2007年 04月

「北欧空戦史」中山雅洋

フィンランドの本です、いえ、別にフィンランドのみの本ではないんですが、フィンランドが主役ということで誰もが納得するんじゃないかと思いますというか、フィンランド空軍が著者さんが本を執筆した動機ということで間違いないと思います(>密林Com)。
えー、北欧の国々はそもそも平和意識が高くプライドが馬鹿っ高くてちょっとどうよ、と全く国際上思われてないわけでもないようなんですが(日本人だと変わり者くらいしかそんなこと言わないけど)、そのプライドの責任は果たしていると思うんですが。
どうも世界大戦の前は単に弱かったみたいです、のほほんと暮らしてたらしい。

そしてノルウェーはおたおたしている間に大国に支配され。
フィンランドはものの弾みで空軍を作ってみたらなんか異様に善戦しちゃったというか、またソ連が侮って弱い部隊からだんだん強い舞台へと変更していったおかげで超ウルトラ級のエースまで輩出(撃墜数で決まります)、エース級が標準にしか見えません。
そしてその強さを見込まれドイツの援助を受けることになるものの。
国さえ守れればいいや、とばかりにひたすらソ連とだけ戦ってた空の勇者。
イギリス&アメリカの支援がソ連に行き、それと戦ってるのだけはなんか「えー」と思ったけどね、なんかどうも身内同士って感覚が(イギリスもろくでもないけど世界大戦時の欧州の中で一番マシ、でもろくでもないよねー!)(どっちだ)。
あとついでにスウェーデンはおろおろしてました、ところでむやみに戦闘機を作る能力だけ備わってたのはなんでですか一体、フィンランドを政治的にも人情的にも応援してるんですが、中立!! を貫くことにしたようです、なので援助はこっそりと裏で(をぃ)。
とにかくまあ、フィンランドが強かったです、あー面白かった。

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登録日:2007年 04月 07日 16:35:40

「スペイン-フランコの四〇年」J・ソペーニャ

さっくりと独裁者さんの本ですが(>密林Com)、正直、彼のせいというよりはこの時期のスペインが「独裁じゃ無理があったんじゃね?」というのがまだしも正しい見方なのか、フランコさんには独裁者が必要だ、という意識はありましたが、なにかしらの特定の思想を国に押し付けようとしていたタイプの方ではなかったのではないかと思うのですが。
少なくとも、自身の死の後は王制の復活を予定していたのは単に事実です。
(もともと決まっていた人を退け、自分で選んでいたりはしたけどね。)
(で、その王がのちに国を民主化し、現在も結構人気あるらしいよ。)
第二次世界大戦の直前、スペインが二つに別れ争いあったという≪スペイン内戦≫にて話の幕は開け、彼が死に、王が即位したところで本は終わり。そしてフランコさんの死後、なるべく記憶の薄れないうちに、と急いで書かれた本なのだそうです。
ちゅーか、スペイン内戦の時代には幼児だったのだというから当事者ですかね。

その後、WW2のドイツやイギリスの間でどっちつかずの外交を展開していたり(連戦連勝のドイツに対して実際かなり及び腰だったと思います、なんでかは知らん? ホロコーストとかさすがに関係ないだろうし)(アメリカの存在かね?)、戦後、それでも独裁者を擁いていること、ドイツへの協力から欧州から締め出され。
各種国際機関への参加もかなり遅れてしまったらしいおかげで、どうも内戦の傷跡がいつまで経っても癒えないような部分はあったようです。
WW2には参加しないで済んでいたんですけど、その世界情勢下だと温存が精一杯でしょうしねぇ、うーん。なんでも内戦で国外に追放された人らの働きがあったのだとか。
でも、じゃあ独裁以外のどうすれば良かったのかってのは難しいです。

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登録日:2007年 04月 06日 00:11:16

「輸送船入門」大内建二

“日英戦時輸送船ロジスティックスの戦い”(>密林Com)が副題、主に日本が戦争終結までどれだけボロく沈められたか、という話が前半。後半でドイツのUボートにどれだけしつこく付け狙われた、というところからそれを跳ね返すシステムを構築、戦後の船舶の技術にも貢献したんだよー、というイギリスの姿勢を見せ付けられる構成です。
ちっっくしょおおお、あああ、、でも、イギリスと日本の同盟時に。
前評判の悪さと比べて異様にまともに進展し、ついには鼻で引っ掛けてもくれなかった他国の横槍まで入るようにまでなった理由がよくわかりました。戦争以外だったら日本のターンですよ! 敵がいる状態では異様な冴えを見せるイギリスに。
なんの邪魔も入らなかったら堅実に技術を積み立てていく(が、なんらかのアクシデントが起こると上層部がヒステリー体質; 下はまともなのにぃぃ)日本との組み合わせ。
とはいえ、敵対者がいない限り古いシステムを変更しないイギリス。
(「バトル・オブ・ブリテン」の本等々を読んでの感想ですが、頑固です!)
もう一回同盟組みませんか同盟。てか、仲良くしましょう仲良く。

と、さすがにこう、ものすごい脱線してしまったんですが、輸送船への攻撃が世界的に行われるようになったのはWW2から、しかしイギリスは生活必需品に至るまで海上輸送が当然だったのでそれ以前から攻撃を受けていたこともあり。
WW2の数年目にはドイツ潜水艦の攻撃を封じ込める手段を開発。
対して日本、輸送船が必要になったのがWW2、やたら沈められるのでボロい船を大量に作っては沈められ、現場の意見を「命令だから全滅しろ」と返す始末(要約してません!)、条件悪いんですけど、、もうちょっとなんとかさぁぁ。負けて当然だボケ...orz

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登録日:2007年 04月 05日 17:47:08

「バトル・オブ・ブリテン」リチャード・ハウ&デニス・リチャーズ

“イギリスを守った空の決戦”(>密林Com)というのは第二次世界大戦時のドイツとの本土決戦のことを指して呼ぶそうなのですが(BOBなんて略語まで存在するよーですよ)、えーまあ、要するにナチスなドイツ軍は、ソ連に行く前にフランスを平らげたあと、さっくり短期間でイギリス平定の予定だったのがどうも上手くいかず。
「ソ連のあとでもいいだろ」と棚上げしていきましたらばそのまんま全てにおいて負け戦になりましたよ、とそんな感じの歴史の転機です。ここでイギリスが踏ん張らなかったらドイツが勝ってたかもしれない、というのはなにもイギリスさんの自惚れというだけでもなく、案外そんなものなのかもねぇ、と傍から聞いてて思わないでもない。

イギリスの地理的優位は英仏海峡、地理的失敗はフランスが制圧されてフランスから飛んでくることを予測していなかったところ。そして勝因の一つにフランスが負け戦をやっている中、ずるずるべったり空軍の兵力を取られなかったところ、とも言い。
そもそも空軍ってそれ以前は陸海軍の所属でしかなかったようなのですよ。
そして増強! と主張するダウディングさんはかなり冷遇されたようですが、がうがうがう、ととにかくドイツの対本土決戦にだけ焦点を絞って他に兵力を廻すことを拒否し続けた彼は、歴史の中ではかなり高評価のようです(そして終始一貫意見がずっと同じ)。
むしろ、そこ以外で勝てるポイントない、とわかっていたのかなぁ。。。
基本的にドイツ空軍vsイギリス空軍、空を制圧しないと陸軍の上陸が上手くいかない、という方針の中で(正しいかと)ひたすらイギリス空軍(と地上の人や陸海軍は彼らの支援)頑張りましたよ、というそんな本。
ドイツがちょっとイギリス舐めすぎたのと、海苦手なこともあるのかなぁと。

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登録日:2007年 04月 04日 12:26:51

「戦中ロンドン日本語学校」大庭定男

誰か適当なところでちょっとくらい止めろっていうか、いくらなんでもこうまで日本への愛にだだ溢れた教官さん(多分一番偉い)はどうかと思うというか。えー、そもそもなんの本かと言いますと、「対日」に備えて兵士に日本語を教えた学校の本です(>密林Com)。
そしてピゴット少将はわりと有名な親日家です。
とゆーか、イギリスの親日家でこの時期だと一番有名です。
とにかくまあ、日本が好きで好きで好きで、彼の教えた生徒たちの中から後年、かなりの数の研究者やビジネスで日本に関るよーな人物を輩出しています。てか、そもそもの目的はなんなんだ、と彼を任命した(というか許可を出した)軍から問い詰めてみたい気がしないでもないんですが、もしかして軍隊ってフツーはこんなんなんでしょうか。

でも“日本への愛”を全身全霊込めて教えるのはさすがに違うと思うんだー!
いやもちろん、翻訳者が必要というのは会話をしたり、日本軍の残した文章を読み解いたりと直接戦闘に関ってるわけではないんだけどさー。イギリスってこうなの?

ただまあ、日本人や中国人の教師なんてのもいたりしますし(教官の一人が日本人の奥さん貰ってるし)(「これはなに」と結婚したようなものです、と奥さんに言わしめたw)、読み書きのみとか会話のみとかクラス別けしてたり。
なかなか予算が出ないわ資料がないわで手作りで、、、ってなんであんまりアメリカに頼ったような節がないんだろう? いや、戦中は日系二世が出向してきたりしてましたが、そりゃ他国ですけども、まあ個人と国との違いかなぁ?
イギリスの日本理解の架け橋になった学校で、ってやっぱ違わねー?!

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登録日:2007年 04月 03日 21:50:55

「日英同盟-同盟の選択と国家の盛衰」平間洋一

少なくとも、かつて同盟してた国と戦争にまで至ったんだから中国はよくないよ! というのは日英同盟の本で語るべきではないよーな気はしました(日本とイギリスのことはベタ褒めです)、あと、海運国は周囲が海だから高い見識があるというのは日本の不明っぷりをさんざんご自分で嘆いていたのを裏切ってますがいいんですかとか。
そもそも大陸の国特有と言う“帝国思想”(自分の国を中心に考える、みたいな)は日本が戦前に陥っていたことなのだと言ってたんですが、海運国ですよね?

ものすごく不平等とは言わないんですが(>密林Com)。
最終的な結論としてはそんなに偏りがあるようにも見えないし、少なくとも一つの意見として認められてもいいと思うんですが、中間がどうも半端というか、日本の欠点にはちゃんと触れているんですがフォローがしつこくて、おまけに全く同じことで他国は叩く。
日本の欠点を避けていないところは評価してもいい気はするんですがねぇ。

とりあえずはドイツが“日独英”で同盟を結ぶと騙しを掛けてきましてね、ソ連と日本を戦わせようと目論んでいて途中で身を引いたら、あら日英同盟の完成。しかし意外と始まってみるとイギリスが乗り気だったとか(細やかな気遣いする国ですねー!)、その後もなんだかんだと日本の評価を悪くしないでくれたりとそう悪い思い出でもなかったようです。
日露戦争で勝った時の喜びようったらなかったです、見てて恥ずかしかった(何故)。
日本はもちろん「初めて認められたー!!」と大喜びしてましたしね。

そして思った以上にドイツ黒かった、そうかナチスが特有なんじゃないんだ。。。

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登録日:2007年 04月 02日 16:28:49

「戦闘機「隼」-昭和の名機その栄光と悲劇」碇義朗

飛行機に関る人間て皆そんなか! と突っ込みたくなってしまうようなそんな本(>密林Com)でしたがぁ、多分この筆者さんが他にも戦闘機関係の本を書いているからってだけですよねー、気付いたら日本が戦争に負けてたって状況になっちゃってるのは。
ええ、なに?! 寝耳に水状態だよねぶっちゃけて。
戦地がどんどん移動してるのだけはわかるんだけど、全体として勝ってるんだか負けてるんだか全然わからず。じゃあ単に詳しい説明が載ってないのかと言いますと。

ちゃんと戦前の技術基準や各社の競争とか意識とか、設計図とか(知らん;)、その後も戦闘機に関することでしたら九七式や隼がいつまでも主流であったためか、どうしても「重い」機体に本格的に移行することがなかったことなどはちゃんと書かれてます。
だから空中戦がどんどん苦戦してることなんかはわかるんですよ。
そして海軍に関しても隼と同系統機の“零戦”のことも触れられてたし。
要請を受けて出兵したことなんかはきっちり描かれてましたよ。
てゆーか、いつ“隼”が出てくるかすげえ待ったんですが...orz
ことほど左様に、特に労力を省いてるわけじゃないんですよ。戦闘機に関する部分だけは、後半になってだいたいどの性能がどうって見当付くようになっちゃったよ。。。

つーか技術者の一人が戦後、「どうしよう」と迷った挙げ句「そうか、林業だ!」と忙しく走り回ってた時に出会った米軍関係者が切なそうな態度を取っていたのに気付いてないエピソードとかいっそ素晴らしいと思います。同情されたら気付こうよ!
“隼”さん(え、)絡みの戦闘機に関してはばっちりです、関しては。

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登録日:2007年 04月 01日 20:05:49

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プロフィール
紅夜
(女)
世界が平和じゃないとご飯の味が落ちてしまいます!!
(という感じのネタっぽいのに変えてみました。)
今年の目標は目指せ食料自給率あっぷでお願いします(とりあえず自分のこと棚上げるし)。
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