がるようなことにはならないと。
感染すると治療不能、酷い下痢と下血、菌の発生する毒素で内臓器官がやられます。

そして、この地域でも評判の高かった精肉店では、生肉と加工肉を切るのに従業員たちが同じナイフを使っていたのだそうです、そして店主はO157の疑いでもって(他に牛乳がありましたが、追跡調査ですぐに除外されました)調査を受けたのちも。
自分の店は安全であると胸を張って営業を続け、結果的にその間、感染者を着々と増大させていったようです。えー、従業員の聞き込みとO157の検出の時点で公表はともかく一時的に店を閉めてもらっても良かった気がするんですが。。。
店で検出されたO157が患者のO157とDNAで一致するまで対処が出来なかったのだとか。
それがまた、ストックホルムで有名な精肉店で、ほとんどその地方一体の卸し業までやっていたというのですから、ほとんど悪夢のような事件だったんでしょう。
27人が死亡、2千人が隔離、重度の肝臓障害を負った人も多いそうです。

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登録日:2006年 12月 03日 16:22:25

『アウトブレイク:病原発生と感染ルート』#1 まだらの怪物の復活

天然痘-Wikipedia
ある意味で一番恐ろしかったのは1963年のこととはいえ、福祉意識の高いスウェーデンの片田舎でもなんでもない首都ストックホルムで。いくら患者当人だからといって素人が医学辞典さえあれば症状から到達できる“天然痘”というウィルス性の伝染病を、発症後約一ヶ月以上も医者が見過ごしていたということなんじゃないでしょうか。
つまり「感染ルートがない」という思い込み、せめてインドネシア帰りの患者本人が来院していたら、という言があったんですが、インドネシアに大々的な感染例があるというのは聞いたことがありません(実際、帰路のどこかで、という言い方をされていましたが)。
ウィルス感染後の潜伏期間は2週間、発病した場合の死亡率は3分の1。
感染後3日めまでにワクチンを接種すれば発症率死亡率ともにぐっと抑えられるものの、ワクチンの在庫も少なく、ワクチンからの重い後遺症も残り。

この後、重い代償を払ったスウェーデンは天然痘の撲滅を掲げ。
その資金の提供をし、成功に至りはするのですが(テロルの可能性はまあ置いておくとしても)(あれは逆に、ワクチン開発用に取ってあるのだとのことです)、伝染病は毎年新種が見付かっているのだというのが現状なのだそうです。
でもこう、天然痘って、症状と感染方法(患者の使ったシーツからでも感染、飛沫感染もあり)(天然痘が認識されて以降の対応の悪さは、ウィルスが死者や物からの感染はしないと思い込んでいたことによるかと)と潜伏期間の微妙な期間、治療法がないことから恐ろしくはあるんですが、変異することもないしワクチンも存在するしで対応はあるんですけどね。ある意味でトータル能力の代表選手みたいなものか(不謹慎)。

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登録日:2006年 12月 02日 15:49:15

『天国からの最後の歌声』#2

バヌアツ-Wikipedia
メラネシアの民族固有の、西洋文明に押されて消えゆく歌を残そうという、オーストラリアの音楽プロデューサー、アンソニー・コッピング氏。
イリアンジャヤ(インドネシアのパプワ州)での収録でアルバムを作るだけの数が揃わず、ソロモン諸島の親友パスカルさんに頼るもすでに歌のほうが西洋化、ないしはキリスト教の賛美歌とすり替わってしまっていて、精霊信仰の地に行けば今度は精霊に呪われたか歌を収録した呪医が病に倒れ、なんとか回復してくれたもののそれ以上の録音はかなわず。
資金も不足してきたのでオーストラリアに帰るものの、スポンサーは見付からず。
行き詰ったところで「バヌアツの精霊に頼ろう!」とか言い出すアンソニーさんはもはやぶっ壊れているというか、うんまあ、頼もしいと言えなくもない、村人らとの交渉でもなんでもそうですが、非常に腰が低く粘り強く辛抱強く諦めない(しつこい)。
で、バヌアツのタンヌ島に行きましたらばその地はアメリカと結構仲が悪くないもので、習慣は残っているものの歌に賛美歌の影響が反映(音楽って素直だなぁ)。

ならば! とアンブリム島に行き、やっとこ文明と共存している習慣を残した島と出会うことが出来ましたっていうか、あれどう見ても共存済みだよねぇ;
で、なにか考えがあるらしい村の聖者の歌を収録させてもらい。
お茶目で声の出し方は秘密らしい精霊もどきにも出会え、浮き浮きと帰ってみたらやっとこオファーが。そして彼らの生の歌を一枚と、音の断片を収録したものを楽曲と組み合わせ、パスカルさんともう一枚、メラネシアの影響のCDも出すそうです。
まあ“価値”を彼らに認識して残して欲しいなぁ、というのは本音じゃないのかな。

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登録日:2006年 12月 01日 14:17:05

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紅夜
(女)
世界が平和じゃないとご飯の味が落ちてしまいます!!
(という感じのネタっぽいのに変えてみました。)
今年の目標は目指せ食料自給率あっぷでお願いします(とりあえず自分のこと棚上げるし)。
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